Amazon CloudWatch のメトリクスとアラームについて
はじめに
AWS認定SysOpsアドミニストレーターアソシエイト(SOA)合格に向けて勉強中です。たぶん、SOA試験の肝となるサービスの一つかなと思いましたので、一度整理をしようと思います。
公式ドキュメントなどを参考にしながらなるべく自分の言葉で書きますが、誤認識などありましたらご指摘いただけますと幸いです。
※マネジメントコンソールの画面は2021/7/24時点のものです。
Amazon CloudWatch とは
AWSリソースとAWSで実行されているアプリケーションをリアルタイムでモニタリングするサービスです。また、オンプレミスのモニタリングも可能です。
メトリクスやログの収集・追跡をし、あらかじめ定義しておいたしきい値を超過した時に、通知を送信したり、リソースを変更するためのアラームを作成します。
CloudWatchは、主に「メトリクス」「名前空間」「ディメンション」で構成されています。
名前空間
- メトリクスのコンテナであり、AWS/<サービス名>で表示される(例:AWS/EC2)
- 異なる名前空間のメトリクスは相互に切り離される。
- 異なるアプリケーションのメトリクスが誤って同じ統計情報に集計されないようにするため。
メトリクス
- CloudWatchに発行された時系列のデータポイントのセット
- データポイントにはタイムスタンプと測定単位がある。
- 同リージョン内で稼働しているサービスのメトリクスのみ集計
- 標準メトリクスとカスタムメトリクスがある。前者は無料、後者は有料。
- デフォルトで取得している間隔:1分
ディメンション
- メトリクスを一意に識別する名前/値のペア(例:インスタンス名/インスタンスID)
メトリクスの確認方法
①. マネジメントコンソールからCloudWatchの画面を開きます。
②.メトリクス⇒すべてのメトリクスをクリックします。
③. すべてのメトリクスから名前空間(サービス名)を選択します。以降は「EC2」を選択した場合を基に進めます。
④. EC2インスタンス別の標準メトリクスが表示されます。
※緑枠:ディメンション
※赤枠:メトリクス
⑤. 任意のメトリクスをクリックすると、統計情報がグラフ表示されます。
※表示させる時間帯、期間を変更したい場合は、「カスタム」を選択して相対値(時間帯)を変更するか、絶対値(期間)を任意の値に変更します。
※統計期間を変更したい場合は、「グラフ化されたメトリクス」⇒「期間」⇒任意の期間 を選択します。
※統計の種類を変更したい場合は、「グラフ化されたメトリクス」⇒「統計」⇒任意の値 を選択します。
CloudWatchアラーム
メトリクスを監視して、条件に合致したら実行するアクションを定義するものです。
アラームの作り方
①. マネジメントコンソールからCloudWatchの画面を開きます。
②. アラーム状態をクリックします。
③. アラームの作成をクリックします。
④. 「メトリクスの選択」をクリックします。
⑤. 表示したいメトリクスの名前空間(AWSサービス)を選択します。
※ここでは、SNSを選択して進めます。
⑥. 表示したいメトリクス(SNSの場合、トピック名とメトリクス名の組み合わせ)を選択し、「メトリクスの選択」をクリックします。
⑦. メトリクスの条件を指定します。まずは、統計の種類と期間を選択します。
※例では、統計:合計、期間:1時間、とします。
⑧. 条件を選択、しきい値を入力して、「次へ」をクリックします。
⑨. アクションの設定をします。SNSにサブスクライブする場合、事前にSNSトピックを作成しておきます。設定したら下にスクロールして「次へ」をクリックします。
⑩. アラーム名を追記して「次へ」をクリックします。
⑪. プレビューを見て設定内容に問題がなければ、「アラームの作成」をクリックします。
⑫. 「すべてのアラーム」をクリックして、作成したアラームが表示されることを確認します。
⑬. 設定した条件でアラームのメールを受信していることを確認します。
まとめ
まずは、CloudWatchのメトリクスについて、監視の必要性、アラートについて触れました。CloudWatch LogsとEventsについて、それらを使って作ってみたこと等も書きたいと思います。今日はこの辺で!
参考
ユーザーガイド
AWS Hands-on for Beginners 監視編 サーバーのモニタリングの基本を学ぼう
今回の記事を書いて整理しようと思ったキッカケです。CloudWatchを知るには十分なハンズオンになっていますのでおススメです!
BlackBelt資料
要点整理から攻略する『AWS認定 セキュリティ-専門知識』
SOA合格後はセキュリティ専門知識(SCS)合格を目標としていますので、早々に購入しました。CloudWatchのことも掲載されています。「セキュリティとコンプライアンス」の分野の勉強にもなると思いますので、SOAの勉強に良い一冊だと思います。
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