Raspberry Piによるクラスター構築(ハード編)
おなじみの取り組みだが、自分用の忘備録として残しておく。
ハードウェア構成
ハードウェア構成として「Raspberry Pi 4Bで4台構成の自宅クラスター! ラズパイ4B向けPoE HATを試す」の記事を参考にさせてもらった。
お買物リスト
- Raspberry Pi 4B x 4
- ヒートシンク(お好きなものを)HATとの干渉に注意
- GeekPi Raspberry Pi クラスターケース ZP-0088 x 1
- TP-Linkスイッチングハブ TL-SG1005P x 1
- DSLRKIT Power Over Ethernet PoE HAT for Raspberry Pi 4B 3B+ 5V 2.5A x 1
- UCTRONICS PoE HAT for Raspberry Pi 4 x 3
- Elecom LANケーブル CAT6 15cm LD-GPY/BU015 x 4
- Archgon NVMe PCIe M.2 SSD 外付けケース USB3.1Gen2 MSD-221 x 4
- Samsung MZ-V8V500B/EC (500GB M.2) x 3 (タイムセールで3つまでしか購入できませんでした)
- Crucial CT500P2SSD8JP (500GB M.2) x 1
- JulyTek USB Type C (USB C to A 13.7cm) x 4
SSDはお好みで。SSDの仕様の違いで使用できるケースが変わるので注意。
クラスターケースに組み込む前にやっておくこと。
Raspberry Piをクラスターケースに組み込むとmicroSDへのアクセスが難しくなるため、Rasberry PiをUSB起動するように設定する。
全面からアクセスするためのボードも付随しますが本体の右側にはSSDドライブを置きたいため、使用しなかった。
microSDにRasberry Pi OS Liteをインストールし、ログイン(userはpi, パスワードはraspberry)。
rasp-config
を用いてUSB起動するように設定。
sudo rasp-config
Advanced Options -> Boot Order -> USB Boot
あと、GPUメモリを16MBにしておくとよいという情報もあるが、後でUbuntuに入れ直すので、これは不要かなと思いつつも一応(この設定はBIOSじゃないよね)
Performance Options -> GPU Memory
Ubuntu のインストール
Rasberry Pi OSは32-bitなので、64-bitのあるUbuntuをSSDドライブにインストールする。
MacにてRaspberry Pi Imagerを起動し、Ubuntu Serverをインストール。
Other general purpose OS -> Ubuntu -> Ubuntu Server 21.04 (RPi 3/4/400)
Ubuntu Server 20.04.2 LTSは起動しなかった。
Raspberry PiのUSBにSSDドライブを接続し、起動。
ログインはubuntu / ubuntu
ログイン後、すぐにパスワードの変更が求められる。
その他にはホスト名の設定を行っている。
hostnamectl set-hostname rasp1
LANケーブルを赤、青、黄色、緑と4色用意して、マシン名をred, blue, ...をしている海外記事を見かけたでのやってみたかったが4色の短いLANケーブルが見つからなかった。
あと、MACアドレスを確認し、DHCP serverに登録する。
ip a
これを4台分、繰り返す。
クラスターケースに組み込み。
あとはクラスターに組み込むだけ。
ファンLEDは電流がぎりぎりな(実は少し足りていない)ため一度は光らせたものの外しておく。
電源ケーブルの配線が不要ですっきりとしたクラスターが構築できました。
次回
「Raspberry Piによるクラスター構築(Ansible + k3s編)」に続く
参考
- Upgrade your Raspberry Pi 4 with a NVMe boot drive - NVMeにすると速くなるという話
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