Oracle Cloud Infrastructure ( OCI ) の容量予約を利用する
免責事項
本記事でのオラクル・ライセンスに関わる内容につては免責事項とさせてください。
極力調べて、間違いのないように記述しますが正確さを保証していません。
ライセンスに関する正式な判断が必要になる場合は必ずオラクルに確認してください。
また、クラウドサービス・機能についても更新・変更が行われますので最新情報を確認してください。
はじめに
Oracle Cloud Infrastructure ( OCI ) 容量タイプには、4種類 ( オンデマンド容量、プリエンプティブル容量、予約済容量、専用容量 ) があり、予約済容量 ( 容量予約 : Capacity Reservations ) を作成してみます。
マニュアル
Oracle Cloud Infrastructureドキュメント
- 容量タイプ
https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Compute/Concepts/capacity-types.htm - 容量予約
https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Compute/Tasks/reserve-capacity.htm#reserve-capacity
AWS、Azure
AWS
- On-Demand Capacity Reservations
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ec2-capacity-reservations.html
Azure
- オンデマンドの容量予約 ( プレビュー )
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/capacity-reservation-overview
容量予約とは
利用シーンとしては
-
ディザスタ・リカバリ ( DR )
セカンダリ・ロケーションにフェイルオーバする場合、容量が確保されていて使用が可能です。
不幸にも関東が地域災害に見舞われた場合に、東京で利用しているユーザが、大阪に切替てリソース確保に動くのが想像できます、大阪のリソースが枯渇しサービスが稼働できない状態になりうるが容量予約していれば安心。 -
計画外増加
予期しないワークロードの急増へのバッファとして容量を予約しておく。 -
計画的移行および新規開始
移行または新規プロジェクト開始のための容量要件が大きい場合、容量予約によって必要な容量を確保しておく。 -
長期間プロジェクトのためのコミット済容量
メンテナンスや季節調整によって使用量が変動する場合、容量予約によって必要な容量を確保しておく。
容量予約の作成
ホームの左上ハンバーガー・メニュー ( 3本横線 )
「 コンピュート 」->「 容量予約 」
リージョン、コンパートメントを確認して「 容量予約の作成 」
- 基本的な詳細の追加
名前を入力し、コンパートメント、可用性ドメインを確認し左下の「 次 」
- 容量構成の追加
- フォルト・ドメイン
- シェイプ
- コア、メモリー(GB)、数
- +別のシェイプ
複数の容量予約を作成できます、左下の「 次 」
- 予約の確認及び作成
内容を確認し、左下の「 作成 」
数秒で作成できました。
容量予約の詳細
- 容量予約の編集
名前が変更できます。
- 容量構成の編集
数量が変更できます。
容量予約インスタンスの作成
容量予約インスタンスを作成します。
- インスタンスの作成
「拡張オプションの表示」
容量タイプを容量予約を選択
容量予約を選択
SSHキーの追加、ブート・ボリュームなどを確認して「作成」
容量予約で作成
容量予約:reserve-VM で確認
使用済容量が「1」になってます。
既存インスタンスの編集
ここでは既存インスタンスに容量予約を設定します。
- インスタンスの編集
可用性ドメイン : AD-1、フォルト・ドメイン : FD-1、容量タイプ : オンデマンド を確認
シェイプ : VM.Standard2.2 を確認
インスタンス編集
拡張オプションの表示
配置タブ -> 容量予約の適用 -> 容量予約名称を選択 -> 変更の保存
容量予約 : reserve-VM に変更されてます。
容量予約 : reserve-VM の確認
容量予約の削除
容量予約の詳細 -> 容量構成から構成の削除
構成に登録されているので注意メッセージ
インスタンスから容量予約を解放します。
容量予約の詳細 -> 容量構成から構成の削除
構成の削除
容量構成から削除されました。
容量予約を削除
課金
CPU、メモリまたはシェイプの価格が対象。
※ ストレージ ( Boot Volume、Block Volume ) は対象外 ( 課金されます )
インスタンス停止中も、価格の85%で課金され、稼働すると通常価格で課金されます。
Windowsインスタンスの場合、WindowsOS 料金は稼働した時間で課金されます。( 停止中はWindowsOS は課金対象外 )
選択可能インスタンス・タイプ
容量予約のインスタンス・タイプ ( シェイプ ) 選択では、ドロップダウンリストで全てのインスタンス・タイプ ( シェイプ ) がリスト表示されます。
容量予約できないインスタンス・タイプを選択すると注意メッセージが表示され予約できません。( 2022年3月末 )
- 容量予約可能インスタンス・タイプ
VM.Standard.A1.Flex
VM.Standard.B1
VM.Standard.E2
VM.Standard.E3.Flex
VM.Standard.E4.Flex
VM.Standard2
VM.Standard3
VM.Optimized3.Flex
BM.Standard2
BM.Standard3
BM.Standard.E2
BM.Standard.E3
BM.Standard.E4
BM.Standard.A1
BM.DenseIO2
BM.DenseIO.E4
<問合せ>
BM.GPU3
BM.GPU4
BM.HPC2
BM.Optimized3
※ 専用仮想マシンホスト( Dedicated Virtual Machine Hosts ) ではサポートされない機能です。
サービス制限
サービス制限も確認してください。
サービス別の制限 > コンピュートの制限 > コンピュート容量予約
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