楽しいLT会を開催する方法
概要
先日 AWS10 分 LT 会という 1 時間半の LT 会を開催しました。
LT 登壇者 5 人、見学者 58 人の申し込みがあり、当日の LT もたくさんのコメントを頂けて結構成功した LT 会だったのでは…と思ったので、技術 LT 会開催にあたっての知見をご紹介させて頂きたいと思います 🙇♀️
ちなみに先日のイベントはこちら ↓
理想とした LT 会
まず、今回の LT 会開催にあたって理想とした LT 会は以下です。
- 登壇者の方がプレッシャーなく登壇できるようにする
- 見学者の方が気負いなく発言できるようにする
- 技術的なツッコミや質問も雰囲気を悪くすることなくできるようにする
全てを両立させることは難しいですが、できるだけ理想に近い形の LT 会にできる様アプローチを行いました。
LT 会開催までの流れ
- LT 会開催前に需要確認
これは LT 会を開催するきっかけになった出来事ですが、X でそもそも私が行いたいと思った LT 会に需要があるか質問してみました。
結果、思った以上にいいねが付き、需要がありそうだという判断に至ったため LT 会を開催することにしました 🥳
- LT 会用のイベントを connpass に作成
これはすぐに LT 会用のイベントを作成した方が良いなと思ったのでその日のうちに connpass で LT 会を開催するグループを作成し、次の日には LT 会イベントを公開しました。
今は終了していますがこちらのイベントです。
ちなみに、イベントトップページに記載した LT 会の説明は以下のようにマークダウンで記載しています。
connpass はイベントの説明がマークダウンで記載できて便利でした。
下記テンプレートはもしイベント開催したい方いらっしゃいましたらご自由にお使いください。
## AWS10 分 LT 会とは
AWS のことについてならなんでも話して良いという持ち時間 1 人 10 分の LT 会です!
こんな方におすすめです
- AWS が好きな方、興味がある方
- AWS の LT がしたいけど機会に恵まれないなと思っている方
- AWS 初学者の方、玄人の方
LT の内容としては、基本 AWS に関連することならなんでもありにしようと思っていますが、そんなの思いつかないよ…という方は例えば以下の様な LT をして頂けると運営も勉強になってありがたいです:folded_hands:
- AWS のサービスを使って何か作ってみた
- 新卒、初学者だけど AWS でこんなことを頑張ってみた
- AWS を使用したプロジェクトのインフラ構成に関する知見
- AWS の各サービスの使用料金に対する知見
- AWS の資格取得に関する知見
- CloudFormation、CDK 等の IaC サービスを使用したインフラ構築の自動化
- ECS、EKS 等を使用したコンテナオーケストレーション
- その他なんでも OK
LT 未経験の方でも、玄人の方でも聞き専の方でもどんな方でも大歓迎です!
ぜひぜひ参加や拡散よろしくお願いします〜!
## 開催日時
- 日時:2023/10/9 (月) 10:00-12:00
- 途中参加、退室ウェルカムです。
- Zoom へは 10 分前から入場可能になります。
- 会場:Zoom
- connpass のメッセージ機能で開催前に URL をお知らせいたします。
## 募集枠
- LT 枠
- 発表を行なっていただきます。
- LT 会タイトルについて、一週間前を目処に確認のメッセージを送らせていただくので、仮でもよいのでその時教えていただけると幸いです。
- 資料は、画面共有できれば何を使用しても大丈夫です。パワポ、動画などお好きな物をお使いください。当日画面共有をお渡しさせていただくので、10 分で収められる範囲でのご準備をお願いいたします。
- 見学者枠
- LT の見学者枠です!どなたでも是非是非ご参加ください。
- SNS での拡散や、発表中のリアクションなどをして頂けると、運営側としては大変ありがたいです:raising_hands:
- Zoom の URL を当日共有させていただきます。
## 当日スケジュール
| No | タイム | LT | 発表者 | 質問タイム |
| --- | ------------- | ----------------------------------------------------------- | ------- | ---------- | --- |
| - | 10:00 - 10:10 | はじめに | - | - |
| 1 | 10:10 - 10:25 | CodePipeline + ECS で Blue/Green デプロイしてみた | alichan | 有 |
| 2 | 10:25 - 10:40 | AWS アカウント不要、コスト削減、LocalStack を用いた開発方法 | XXXX 様 | 有 |
| 3 | 10:40 - 10:55 | Public IPv4 有料化についてまとめてみる | XXXX 様 | 有 |
| 4 | 10:55 - 11:10 | 非 IaC な環境を CloudFormation で IaC 化する | XXXX 様 | 有 |
| 5 | 11:10 - 11:25 | AWS 認定試験 12 種取得して感じたこと | XXXX 様 | 有 |
| - | 11:25 - 11:35 | 終わりに | - | - | - |
※発表者の方は申し込みがあり次第随時追加させていただきます!
