WinAppSDK v1.6 Experimental-2
WinAppSKDのNuGetパッケージは、
の3つのリリースチャンネルで展開されていますが、今回はExperimentalを試す方法を紹介します。
WinAppSDK v1.6 Experimental-2 NuGetパッケージのインストール
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[NuGetパッケージマネージャー]を開きます。
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[プレリリースを含める]にチェックを入れます。
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[更新プログラム]に移動します。
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[Microsoft.WindowsAppSDK Prerelease]にチェックを入れます。
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[更新]をクリックし、要求に応じて表示されるダイアログで[OK]または[同意する]をクリックします。
Microsoft.Windows.SDKエラーの対応
WinAppSDK v1.6 Experimental-2をインストールすると以下のエラーメッセージが出力されるはずです。
Severity Code Description Project File Line Suppression State Details Error (active)
This version of the Windows App SDK requires
Microsoft.Windows.SDK.NET.Ref 10.0.19041.35-preview;10.0.19041.35-preview or later,
which can be added with:
<PropertyGroup>
<WindowsSdkPackageVersion>10.0.19041.35-preview;10.0.19041.35-preview</WindowsSdkPackageVersion>
</PropertyGroup>
アプリのプロジェクトファイル(*.csproj)を開き、以下のブロックを追加します。
<PropertyGroup>
<WindowsSdkPackageVersion>10.0.19041.35-preview</WindowsSdkPackageVersion>
</PropertyGroup>
WinAppSDK v1.6 Experimental-2の注目点
せっかくなのでこのバージョンの個人的な注目点に触れます。尚、あくまでもExperimentalチャンネルなので、Stableチャンネルでは内容が変更される可能性があります。
Unpackagedアプリの多言語対応
これまではPackagedアプリのみが多言語に対応していて、
Windows.Globalization.ApplicationLanguages.PrimaryLanguageOverride = "ja";
で設定します。また、この設定は保持され、次回のアプリ起動時は設定不要です。
このリリースでUnpackaged アプリも多言語に対応しています。
具体的には、
Microsoft.Windows.Globalization.ApplicationLanguages.PrimaryLanguageOverride = "ja";
のように設定します。とてもややこしいですが、名前空間の先頭に"Microsoft"が追加されています。
特記事項
- Microsoft.Windows.Globalization.ApplicationLanguages.PrimaryLanguageOverrideはPackagedでもUnpackagedアプリでも使うことができます。
- Pacakgedアプリでは設定が保持されますが、Unpackagedアプリでは保持されません。
GitHub
TitleBarコントロールバグ修正
WinAppSDK v1.6 Experimental1で新規追加されたTitleBar
コントロールには、とても簡単にAutoSuggestBox
のようなコントロールを並べることができるようになりましたが、それらのコントロールがフォーカスされない(入力できない)というバグがありました。今回のリリースではこのバグも修正されています。
2024年6月に実施されたWinUI Community Callでとても分かりやすいデモが紹介されいました。
Happy Coding!😊
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