持ち歩き用の文房具
みなさん、日々「真に驚くべきアイデアを思い付いたが, この余白はそれを書くには狭すぎるぅ~」って心の中で叫んでますか?
この記事では外(電車の中とか喫茶店とか)で紙の本とか論文っぽい何かを読むために私が使っている文房具の紹介をします. 今時紙が前提な時点であれな感じなのはご容赦ください.
中高生的に言うなら筆箱紹介ってやつです. Youtubeに大量にアップされてて, 登録者数も千人超えてる人が多くて驚きます. 個人的には商品紹介としては役立っているのでいいのですが, かなり高額なものを学校に持って行ってる人もいるようで心配になります. 私が育った環境ならかなりの確率で悪い奴に巻き上げられてメルカリとかで売り払われそうです(大抵もみ消されるけど犯罪ですよね). 中高生の皆さんはお気をつけください.
持ち歩き用の文房具に求めるもの
基本的な要件
私が持ち歩き用の文房具に求める要件は以下のような感じです.
- 無くしてもダメージが少ない
- かさばらない
- 落としにくい
最初の 1. は結構重要です. 日本はかつて治安が良かったといわれていますが, 今やそれを狙って強盗, コソ泥が大量発生している状況です. ビジネスマンのたしなみ的な高級ボールペン, 万年筆などはもってのほか(そもそも持ってないけど). 自己防衛のためにも客観的な価値はそこそこで, かつ, 主観的な価値の高いものを選びましょう.
次の 2. はかさばると持っていくものが全体的に大げさになりがちで, そのうちめんどくさくなって外に出かけるのもおっくうになってしまうので, コンパクトにまとめたいところです.
最後の 3. は外で物を落とすと無くしやすいし, 転がっていったものを拾いに行ったりするのもちょっと恥ずかしいですよね.
具体的な文房具
上の要件をできるだけ満たす前提で, 自分にとって必要になりそうな文房具をリストアップすると,
- ペンケース
- 読みながら余白にメモできるシャーペン, 消しゴム
- マーカー(たまに引きたくなる)
- ノートなどに本格的に書くためのシャーペン(予備のシャーペンとしての役割も)
- 長さを測るための定規
- 手帳用の細いペン(おまけ)
これらについて順番に紹介していきます.
筆箱紹介(笑)
ペンケース
たしか100円ショップ(ダイソー)で買ったもの. 通常のペンケースよりも一回り小さいので, ペンケース売り場ではなく文具ポーチ売り場の方にあった気がする. 中高生のペンケースとしては小さすぎるけど, 社会人用にはちょうど良い大きさだと思います.
(青い定規は大きさの目安のために置いています.) デザインはたぶん Kept (レイメイ藤井)のパクリ. アミアミのマス目が大きいところがパクリにしてはちょっと中途半端(笑). このアミアミ模様がついていると周りのものにくっつきにくいという長所がある(逆にツルツルの方はくっついて引っかかって不快).
シャーペン, 消しゴム(その1)
なぜシャーペンと消しゴムが一緒なのかというと, 電車の中などではシャーペンと消しゴムを両方手に持って何か読むのは難しく, 必然的に消しゴム付きのシャーペンが候補になるため. 消しゴム付きのシャーペンというとやはりトンボの MONO graph シリーズですが, 中でもオススメは MONO graph one.
このシャーペンが優れているのは消しゴムの品質が他の商品に比べて1段上なこと. MONO one という消しゴムがもともとあり, それにシャーペンを付けたのが MONO graph one というイメージ. また, 今はほとんど絶滅してしまったサイドノック式というのも芯を出すときに手の動きを最小限に抑えられてペンを落としにくいです.
ただ残念ながら廃盤. 持ち歩き用のシャーペンとしては上のような大きなメリットがあるものの, その裏返しとしてデメリットも多いです. まず, 消しゴムが太い分シャーペン本体もやや太めでなぜか追い打ちをかけるようにペン先方向が微妙に太くなっている(筆とかでたまにある形の軸). また, 大きな消しゴムがお尻についているので, 基本的に高重心で, 書いているときにやや振られる感じがあり, これに抵抗ある人も多いのでは? これらのデメリットは中高生が日常使いするには結構致命的なので, 廃盤になってしまったのも致し方なし, といったところ.
元の価格が税抜き200円だったのに, 今メルカリで見てみると1,000円~4,000円で取引されてるみたいですね. 何とか復刻してもらいたいけど, 中高生に人気が出る見込みがないと厳しいか...
マーカー
個人的に, 本を読むときに消せない書き込みをするのに抵抗があり, 使うのはシャーペンのみ(書き込んだものを消すことはほとんどないので無駄なこだわりかもしれないですが). 一方, 自分でプリントアウトした論文っぽい何かではマーカーを使いたくなる時があります. ふたを無くすかもしれないと思うと, ノック式がいいような気もしますが, 少なくとも電車の中のようは不安定なところでは使わないと思うので, ノック式じゃなくてもいいか, と妥協しています(使うのは喫茶店など落ち着ける場所のみにしてます). 出先でキャップをなくしたマーカーなんて, どうしたらいいのか想像しただけぞっとしますね(笑).
メーカーとかは不明. 家でそこらへんに放置してあったものを使ってます. 使うのはペン先が細い方のみで, 基本的にアンダーラインを引くような感じ. 太い方でベタっと引いてしまうと文章が読みにくくなる気がします. この点もノック式に移行しにくい原因かもしれないですね(ノック式は太いペン先しかないので先っぽをうまく使う必要があります).
