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オンラインDDLの概要
オンラインDDLとは何か?
オンラインDDL(Data Definition Language)は、データベースが稼働している間にテーブルの構造を変更することを可能にする機能です。従来のDDL操作では、テーブルの構造を変更する際にはそのテーブルがロックされ、変更が完了するまで他の操作ができなくなることが一般的でした。しかし、オンラインDDLを使用すると、テーブルの構造を変更している間も、そのテーブルに対する読み書きが可能になり、データベースの可用性を維持しながら構造の変更が行えるようになります。
オンラインDDLのメリット
- 可用性の向上: データベースのダウンタイムを減らし、常にアクセス可能な状態を保つことができます。
- パフォーマンスの維持: 構造変更中もデータベースへのアクセスが可能なため、パフォーマンスの低下を最小限に抑えます。
- 柔軟性の向上: 急な構造変更が必要になった場合でも、システムを停止することなく対応できます。
MySQL基本的な実行方法
MySQLでオンラインDDLを実行するには、ALTER TABLEコマンドに特定のオプションを付けて実行します。例えば、テーブルに新しいカラムを追加する場合は以下のようにします:
ALTER TABLE テーブル名 ADD COLUMN 新カラム名 データ型 ALGORITHM=INPLACE, LOCK=NONE;
ここで、ALGORITHM=INPLACE
は変更をその場で行うことを指し、LOCK=NONE
は変更中にテーブルをロックしないことを指示します。
注意点
- すべてのDDL操作がオンラインで実行できるわけではありません。操作の種類やMySQLのバージョンによっては、オフラインでの実行が必要な場合があります。
- オンラインDDL操作中は、追加のシステムリソースを消費する可能性があります。特に大きなテーブルを操作する場合は、パフォーマンスへの影響を考慮する必要があります。
- 実際の運用環境でDDLを実行する前には、開発環境やステージング環境でのテストを行い、予期しない問題が発生しないことを確認することが重要です。
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