AZ-104 を調べてみた01 ‐Azure管理者の登竜門を目指す
最近、Microsoft 365(旧Office 365)を導入する企業が急増しています。Exchange Online、SharePoint、Teamsが当たり前に使われ、その基盤としてAzure ADが動いています。
一方、オンプレミス環境では、Active Directory(AD)でユーザーやPC管理を続ける企業も多数存在します。
こうした状況で、Azureの管理スキルや設定知識への需要が高まっています。特にMicrosoft製品で統一している企業では、Azureへの移行や併用は自然な選択です。これからインフラに関わるなら、Azureの知識とスキルの重要性が高まるでしょう。
そこで今回は、学習の一環としてMicrosoft Azure Administrator Associate(AZ-104) 試験について調べた内容をまとめました。まず、この試験の概要を見ていきましょう。
AZ-104ってどんな試験?
AZ-104: Microsoft Azure Administrator Associate は、Azure の基礎知識から管理者としてのスキルまでを問われる、いわゆる中級者向けの認定資格です。
業務で実際に Azure を使っている人なら比較的スムーズに取得できる内容ですが、逆に普段あまり触れていない人にとっては、とっつきにくい部分も多く、事前のキャッチアップが重要です。
主な試験範囲(2024年時点)
以下は、AZ-104 の出題範囲です:
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Azure ID とガバナンスの管理 (15-20%)
Azure AD や RBAC、サブスクリプション管理、セキュリティ、コンプライアンスなど。 -
ストレージの作成と管理 (15-20%)
ストレージアカウントの作成、Blob/File の管理、ライフサイクル設定、データ保護など。 -
Azure コンピューティングリソースのデプロイと管理 (20-25%)
仮想マシン、App Service、コンテナ、ディスク暗号化の設定など。 -
仮想ネットワークの構成と管理 (25-30%)
サブネット、VNet ピアリング、NSG、パブリック/プライベート IP、Azure Bastion など。 -
Azure リソースの監視とバックアップ (10-15%)
Azure Monitor、アラート、バックアップと復旧、Advisor の活用など。
資格を取ると何が得られる?
Azure を使う現場において、「AZ-104 を持っている」ことは、最低限の操作や管理ができる人である証明になります。
たとえ実務未経験でも、「ちゃんと学んできた人」として評価されやすくなり、多少は転職や配属の交渉での説得力が出てくるはずです。
もちろん、資格を取ったからといってすぐに現場に出られるわけではありませんが、ドアをノックするための有効な武器にはなるでしょう。
次回予告
次回は、具体的な試験範囲についてより詳細に書いていく予定です。
「Azure に興味はあるけど、何から始めればいいのか分からない」という方のヒントになればうれしいです。
それではまた。
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