【初心者向け】どのデータベースを選べばいいか分からないあなたへ
「正直、どのデータベースを使ったらいいか全然わからない……」
Webアプリを作ろうと思って調べたら、MySQL、MongoDB、Redis……なんかたくさんあって、頭がパンクしそうですよね。
筆者もエンジニアとして駆け出しの頃、全く同じところでつまずいていました。
「とりあえず有名なやつを使えばいいかな?」と思って選んだものの、後になって「そもそも用途に合ってなかった……」と気づくこともしばしば。
たとえば、ユーザープロフィールを保存したいだけなのにSQLのテーブル設計で挫折したり、
逆に、整合性が重要な業務データなのに柔軟すぎるNoSQLを選んでしまったり……。
「誰か分かりやすく違いを整理してくれてたらなぁ」と、何度も思いました。
この記事では、代表的な6種類のデータベース(リレーショナルDB、オブジェクト指向DB、XML、キーバリュー、ドキュメント、階層型)について、
それぞれの特徴・メリット・デメリット・具体例・選び方のポイントをわかりやすくまとめています。
「どんな目的で使うときに、どれを選ぶといいのか」が明確にわかるようになります。
この解説を読めば、あなたのアプリやサービスにぴったりのデータベースが分かるようになります。
もう「とりあえずMySQL」「なんとなくMongoDB」といった、あいまいな選び方とはサヨナラできます。
最適な選択ができれば、開発も運用もスムーズに進み、無駄な後悔も防げます!
🔍 6種類のデータベースと使い分け
① リレーショナルデータベース(RDB)
- 特徴:表形式(テーブル)で管理。SQLを使用
- メリット:データ整合性が高く、JOINや集計が得意
- デメリット:構造変更に弱く、柔軟性に欠ける
- 用途例:会計、在庫管理、業務システム
- 向いている人:「きっちり整った業務データ」を扱いたい人
② オブジェクト指向データベース(OODB)
- 特徴:オブジェクトをそのまま保存。OOP言語と相性◎
- メリット:複雑な構造を自然に扱える
- デメリット:マイナーで学習情報が少ない。クラウド対応が弱い
- 用途例:CAD、3Dモデリング、ゲーム開発
- 向いている人:「OOPの構造をそのまま扱いたい」開発者
③ XMLデータベース
- 特徴:XML文書をそのまま保存。階層構造に強い
- メリット:法的・技術文書など、構造化文書との親和性が高い
- デメリット:現代では主流から外れつつある
- 用途例:電子契約書、政府文書、SOAP API
- 向いている人:「XML文書を扱うことが前提」のプロジェクト
④ キーバリュー型データベース
- 特徴:「キー : 値」のペア。超高速アクセス
- メリット:シンプル・軽量・超高速
- デメリット:値の中身に対する検索や操作は不可
- 用途例:セッション、翻訳辞書、設定情報、キャッシュ
- 向いている人:「高速に値を出し入れしたい」「辞書や設定を管理したい」人
⑤ ドキュメント型データベース
- 特徴:JSON形式のドキュメントを保存。柔軟で構造的
- メリット:ネスト構造、部分検索、構造変更に強い
- デメリット:JOINが苦手。整合性はアプリ側の責任
- 用途例:CMS、ECサイト、ユーザーデータ、多言語コンテンツ
- 向いている人:「柔軟なデータを扱いたい」「JSONが使いやすい」と思っている人
⑥ 階層型データベース
- 特徴:親子関係で構成されたツリー構造
- メリット:構造が固定されていれば高速
- デメリット:構造変更や複雑な検索に不向き
- 用途例:組織図、ファイル構造、レガシー業務
- 向いている人:「変更のない階層構造をシンプルに扱いたい」人
✅ まとめ:最適なデータベースは「目的」で決まる
データベース選びで迷ったときは、まず**「何のために使うのか?」**を明確にしましょう。
あなたの目的 | 向いているDB |
---|---|
正確性・一貫性を重視したい | リレーショナルDB |
複雑な構造をそのまま扱いたい | オブジェクト指向DB |
XML文書を扱う必要がある | XML DB |
超高速でキー検索したい | キーバリュー型 |
柔軟でネストされたデータを使いたい | ドキュメント型 |
固定された階層構造を扱いたい | 階層型 DB |
📩 最後に一言
「なんとなく有名だから」ではなく、
自分の目的に合ったデータベースを選べるようになることが、プロジェクト成功の第一歩です。
この記事が、その判断の助けになれば嬉しいです!
どんなシステムを作るか、どんなデータを扱うか――それが明確になれば、自然と選ぶべきデータベースも見えてきますよ。
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