## 少しだけ注意事項
どんな方でも話しやすい雰囲気で LT 会を回せるように頑張るので、参加者の方にも以下協力してもらえると嬉しいです!
- 一般的なマナーを守る
- できればコメントやリアクション
- 発表の際のツイッター、Zoom 内でのコメント投稿
- ハッシュダグを使用した SNS 等での拡散等
ここまで読んでいただき本当にありがとうございます:woman_bowing:<br>
楽しく学べる LT 会にしたいなと思っているので、是非是非ご参加よろしくお願いします〜!
※この LT 会は参加人数により中止される可能性があります。その場合はご容赦ください:folded_hands:
LT 枠はすぐ埋まり、見学者の方もどんどん増えていきました。
申し込みをしてくださった方には感謝しかないです 🙇♀️
- 登壇者の方に LT の内容を確認する
LT 登壇者の方に LT の内容を確認する旨のメールを送信しました。
確認した内容としては以下です。
- LT タイトル(仮でも良いとした)
- 発表者名
- 質問タイムの有無
LT タイトルは仮でも記載して頂くと見学者の方がどんな LT が行われるか興味を持ってもらえると思ったため聞かせて頂きました。
質問タイムの有無は、LT 登壇者の方が質問やツッコミが怖くて登壇ができないという懸念があると思われたため聞かせて頂きました。
今回はたまたま皆さん有の方を選択されていましたが、ツッコミや質問が怖くて登壇できないよりは無にして登壇だけでもした方が全然良いのではと思っているため、今後も LT 会開催の際は事前に聞いていこうと思っています。
ちなみに、connpass では共同管理者・発表者・参加者・補欠者各に対してメールを一斉送信する機能があるためその機能を利用すると一括で送信したい方にメールを送信できて便利でした。
- 事前告知
以下のように X での事前告知を行いました。
特に、今回は開催決定から当日まで 1 ヶ月弱程離れており、申し込みをしてくださった方も LT 会を忘れてしまうのでは…という懸念があったため定期的にリマインドを行うようにしました。
せっかくなら大勢の方に楽しんでもらいたかったからです 🥳
また、この時期から LT 会に関するツイートには#AWS10 分 LT 会というハッシュタグをつけることで、ちゃんと盛り上がっていることが外部の方にも伝わるように意識しました。
また、LT タイトルが集まったのでタイトルを connpass トップページの当日スケジュールに反映しました。
LT タイトルを掲載することで、そのタイトルに興味のある方が LT に申し込みを行ってくれると思ったからです。
タイトル記載後、心なし申込者の人数が増えた気がします。
- Zoom での配信準備
LT 会にかなり申込者がいることが分かったので、LT 会開催経験者の方に大人数のオンラインミーティングでも落ちないミーティングツールを聞きました。
結果、Zoom の有料プランが良いと教えて頂いたので、Zoom 有料プランに登録し、事前に機能を試しておきました。
Zoom プロプランが月額 2125 円で利用可能だったのでこちらを使用しましたが、とても使い勝手が良かったです。
以下の様な機能が一通り揃っていたので、LT 会を初開催する際には間違いのないツールなのかなと思います。
- 30 時間連続でのミーティング機能、100 名までのミーティングの参加機能
- 後日 LT 会を配信するためのミーティング録画機能
- LT 参加者同士のコミュニケーションを促進させるためのチャット機能・コメントへのスタンプ機能
- 参加者の強制ミュート・許可、強制退出、開催時間までの待機機能
- 前日準備
LT 会開催に当たって登壇者の方が色々調べてくださっていることが分かったので、LT タイトルが出揃った時点で知識のなさそうなサービスについては若干の知識を入れて話を深ぼれるようにしておきました。
今回だと、LocalStack という AWS サービスをローカル環境でコンテナとして立ち上げて使用できる OSS に関する LT があったのですが、あまり知識がなかったので若干調べて概要を把握しておきました。
事前知識があることで、当日登壇者の方にする質問もより見学者の方が知りたい内容に近いことを質問できたのではと思います。(たぶん)
