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LatticeQCD.jl の使い方 (ミニマル)

2025/01/12に公開

以下は、Juliaup を使用して Julia をインストールし、その上で LatticeQCD.jl を実行するための詳細な手順です。特に、初心者向けの設定方法についても説明します。

1. Julia のインストール

Windows の場合

  1. Microsoft Store からのインストール:
    • Windows ユーザーは、Microsoft Store から Julia をインストールできます。
    • Microsoft Store を開き、検索バーに「Julia」と入力し、表示された Julia アプリをインストールしてください。

macOS および Linux の場合

  1. ターミナルを開く:

    • macOS では「ターミナル」、Linux ではお使いの端末エミュレーターを使用します。
  2. Juliaup のインストール:

    • 以下のコマンドをコピーしてターミナルに貼り付け、実行します。

      curl -fsSL https://install.julialang.org | sh
      
    • インストールが完了したら、ターミナルを再起動し、以下のコマンドで Julia が正しくインストールされたことを確認します。

      julia --version
      
    • バージョン情報が表示されれば、インストールは成功です。

2. LatticeQCD.jl のインストールと実行

  1. Julia の起動:

    • ターミナル(またはコマンドプロンプト)で julia と入力し、Enter キーを押して Julia の REPL(対話型シェル)を起動します。
  2. パッケージモードへの切り替え:

    • REPL 上で ] キーを押して、パッケージモードに入ります。プロンプトが pkg> に変わります。
  3. LatticeQCD.jl のインストール:

    • 以下のコマンドを入力し、Enter キーを押して LatticeQCD.jl をインストールします。

      add LatticeQCD
      
    • インストールが完了したら、Backspace キーを押してパッケージモードを終了し、通常の julia> プロンプトに戻ります。

  4. LatticeQCD.jl の使用:

    • 以下のコマンドを入力して、LatticeQCD.jl を使用可能にします。

      using LatticeQCD
      
  5. シミュレーションのパラメータファイル作成:

    • ウィザードを起動して、シミュレーションのパラメータファイルを作成します。

      run_wizard()
      
    • ウィザードが起動したら、初心者向けの設定を行うために「simple mode(簡単モード)」を選択します。

      • simple mode では、基本的な設定のみを行い、デフォルトのパラメータでシミュレーションを開始できます。
      • 各プロンプトで Enter キーを押すだけで進行できます。
  6. シミュレーションの実行:

    • パラメータファイル(例: my_parameters.jl)が作成されたら、以下のコマンドでシミュレーションを開始します。

      run_LQCD("my_parameters.jl")
      
    • シミュレーションが開始され、進行状況が表示されます。

3. 結果の確認

  • シミュレーションが完了すると、以下の物理量が計算されます。

    • pioncorrelator: π中間子の2点相関関数。
    • plaq: グルーオンのエネルギー密度(Plaquette)。
    • poly: 閉じ込めの秩序変数(Polyakov loop)。
  • これらの結果は、measurements ディレクトリ内のテキストファイルに保存されます。

詳細や最新情報については、公式リポジトリをご参照ください。

LatticeQCD.jl - GitHub

JuliaQCD paper

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