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生成AIで地域DXを加速する「九州インターネットプロジェクトシンポジウム2025」登壇レポート

はじめに

2025年7月18日、福岡市で開催された「九州インターネットプロジェクトシンポジウム2025」に、弊社CTOの高根沢が登壇しました。本シンポジウムのテーマは「生成AIは九州の未来をどう変えるか」。アンドドットは、福岡市との実証実験を通じて得られた知見や技術的知見をもとに、生成AIが地域社会にもたらすインパクトや、その活用に向けた展望について共有しました。
本記事では、登壇の背景となった福岡市との実証実験、当日のセッション内容、そして今後の展望についてレポートします。

アンドドットと福岡市との実証実験について

2023年10月1日〜2024年3月31日の期間、福岡市役所にて、アンドドットとQTnetが共同開発した法人向け生成AIプラットフォーム「QT‑GenAI」を活用した実証実験を実施しました。

本取り組みでは、行政業務の効率化と職員のAIリテラシー向上を目的に、報告書・議事録の自動生成や新規事業アイデアの創出支援などを行いました。その結果、対象業務において平均33%以上の業務時間削減、業務成果や品質の約36.5%向上といった効果が得られました。

※参考:福岡市との実証実験プレスリリース

登壇テーマ: AIスタートアップにおける開発組織の生成AIの活用方法

高根沢の登壇セッションでは、生成AIが急速に進化する中で、開発組織がどのようにその波に対応し、日々の業務に取り入れていくかというテーマで講演しました。

具体的には、以下のポイントを中心にお話ししました。

  • 生成AIの進化とハルシネーションの低減
     近年のモデルはハルシネーションが大幅に減少しており、実務に活用できる精度が向上していることを紹介。
     例えば Hallucination Leader Board では、Gemini 1.5 Pro (2024年)9.1% だったのに対し、Gemini 2.0 Flash (2025年) では 0.7% にまで改善しています。

  • AI駆動開発のプロトタイプ開発のデモ
     実際の業務シナリオを題材に、AIと何度もやりとりしながら正解に近づけていくプロセスを10分程度のデモで実演。
     一度のプロンプトで答えを得るのではなく、「作りたいものをAIと一緒に言語化してみる」 という形でAIとすり合わせを重ねることで、成果物の質が向上していく様子を示しました。

    デモで0から作成したプロトタイプ

    プロトタイプ作成時の生成コード行数(+14,659)&PR自動生成

今後の展望

アンドドットでは、今回の登壇を契機に、福岡市に限らず九州全域の自治体・企業との連携をさらに加速していきます。単なるPoC(実証実験)にとどまらず、持続的な実装・スケールを見据えた支援を行い、生成AIを地域に根づかせる取り組みを続けていきたいと考えています。
本取り組みにご興味をお持ちの自治体・企業の方がいらっしゃいましたら、ぜひコンタクトフォームからお気軽にお問い合わせください。

一緒に“爆速文化”をつくる仲間を募集しています

アンドドットでは、生成AIとともにプロダクトを創り上げ、少数精鋭で大きな成果を出す組織を目指しています。AI活用に興味のある方、プレイングマネージャーとして活躍したい方、ぜひ一度お話しましょう。
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