アルダグラムの技術的改善施策について
こんにちは、アルダグラムの開発ユニット長の田中です。
アルダグラムはノンデスクワーカー向けプロジェクト管理アプリ「KANNA」を提供しています。
プロダクトの成長フェーズでは、機能開発がメインで技術的改善施策が後手に周りがちです。
しかしアルダグラムでは技術的改善施策の時間を確保し、技術的投資や負債の返上などを行なっています。
今回はその技術的改善施策についてどのように取り組んでいるか、ご紹介します。
技術的改善施策の取り組み
開発リソース配分について
現在は開発リソースを一定の割合で、技術的改善施策に充てています。
エンジニアの人数は14名(2022/8時点、業務委託含む)なので、1月で1.5人月分のリソースを充てています。
よく耳にするのは、ビジネスサイドから
- リファクタリングよりも機能開発を優先してほしい
- 非機能要件の施策はビジネス的に意味あるのか?
などの指摘を受けることがあります。
しかしこの内容は、全社定例などで
「改善施策を行うと将来的にどのようなリターンが得られるのか?」
をしっかり説明しているため、経営陣や営業 / CSなど他職種の方にも理解を得られています。
例えば、テストの自動化施策の説明では、
「自動化ができれば、数ヶ月後にはテスト工数が○人月が減ったり、リリース頻度が増えたり、プロダクトの品質向上します。結果としてユーザーの満足度が向上します。」
と説明したところ、
「工数の削減効果すごいっすね!」
とのお声をいただきました。
また数ヶ月後には、CSの方から
「ユーザーから要望がすぐに反映されることを評価いただいた」
と評価いただいています。
実際のユーザーからメッセージ
なぜやるのか?の説明+実際の成果
が見えるため、全社的に「技術的改善施策を積極的に行なっていきましょう!」という雰囲気になっており、エンジニアはモチベーション高く施策に取り組めています。
改善施策の一連の流れ
施策起票〜実装〜デプロイまでのフローについて記載します。
- チケットの起票
施策の管理はNotionで行なっています。
エンジニアが自由に改善施策を起票しています。
起票する際には、その詳細と対象となるレイヤーを記載します。
施策一覧
詳細例:graphql v2系にアップデート
改善施策の種別は以下のものが多いです。
- リファクタリング
- ライブラリのバージョンアップ
- 技術検証
- テストの効率化 / 改善
- 監視体制の強化
- パフォーマンス改善
などなど
以下は直近取り組んだ施策の一例です。
- Bugsnag の導入 & バグを確認して解消する取り組みを開始
- CI で型検査 / Lint 検査の導入
- Bitrise で iOS アプリのデプロイ自動化
- Formik ⇢ React Hook Form の検証
- MagicPod を使った E2E の導入
- Storybook & Visual Regression Testing の導入
- 優先度決め
起票したチケットを週次の「開発定例」で話し合い、優先度決め・担当チーム決めを行い、その後各チームのJIRAに起票します。
- 実装〜デプロイ
各チームで実装を進めます。
プルリクエストの例:graphql v2系にアップデート
パフォーマンス改善施策であれば、Datadogなどを用いてどの程度改善されたを確認しています。
やりとりの例
その後、テスト環境で動作確認を行い、問題なければ本番環境へデプロイします。
まとめ
今回はアルダグラムの技術的改善施策についてご紹介しました。
機能開発もさながら、きちんと時間を確保し改善施策に取り組んでいます。
全社的に理解を得られ、プロダクトが改善し、それがユーザーへと還元されてる好循環が生まれています。
今後もエンジニア組織の取り組みをご紹介していきます!
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