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VRChatに入るためにMacBook Proの外付けHDDにWindowsをインストールした

2022/12/19に公開約5,200字

VRChat、楽しいですね。

時は今年の初夏に遡ります。
参加したいVRChatのイベントがあったのですが、利用しているPCはMacです。
Windows PCを購入するのが手っ取り早いのですが、諸々の理由(まず部屋を掃除してPCを置く場所を確保しなければいけない等)があり。

目の前で利用しているMacBook Pro (16-inch, 2019)、プロセッサは2.4GHz 8コアのIntel Core i9、メモリ64GB、そこにAMD Radeon Pro 5500M 4GBのGPU。いわゆるIntel Macの最後期モデル。こいつでWindowsを動かすことができるのではないかと。
Boot Campを利用すれば、Intel MacにWindowsをインストールすることができます。
ネックになるのがストレージ容量。CPUとメモリはガン積みしていたのですが、ストレージは500GBで心許ない。あと仕事でも利用しているので、その構成を大きく変更するのは不安があります。
そこで、その辺に転がっている外付けHDDにWindowsをインストールしてそれを起動ディスクにする形式を取れば、既存の構成を変更することなくWindowsを利用できると思い、実際にやってみました。
ただ、これらの手順は公式で認められているわけではないため、私は一切の責任を負いません。

WindowsのUSBインストーラの作成

ISOファイルのダウンロード

https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windows10ISO
こちらのページから、Windows 10のインストーラのディスクイメージ(ISOファイル)をダウンロードします。

Select edition

エディションの選択は「Windows 10 (multi-edition ISO)」のみ選択可能でした。

Select the product language

言語はお好みで。

Downloads

64ビット版と32ビット版のダウンロードボタンが表示されます。
Intel Core 2 DuoからCPUが64ビットになっているはずなので、「64-bit Donwload」を選び、任意の場所に保存します。

Windowsサポートソフトウェアのダウンロード

MacのBoot Campアシスタントを起動します。
ウィザードが表示されますが、無視してメニューバーの「アクション」にある「Windowsサポートソフトウェアをダウンロード」を選択して、任意の場所に保存します。

USBメモリのフォーマット

ISOファイルは5GB程度ですが、容量がギリギリだとインストール時のファイルコピーなどの過程で問題が起こる可能性があるため、16GB以上のUSBメモリもしくはSDカードを用意します。
USBメモリをPCに接続し、Macのディスクユーティリティを起動します。
接続したUSBメモリを選択し「消去」から以下の内容でフォーマットを行います。

  • 名前: WINSTALL (任意の名前で構わないですが、半角英数の方が安心です)
  • フォーマット: exFAT
  • 方式: マスター・ブート・レコード

フォーマットしたUSBメモリへのファイルのコピー

ダウンロードしたISOファイルをダブルクリックして、ボリュームとしてマウントします。
MacのFinderからボリュームを開き、フォーマットしたUSBに中にある全てのファイルをコピーします。
続いて、Boot Campでダウンロードしたフォルダの中にある、 $WinPEDriver$BootCamp というフォルダをUSBのルートディレクトリにコピーします。
これで、USBインストーラの完成です。

外付けHDDへのWindowsのインストール

USBメモリのWindowsインストーラの起動

USBインストーラとWindowsをインストールする予定の外付けHDDをPCに接続していることを確認したら、「option」を押しながら電源ONもしくは再起動を行い、Startup Managerを起動します。
問題なくUSBインストーラが構成されている場合、macOSの起動ディスクに加えて、作成したUSBがEFI Bootとして表示されます。
このEFI Bootを選択して、Windowsインストーラを起動します。

インストール先ディスクのフォーマット

Windowsインストーラが起動したら、キーボードで「shift + F10」をコマンドプロンプトを立ち上げます。
ちなみに、Touch Barを備えているMacBookにはファンクションキーが存在しないため、外付けのUSBキーボードなどが必要になります。
私はTouch Barが搭載される前のMacBookがその辺に転がっていたため、それを用いてフォーマットとインストールを行いました。
まず、コマンドプロンプトでdiskpartを起動します。

$ diskpart

認識しているディスクの一覧を確認します。

$ list disk

インストールする予定の外付けHDDの番号を確認し、そのディスクに対して操作を行います。
まず、ディスクの選択を行います。

$ select disk {number}

ディスクを消去します。

$ clean

パーティションの方式をGPT(GUID Partition Table)に指定します。

$ convert gpt

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/manufacture/desktop/configure-uefigpt-based-hard-drive-partitions?view=windows-11
Microsoftのガイドラインに従い、必要なパーティションを作成します。容量については、概ね必要十分だと考えられる値を指定します。

