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『現場で使える Django の教科書』シリーズのまとめ

2020/12/24に公開

Python / Django 推しのサーバサイドエンジニア、akiyoko です。

私がこれまでに執筆した Django の技術同人誌、『現場で使える Django の教科書』シリーズ 4冊についての情報をまとめました。なお、2023年8月時点の情報です。

  1. 『現場で使える Django の教科書《基礎編》』
  2. 『現場で使える Django の教科書《実践編》』
  3. 『現場で使える Django REST Framework の教科書』
  4. 『現場で使える Django 管理サイトのつくり方』

おかげさまで、シリーズ累計で21,000部を頒布することができました。この場を借りて御礼申し上げます。

はじめに

Django(ジャンゴ)は Python で Webアプリケーションを作成するためのフレームワークです。 Webアプリケーションを作成するために必要な機能が何でも揃っている「フルスタック」なフレームワークであるのが最大の特徴です。

5年ほど前、Django の日本語情報は今よりも全然少なく、現場で数年 Django を使っていた私はとても困っていました。特に、新規参画者に「最低限これを読んでおいてね」と渡せるようなまとまった日本語情報が無かったのが辛かったです。「無いのなら、自分で書いてしまおう」という想いから一念発起して 人生初めての技術同人誌(現在は絶版)を執筆したのが、2018年4月の 技術書典4 でした。当日は3時間で300部が完売し、思わぬ反響に「みんなも日本語情報が無くて困ってたのね...」というのを実感しました。それから Django 本の執筆がライフワークとなり、幾度となく改訂や新刊の執筆を繰り返して、現在の『現場で使える Django の教科書』シリーズに至ります。

『現場で使える Django の教科書』シリーズはタイトルの通り、現場で使える知識が身に付けられる本を目指しています。実際に私が過去7年間で携わった Django 案件で得たノウハウやベストプラクティスを盛り込んでいます。また、開発メンバーに読んでもらったり、私が講師をしている研修の参考書としても利用したりと、私自身も大いに活用しています。

Django のバージョンについて

2023年8月現時点での Django の最新バージョンは2023年4月にリリースされた「4.2」で、このバージョンは4系で唯一の LTS となっています。 なお、LTS は、Django の管理団体である Django Software Foundation(DSF)からのセキュリティパッチなどが3年もの長期間サポートされる特別バージョンです。


https://www.djangoproject.com/download/ より引用)

一般に、Django をビジネスの現場で使うのであれば、新バージョンで実装された機能がどうしても必要などといったニーズがない限りは LTS を使うのが無難です。そういうわけで、『現場で使える Django の教科書』シリーズでは、公式サポートが継続中の LTS バージョンの Django を対象としています。 なお、シリーズ中でバージョン「4.2 LTS」に対応しているものは『現場で使える Django の教科書《基礎編》』のみで、『現場で使える Django REST Framework の教科書』は「3.2 LTS」、その他の2冊は「2.2 LTS」を前提としています(随時改訂予定)。

1. 現場で使える Django の教科書《基礎編》

現場で使える Django の教科書《基礎編》

内容

『現場で使える Django の教科書』シリーズ第一弾となる Django の技術同人誌。Django を現場で使うための基礎知識やベストプラクティスについて、初級者向けに解説した本です。B5サイズ、本文192ページ。第7版(2023年8⽉21⽇改訂版)。Django 4.2 LTS に対応。

対象読者

  • Django を始めてみたけど今ひとつコツが掴めないという初級者の方
  • Django のベストプラクティスを学びたいと考えている初~中級者の方


(難易度は著者の感覚値なのであくまでも目安としてご活用ください。)

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2. 現場で使える Django の教科書《実践編》

現場で使える Django の教科書《実践編》

内容

《基礎編》の続編にあたる『現場で使える Django の教科書』シリーズの第二弾。認証まわり、ファイルアップロード、ユニットテスト、デプロイ、セキュリティ、高速化など、さらに実践的な内容に踏み込んでいます。現場で Django を本格的に活用したい、あるいはすでに活用している方にピッタリの一冊。B5サイズ、本文180ページ。第4版(2020年4⽉16⽇改訂版)。

対象読者

  • Django の実践的な内容を学びたい方
  • 仕事の現場で Django を本格的に使いたい方
  • 前作 《基礎編》 を読み終えた方

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3. 現場で使える Django REST Framework の教科書

現場で使える Django REST Framework の教科書

内容

Django で REST API を構築する際の鉄板ライブラリである「Django REST Framework」(通称「DRF」)にフォーカスした、「現場で使える Django の教科書」シリーズの第3弾。B5サイズ、本文228ページ。第3版(2023年1⽉11⽇改訂版)。Django 3.2 LTS に対応。

対象読者

  • Django は何となく分かるが、Django REST Framework は初めてという方
  • Django REST Framework のまとまった日本語情報がほしい方
  • Django REST Framework + Vue.js で SPA を構築したい方

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4. 現場で使える Django 管理サイトのつくり方

現場で使える Django 管理サイトのつくり方

内容

Django の目玉機能のひとつである「管理サイト」(Django Admin)だけに特化したニッチな一冊。いつも使う管理サイトだからこそ知っておきたい現場レベルの知識やノウハウが得られます。特に後半は、これから管理サイトをカスタマイズしようとしている人には必読の内容になっています。B5サイズ、本文152ページ。初版(2020年9⽉12⽇版)。

対象読者

  • 管理サイト(Django Admin)のことをもっと知りたい方
  • これから管理サイトのカスタマイズをしようとしている方

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