ClaudeやCodexを超えた!?Factory.ai&Droidの紹介
👋 はじめに
今僕が最も推しているAIコーディングプラットフォームであるFactory.aiとDroidについて紹介します。
これはTerminal-Benchと呼ばれるベンチマークでClaude Codeなどを上回るスコアをあげて話題になっているAIです。
Droid: The #1 Software Development Agent on Terminal-Bench

"AIコーディングエージェント"ではなく、"AIコーディングプラットフォーム"とあえてここで呼んだのは、単なるエージェントにとどまらず他のアプリケーションと連携しながら自律的に開発を進めてもらうことができると感じているからです。
詳細は公式ドキュメントなどを参照していただくとして、この記事では簡単にFactory.aiとDroidの特徴を紹介します。
🏭 Factoryとは
Factory.aiはAIソフトウェア開発プラットフォームで、乱暴な言い方をいすれば "Devin+Claude Code+GitHub Copilot+Specドリブン" の感覚です。
コーディングエージェントであるCLIツールDroidを中心に開発を行っていきますが、他のAIコーディングエージェントとの特徴的な違いとして次のような機能があげられます。
- Webアプリ上でプロンプトを入力し作業を実行できる
- Open AI GPT-5, Claude Sonnetなど代表的な複数のAIモデルを選択できる
- GitHub, GitLab, Jira, Slack, Linearなど様々なツールと連携し、作業を指示できる

🚀 利用開始方法
まずはFactory.aiでアカウント登録を行うだけでも、もう利用を始められます。
一ヶ月間の無料トライアルがあるので、ぜひ試してみてください。
つづいて、CLIツールであるDroidと、WebとCLIの連携をするためのFactory Bridgeをインストールします。詳細はQuick Startなどを参照してください。
💰 料金体系
さて気になる料金体系ですが、月額制でトークン数によって利用料が決められています。(2025年10月29日現在)
Proプランは月額20ドルで、2000万トークンまで利用可能です。 Claude ProやChatGPT Plusと同価格で両社のモデルが使えるわけですね。
またモデルによってトークン消費量が異なる設計となっているため、モデル選択次第では20ドルでかなりの作業ができることになります。
とくにGPT-5とGPT-5-Codexはトークン消費量が0.5xとなっており、積極的につかっていけます。
また、プラン内のトークンを使い切った場合は、超過分について1Mトークンあたり2.7ドルで追加購入が可能です。
ちなみに、僕はClaude ProプランでClaude Codeも利用していますが、
Factoryと比較すると5時間制限いっぱい使い続けるならClaude Codeのほうが同額で多くの作業ができる印象です。
ヘビーユーザーはFactoryのほうがコスト効率が悪くなるかもしれません。
自身の所有するAPI Keyを使ったBYOKでの利用も出来ますが、こちらはDroid CLIのみの利用に限られる点に注意が必要です。
🤖 Droid
DroidはFactoryの中核となるCLIツールで、Claude CodeやCodex CLIと似たような使用感です。
Planモード、カスタムコマンドやカスタムエージェントといった機能もしっかりと備わっており、CCからの移行でも違和感なく使っていけると思います。

またFactory BridgeによってWebアプリと連携され、CLIでのセッション履歴をWebで確認したり、Webから作業を依頼してローカル上でコードを編集する、といったことができるのが特徴です。
さらにPCを利用せずとも、リモートワークスペースを利用してWebからDroidに作業させることも可能です。
VS Code拡張も提供されており、VS Code上でDroidを操作することも可能です。

🤝 ツール連携
MCPももちろん利用可能なのですが、代表的なツールはWebから簡単に連携し、強力なワークフローを実行できます。
これにより複雑な設定など不要でLinearやJiraでタスク管理を行いながら、Droidにタスクを割り当てて自律的に開発を進めてもらったり、Slackから
作業を依頼することも出来ます。

👍 気に入っている点
1ヶ月ほど使ってみて特に気にっている点を紹介します。
モデル選択の自由度が高い
OpenAI CPT-5もClaude Sonnet, Opusも使えます。
Sonnet4.5にも即対応され、これでもうClaude CodeとCodexどちらが優秀か?なんて気にする必要ありません。おなじ料金の中でどちらも使えちゃいます!
またCLI限定ですが**Droid Core(GLM4.6)**というコスト効率の高いモデルも追加され、選択の幅が広がりました。
GPT-5-Thinkingで仕様やタスクを考えさせ、Claude HaikuやGLM4.6でコーディングさせるなど、モデルごとの得意分野を活かした使い方も可能です。

プロンプト入力を減らし、成果物の精度を高められる
僕はまずDroidに調査や仕様の策定を依頼し、結果をもとにテンプレートに沿ってタスクをLinear上に作成。
その後Linear上でIssueにFactoryをアサインしたり、あるいはプロンプトにコンテキストとしてLinearのIssueを渡して作業を依頼しています。
こうすることで指示のブレによる成果物のブレを抑えつつ、タスク依頼を省力化できます。
おまけにPCをひらかなくてもスマホからLinearやSlackでごろ寝Vive Codingができます!
とても良い体験です。

⚠️ 注意点
まだまだサービスが新しいため、いくつか注意点もあります。
つかいながら特に感じている点は以下の通りです。
- 日本語の二次情報が少ない
- SlackやLinear連携の動作が不安定なことがある
- 盛んな開発により、破壊的変更が入ることがある
ですがそれを補って余りある魅力があり、使い続けています!
🎉 おわりに
僕自身はFactoryにはAI駆動開発を加速させるプラットフォームとして大きな可能性を感じています。
引き続き利用し記事にも作成したいと思いますので、ぜひ皆さんも試してみてください!
Discussion