最初に、200MBのEFIパーティションを作成を作成し、ドライブレターSを割り当てます。

$ create partition efi size=200
$ format quick fs=fat32 label="EFI"
$ assign letter="S"

Microsoft予約パーティション(MSR)を作成します。

$ create partition msr size=16

回復ツールのパーティションを作成します。

$ create partition primary size=300
$ format quick fs=ntfs label="Recovery"
$ assign letter="R"
$ set id="de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac"
$ gpt attributes=0x8000000000000001

Windowsを入れるパーティションを作成し、ドライブレターWを割り当てます。サイズについては、利用するディスクに応じて指定してください。

$ create partition primary size=380000
$ format quick fs=ntfs label="Windows"
$ assign letter="W"

以下のコマンドで必要なボリュームが作成されていることを確認します。

$ list volume

作成できていることを確認したら、diskpartを終了します。

$ exit

ディスクへのインストールイメージの書き込み

dismコマンドを利用して、外付けHDDに対してインストールイメージの書き込みを行います。
まず get-imageinfo でindex番号の確認を行います。ドライブの名前は状況によって異なる場合があります。

$ dism /get-imageinfo /imagefile:D:¥sources¥install.wim

確認したindex番号に基づき、そのイメージをWindowsディスクに対して書き込みます。

$ dism /apply-image /imagefile:D:¥sources¥install.wim /index:{index-number} /applydir:W:¥ /checkintegrity

続いて、Boot Campのドライバをイメージに対して追加します。

$ dism /image:W:¥ /add-driver /driver:D:$WinPEDriver$ /recurse /forceunsigned

起動パーティションの用意

bcdbootコマンドにより、外付けHDDにインストールしたWindowsが起動するようにします。

$ bcdboot w:¥Windows /l ja-jp /s s: /f UEFI

最後に以下のコマンドでコマンドプロンプトを終了します。

exit

外付けHDDでのWindowsの立ち上げ

これまでの作業が完了したら、外付けHDDのWindowを立ち上げて初期設定を行います。
別のMacBookなどを用いて作業を行なっている場合は、動かす想定のPCに外付けHDDを接続して作業を行います。
「option」を押しながら電源ONもしくは再起動でStartup Managerを起動します。
USBインストーラーが接続されている状態であれば、EFI Bootが2つ表示されると思いますが、HDDの方のEFI Bootを選択します。
基本的には画面に従ってセットアップを行えば問題ないと考えます。

ドライバのインストール

初期セットアップの完了後、Windowsサポートソフトウェアの BootCamp に含まれる setup.exe を実行して必要なドライバのインストールを行います。
USBインストーラのUSBから、もしくは別の外付けディスク等からデータを持ってきてドライバのインストールを行います。

GPUドライバのインストール

これまでの作業で、Windowsが起動している状態にはなっていると思います。
ただ、この状態ではMacBook ProのGPUが利用されていない状態だと思うので、以下のページからドライバをダウンロードしてインストールします。

https://www.amd.com/ja/support/kb/release-notes/apple-boot-camp


ここまでの手順が完了していれば、Steamを経由してVRChatに入ることができるようになるはずです。
Oculusアプリをインストールして、Meta Quest 2を接続することで、VRChatのVRモードでの利用もできました。

…さて、ここまで書いておいてなんですが、MacBookでVRChatを利用しようとすることは、あまりお勧めしません。

  • 最近のMacはAppleシリコンを搭載していますが、そのPCにはWindowsをインストールすることができません。Intel Macであることが必要です。
  • VRChatをVRモードで実行するためにはそれなりにつよつよのGPUが必要となりますが、MacBook Proの15インチ/16インチやiMac 5Kといったお高めのもの以外はオンボードグラフィックで心許ない。

ざくっとまとめると、最近のMacのPCはAppleシリコンを採用していてWindowsをインストールすることができない、少し前のPCであっても、VRChatを利用するためには強めのGPUが必要となり、それを搭載しているものはお高めになる、といった感じなので素直に必要なスペックを備えたWindows PCを購入することをお勧めします。

もし、その辺に強めのMac PCが転がっていてそれを用いてVRChatに入りたいといった奇特な方がいらっしゃるのであれば、参考になれば幸いです。

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