📚

自分流・途中で挫折しない学習の仕方(技術書編)

2024/02/07に公開

はじめに

漠然とIT業界で生きている中で

  • 学習したいけど仕事終わりに体力・気力がない
  • 学習しなかった日の自分に落胆する
  • 土日は寝るor他の趣味・予定で終わる→日曜の夜にやっぱり落胆する
  • 学習しようと入門書の技術書を開くも、100頁を超えたあたりで心折れる
  • 1日1章ずつやるぞ!と意気込むも、十中八九3日坊主になる
  • 新品・美品の技術書が積み上がり、自分は何をしたいのかを見失う

という悩みがつねにあった。
(ちなみにビジネス本や、読み物として読める技術書は、どこにいても割と1~2時間で読める。そして調査報告書などの活字系は、集中できる環境だと割とすいすい読める。VSCodeやKali、Dockerを開きながら格闘するタイプの技術書だけ、読む前に妙に気負いするというか、MPの消費が激しいのである。)

「好きこそものの上手なれ」が幅を利かすこの界隈で、「知りたいけど知らなさ過ぎて一歩を踏み出すのにずっと疲れている」ような、そんなループにおちいっていた。
「Aの概念を理解したいけど、Aの本質を理解するにはBの知識が前提に必要で、そのためにBを学習したいけど、Bの入門書の途中で挫折する→Aを理解できないまま月日が経つ」という失敗体験がとにかく多いのである。

元々興味・関心の輪がひどく狭く、輪の外の内容に取り組むのが苦手なのと、一を聞いて十を知れない不器用さ、物事をゼロイチで測る完璧主義が殊更悪い方に作用しているのだと思う。

学習のハードルの下げ方

前述の自分の特性により、とにかく手を動かすタイプの学習へのハードルが上がりに上がっているので、今年からは極力それらのハードルを下げる方向に舵を切ることにした。
以下は「本で得た知識をどう活用するか」以前の問題であり、「本をどう積まないか」の話である。

最初の0歩として、絵本や図鑑形式の本を読む

「入門書を完読できないならその手前から始めればいいじゃない」という理論で最近以下の絵本シリーズをよく読んでいる。完全に読み物形式なのと1冊200頁以下なので、大変気楽に読めて良い。知っている内容は復習になるし、知らない内容は頭の片隅に入るのでとても有難い。
「最初の5分だけ手を付けるつもりで、いつの間にか30分作業できた」みたいな話をよく聞くが、まさにそんな感じで「話半分で読んでた内容に興味を持ち、積んでた入門書の再開や着手のモチベーションになる」副次効果付きなのが個人的に一番うれしかった。

https://www.amazon.co.jp/stores/株式会社アンク/author/B07C3RRSQ5?ref=ap_rdr&isDramIntegrated=true&shoppingPortalEnabled=true

自分が好きな種類の本を買う

いろんな技術書を買っては読んだり挫折したり稀に完読する中で、段々と本に対する自分の好みがつかめてきた。
本を買う前に書店で立ち読みし、数多の入門書の中から以下の特徴がある本を買うようにすると、挫折することが減ったように思う。
入門書に書いてある内容は共通でも、不思議と本の特徴で完読率が変わるように感じている。
「本の内容を理解・知識を吸収すること」を考えた場合、自分の好きor苦手なタイプを把握しておくのは、学習における成功体験を積むうえで大事なのかもしれないと思った。

■自分の好み

  • 例題のほかに練習問題のある本がいい
    • 自分の頭を使って解かないと記憶に残ってくれないため
    • できれば章末問題もあると嬉しい
    • 自分の頭で考えながら手を動かす要素がある本がいい
  • Chapterが細かいor少ない本がいい
    • 1日1章ずつなぜかやりたいので、1週間程度で終わるか、1日に無理のないペースでできる本が嬉しい
  • 図や絵が多くてもいいが、本の色調がカラフル過ぎない本がいい
    • 本の内容以前に本自体が持つ情報量で疲れるため
    • 2色刷りは最高
    • 図や絵が多い本はむしろ助かる
  • ミックス形式ではなく一つの内容にフォーカスした本がいい
    • 例えばHTMLを学びたい場合、「HTML+CSS+JavaScriptを1冊で学べる本」より、「HTML専門の本」のほうが学びたい内容に対する密度が濃いため、第一歩の学習には向いている
    • 2冊目以降でミックス形式の本を読むのはあり
  • 同じ本を何周もするより、レベル感が同じな他の本を読むほうが好き
    • 違った角度で書いてあるのを比較するのが楽しい
    • ただしお気に入りの本は何周でも読む

アウトプット前提で読むが、アウトプットのハードルを下げる

いきなり「ブログに書こう!」だと、飛んできてすらないマサカリに怯えるし、著作権が心配になるのである。とはいえ何も書かずに本を読んでいると、文字が頭を素通りして記憶に残ってくれない。
そこで、最近はNotionに自分だけのメモを書くようにしている。本の文字をそのまま転記してもいいので、気になる箇所を箇条書きで書いていくようにすると、記憶への残り方がとてもよくなった。

最後に

学習や知識の活用以前の話に数年を要したが、ようやく心病める積読から脱出しつつある。
技術書の読み方は自分なりにわかってきたので、動画学習や問題を解くタイプの学習サイト(英語が多い...)も自分流の方法を編み出したい。
気が向いたら本で学んだ内容をブログにアウトプットしていきたい。

Discussion