- LT 会当日の案内
LT 会当日はたくさん話すことが予想されたため、前日は 7 時間睡眠をして頭を回せるようにしました 🛏️
10 分前には Zoom のミーティング URL を発行し、connpass のメッセージ配信機能で参加者全員に対してミーティング URL を送信しました。
念の為 connpass のイベントトップページの参加者のみに表示される情報にもミーティング URL を記載しておきました。
また、X でも URL を送信・記載した旨を報告し、参加者の方が LT 会にたどり着ける導線をたくさん用意することを意識しました。
- LT 会当日の話の回し方
LT 会開催当日はできるだけ登壇者の方がプレッシャーなく登壇できること・見学者の方が気負いなく発言できることを意識して話を回すようにしました。
以下意識したことです。
- できるだけ相槌を打つようにする、笑顔で話すようにする
- 参加者の方に来てくださったことに対する感謝の気持ちを伝えるようにする
- 登壇者の方に聞いてますよと伝えるようにする
- 登壇者の方の話を聞き、技術的に気になったことを登壇後質問してみる
- 見学者の方になんでも良いので気軽に発言してくださいとお願いしてみる
技術的なことを話す場というのは、なかなか間違ったことを言ってしまっているのでは…と発言のハードルが上がることがあると思います。
そこのハードルをできるだけ下げて発言できる場にするよう意識して話しました。(なかなか難しくまだまだ完璧ではないですが…)
間違ったことでも、言わないよりは断然良いと思っているからです。
発言するだけで偉い 🥳
- LT 会での発言の促進
LT 会参加してみたいな…でも怖くて参加できない…とハードルを感じている方もいるかもしれないと思ったので、LT 会の雰囲気が伝わるように参加者の方に LT 会に関する感想をハッシュタグ付きで投稿してもらう様お願いしました。
その結果、多くの方が LT 会に関してツイッターで感想を投稿してくださいました。
投稿のおかげで、楽しそうな雰囲気が伝わったのでは…と思うので、投稿してくださった皆ようには本当に感謝です 🙇♀️
また、Zoom のチャットでも気軽に発言して頂くようお願いし、たくさんの方がコメントをくださいました。
結構盛り上がったのではと思います 🥳
- 登壇後、資料共有のお願い
登壇後、登壇者の方には connpass のイベントページに資料を共有して頂くようお願いし共有して頂きました。
途中参加者の方等が気軽に資料を閲覧できるようにするためです。
以下登壇者の方の共有してくださった資料です。
内容に興味ある方はぜひ見てみてください。
(ちなみに私も登壇したので私の登壇資料も入っております…)
以上、LT 会開催までの流れです。
次への課題
開催してみてより楽しい LT 会を開くために以下の様なことをすると良いな…と思ったので記載しておきます。
- AWS のマネジメントコンソール等秘匿すべき情報を隠して LT 回を録画、配信
- 運営に連絡するフローが複数あってわかりづらそうなのでその動線をはっきりさせる
- 発言のハードルをより下げるためのネタ枠の用意
LT 会の録画・配信については今回 LT に参加できなかった方がどういう雰囲気なのか分かって参加しやすくなりそうだと思ったため必要だと思いました。
また、運営に対して連絡する導線が複数あって分かりづらそうだと思ったため、メールまたはツイッターの DM で一本に絞った方が良いと思いました。
また、技術的な話に入る前に発言のハードルを下げるため、最初の一本目の LT は誰でもコメントできそうな面白い LT にし、発言のハードルを下げた方が良いと感じました。
終わりに
楽しい LT 会を開く方法、いかがだったでしょうか?
私もまだまだ良い LT 会を開くにはどうしたら良いかと試行錯誤中なので、良い知見あったら教えて頂けると幸いです 🥳
発言しやすい LT 会が増えて、エンジニア人口が増えると楽しくなって良いですね。
また 12 月に今回開いた AWS10 分 LT 会も開こうと思っているので、興味ある方はこちらの connpass のグループに入っていただけると幸いです。
では 👋
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