開発エンジニアも参加するスモークテスト導入してみた
こんにちは!アルダグラムでQAエンジニアをしているshige_sです。
本記事は株式会社アルダグラム Advent Calendar 2023 15日目の記事です。
アルダグラムではQAプロセスの改善をQAグループが中心となって行なっています。
今回は現在、QAプロセスの改善施策の内の1つ
「開発エンジニアも参加するスモークテスト」についてのご紹介です。
※スモークテスト(smoke testing)とは、開発途上のソフトウェアをテスト(試験)する手法の一つで、開発・修正したソフトウェアの基本的な機能が動作するかなどをざっと確認すること。
今夏までは
- JIRA内の開発チケット毎に開発チームに所属しているQAエンジニアがテスト項目書を作成
- テスト項目書をQAエンジニア間でレビュー(1名〜2名)
- テスト項目書を開発担当者にレビューしてもらう
- 開発担当者からテスト実施者に「テスト環境に実装内容を反映させた」旨を連絡し、テスト項目書に基づいてテスト実施を行う
の手順でテスト設計〜実施を行なっていました。
上記のテストプロセスでの
メリットは、
- QA視点でのテスト項目書のブラッシュアップができる
- 開発担当者が確認することで実装漏れ・考慮漏れをテスト実施前に気づくことができる
デメリットは、
- テスト実施を止めてしまうようなクリティカルな不具合が、QAエンジニアによるテスト実施を始めるまで検知できない
といった点があり、課題を感じていました。
上記の課題を改善するためにいくつかの改善施策を進めました。
その内の1つに
開発担当者からテスト実施を依頼する前に「開発担当者」にもテスト項目書内の一部を実施する
を進めました。
- 開発担当者の方にもテスト実施を頂くことで、開発工程のより早い段階で不具合が検知できた!
- テスト実施者(QAエンジニア)が行ったテストでは基礎的な不具合の数が軽減できた!
といったような声がありました!
が、開発チームや開発担当者の方の認識によって、テスト実施いただく粒度に差異が生まれてきました。
品質向上への貢献はQAグループ内でのテスト実施だけではなく、開発体制全体への働きかけが大切だと考え、
QAエンジニアから指定したテスト項目を「開発担当者」に実施いただく
に方針を変更しました。
上記になると、指定したテスト項目をパスすることがQAエンジニアがテスト実施するための必須条件となるため、開発工程での品質が一定保たれたものになります。(☆印の箇所を開発担当者に実施していただく)
結果
QAエンジニアがその後テストを実施する際も、基本的なテスト項目以外の細かい権限毎の確認や探索的テストなどのテスト項目外の実行時間などに有効的に時間が使えるようになりました。
不具合の修正は開発の後工程になればなるほど、修正などのコストがかかってしまいます。
上記のように少しでも前工程で検知できるようにシフトレフトしていくことで、トータルでの開発工数が削減できる施策を今後も推進していきたいなと思います。
もちろん、何事にも協力的に接してくださる開発ユニットの皆さんあっての施策なので、今後も開発ユニット全体で「より高品質なKANNA」が提供できるようにしていきます!
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