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ストレージの種類:ブロックストレージ・ファイルストレージ・オブジェクトストレージ

2023/11/04に公開

データを保存する方法は多種多様であり、使用するシステムによって最適なストレージの種類は異なります。ここでは、ブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージの三つの主要なストレージタイプについて解説します。

ブロックストレージ

ブロックストレージは、データを固定サイズのブロックとして分割して保存する方式です。一般にSAN(Storage Area Network)環境で用いられることが多いです。

特徴

  • 高速な読み書きが可能。
  • OSレベルでのディスクとして認識されるため、ファイルシステムを自由に設定できる。
  • データベースやエンタープライズアプリケーションに適している。

図解

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| ブロック1         | ブロック2         | ブロック3         |
+-------------------+-------------------+-------------------+

データは上記のように分割され、それぞれのブロックが独立してアドレス指定されます。

ファイルストレージ

ファイルストレージは、データを階層的なディレクトリ構造で管理する方式です。家庭やオフィスなどの小〜中規模の環境でよく使用されるNAS(Network Attached Storage)がこのタイプにあたります。

特徴

  • ファイルベースでデータ管理が行われる。
  • ユーザーにとって直感的なデータ操作が可能。
  • ドキュメント保存や共有に適している。

図解

+ ルートディレクトリ
  +-- フォルダA
      +-- ファイル1
      +-- ファイル2
  +-- フォルダB
      +-- ファイル3

ファイルやフォルダは、上記のような構造で管理されます。

オブジェクトストレージ

オブジェクトストレージは、データをオブジェクトという単位で保存する方式です。各オブジェクトは一意のIDで識別され、メタデータを持っているため、拡張性や管理の柔軟性が非常に高いです。

特徴

  • スケーラビリティに優れる。
  • メタデータを自由に追加でき、管理が容易。
  • クラウドストレージサービスで一般的に利用される。

図解

+---------------------+
| オブジェクト1      |
| - ID: 001           |
| - メタデータ        |
| - データ            |
+---------------------+
+---------------------+
| オブジェクト2      |
| - ID: 002           |
| - メタデータ        |
| - データ            |
+---------------------+

各データはオブジェクトとして独立して保存され、APIを通じてアクセスされます。


これらのストレージタイプは、それぞれのユースケースや必要とする性能、コスト効率に応じて選択されます。エンジニアとして最適なデータストレージの選択は、システムのパフォーマンスと直結するため、要件に合った知識を持つことが重要です。

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