シャーペン, 消しゴム(その2)
電車とかの不安定な場所ではなく喫茶店など比較的落ち着ける場所で本格的にノートなどに式展開やポエム的な何かを書きたくなる時があります. 上で紹介したシャーペンは本格的に書くにはやや書きにくいので, 書きやすさを重視したシャーペンと普通の消しゴムも持っていたいです. 喫茶店のようなところではそうそう消しゴムも落とさないはず(と自分を信じたい).
シャーペンは家のリビングのペン立てに放置されてたもの(家族のだれかが飽きて使わなくなったもの). 銘柄は三菱の α-gel. グリップがふにゃふにゃしていて, かつ, ペン先もクルトガ機構でふにゃふにゃ. よく言えば全体的にソフトタッチな感じ. 最初はものすごく違和感がありましたが, 慣れというのは恐ろしいもので, だんだんそれなりに書き易く感じてきています. でも他に使いやすいものがあれば何でもいいと思います(いざというときに書き込み用にも流用することを考えると, フリクションなどではなくシャーペンの方がいいと思います).
消しゴムも家でそこらへんに放置されてたもの. 確か最初ケースにフォームイレーザーって書いてあった気がするので, (デザインはやや違うけど) Pilot のやつだと思います. ただ, 普通に売ってるプラスチック消しゴムであればどれでもあまり変わらない気がします. ペンケースが小さいので, 小さめ(1個60円くらいで売ってる小型のもの)がオススメ.
定規
基本的に図を描くときはフリーハンドで書くので定規は使いません. 定規は長さを測ったりグラフを読んだりするのに使います. お洒落なグラフだとに目盛線が入ってなかったりして値を読みにくいときがあり, そういう時に定規を当てて数字を読む感じです. また論文っぽい何かに出てる図を自分でも書きたいなと思ったときに全体のバランス(縦横比とか)などを把握するときに長さを測って参考にしています(ここで把握した感じをもとに MetaPost などで実際の作図をします).
写真のシンワ製のスチール直定規は目盛も正確だし, 幅も狭くてかさばらず, 厚さも薄くて紙にあてやすいので理想に近いです(さらに透明でマス目状のグリッドが入っていると完璧なのですが, これは材質的に無理ですよね). 端っこが少しだけ湾曲していてそこを上から押すようにすると反対側の端が持ち上がってつかみやすくなってます(ピックアップスケールという名前らしい).
(おまけ)手帳用のペン
普段M5(Micro 5)の手帳を持ち歩いていて, その手帳用のペンです. 本当は手帳にペンホルダーを挟んでそれに付けるのがいいと思うのですが, いまいちいい感じのペンホルダーがみつからず... 革製のペンホルダーは挿せるペンに制限がありそうだし, クリップを革に挟むと革も傷みそうだし, クリップの劣化も早まりそう. なにより高い. 仕方がないので, 現状はペンケースに他のものと一緒に入れています(そのうちクリアファイルでこのペン専用のサイズのものを自作しようかなと思ってます).
手帳用なので, 筆圧なしでも細い字が書けるように細めのゲルインクボールペンを選んでいます. 具体的には Hi-Tech-C Coleto の2色軸に0.3mm のリフィルを入れて使ってます. 本当は4色くらい入る軸がいいのですが, グリップにラバーがついているものしかないので, 諦めて2色軸を使っています(写真のものは除光液でクリップに印刷されたロゴを消してます). ラバーがついているとそのうち劣化するし, ペンホルダーに挿しにくいので(今は挿してないけど), ラバーなしのものを選んでいます. また Hi-Tech-C Coleto の現行品のその他の軸はお尻のキャップ部分が不格好なものしかなく, 選択肢がないのが残念(昔あった Lumio はよかったのですが残念ながら廃盤, MONO graph one 同様, メルカリで価格暴騰中(涙)).
リフィルの色はブルーブラックとブラウンを使っています. 青と赤だと長い文章を書くのに抵抗ありますが, ブルーブラックとブラウンなら長い文章書いても違和感が少ないです. 一方, いざとなればブルーブラックを青の代わりにしてブラウンを赤の代わりにする, ということもできそうなのでこの2色を選んでます.
手帳用にも使える小さいペンはいいやつ(カヴェコスポーツとかカランダッシュ849とか)は高くて, 安い奴はいまいちなんですよね. 手帳専用の細くて小さいやつは書きにくいし, uni ball one P とかは良さそうだけどわざわざ買うには好みの色がないし(スチールグレーはよかったけど限定色で買えなかった(涙)), なにより多色ペンで小さいのはないので, しばらくはいまのでいいかな...
その他(入れてないもの)
Youtube の筆箱紹介でよく入っていて上のリストにないものとしては, シャー芯ケースがあるかと思いますが, シャーペンが2本入っているので, たぶん芯切れにはならないでしょう. 家で補充すれば十分だと思います.
また, 手帳用を除くと, ボールペン系(単色, 多色)が入ってないです. これも自分の用途だと外でそんなに使わないだろうということで入れてません. 外ではあるもので何とかする(シャーペンと消しゴムでだいたいOK), という方針なのであまり使いそうにないものをわざわざ持ち歩かなくていいいかなっていう感じです.
あと付箋も入ってないですね. 本には書き込むのでいらないし(内容的に外出時に読み進められる量が限られてるから付箋を貼るほどでもない), プリントアウトしたものにはマーカーで十分かな.
まとめ
こうしてまとめてみると定価ベースで1,500円くらい(手帳用のペンを除けば1,000円ちょっと)になってしまったので, 予定よりもちょっと高いかな. でも基本使い古しなので盗まれにくいとは思います.
個人的にはなんといっても MONO graph one がお気に入りなので, もしトンボの人がこの記事をみてたら復刻の検討お願いします!ヽ(´▽`)/
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