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WACATE2024 夏に参加しました!

2024/06/28に公開

WACATE2024 夏に参加しました!

WACATE2024 夏 〜テストケースには、必ず作った人の意図が存在する〜に参加しました。

今回、初めて合宿型のエンジニアイベントに参加し、非常に実りのある体験をさせていただきました。
自分が何を考えて何を感じたのか整理するとともに、どなたかの目に触れて少しでもWACATEの認知度が高まればいいなあと思いこちらの記事を書きました。
自分がこのイベントで感じた楽しさが伝わるよう、ゆるめに書きます。

自己紹介

2024年で社会人6年目になります。今年4月にSIerの開発エンジニアから品質コンサルティングサービスのQAエンジニアに転職しました。前職はシステム開発の規模が大きくQA部門と接する機会もなかったため、転職したもののこの職種に求められる役割、業務の解像度があまり高くない状態でした。

参加のきっかけ

自社に研修講師としていらっしゃったWACATE実行委員の方にこの活動を紹介されたのがきっかけでした。自分の職種の解像度を上げ、参加者の方から色んな現場のお話を伺ってみよう!と思い参加申し込みをしました。

今回のWACATEのテーマ

今回のイベントのテーマは、リバースモデリングを通してテスト設計者の意図を理解するというもの。プログラムの概要はWACATEのサイトに掲載されているので割愛しますが、実際にワークショップで行ったのは、テスト実行手順書をもとにモデリングを通してテスト分析まで遡る、というものでした。そしてテスト対象システムの仕様変更に対応するためのアプローチについても学びました。
と、文章でまとめるのは簡単ですが、これが本当に難しかったです。

また、リバースモデリングを行う事態に陥ってしまうのはアンチパターンであるとの説明もあり、この作業はあくまで成果物が不足している場合の対処法、という位置づけとして理解しました。

ワークショップでの気づき

日中のワークショップではグループで作業を進めることが多かったのですが、
その中での気づきとして最も大きかったのは、相手との共通認識を作り出すためにモデリングは有用であるということでした。
自チーム内でも同じテスト対象について話しているのにテストレベルの話がかみ合わないことがあり歯痒い思いをしたのですが、構造化された成果物を通して話をすることで徐々に認識がそろっていったのを感じました。
今まで、構造化というのは個人の思考の整理が主な目的だと考えていたのですが、うまく活用すると複数メンバーの共通認識をそろえ、議論を進めることに使える!というのが体感できてよかったです。

分科会

日中のワークショップだけでなく、1日目夜に開催された分科会も大盛り上がりでした。
ここではざっくりとしたテーマに沿って各々が話したいことを話す、というのが趣旨でしたが、私の参加したテスト観点とは何か?がテーマの分科会には多くの人が集まり、みんな同じ疑問を持っているんだ、とある意味で安心しました。
この分科会では、「テスト観点」の認識が多岐にわたると知ったこと、そして「テスト観点」という言葉を使用しない理由について説明された記事の存在を教えていただけたことが大きな収穫でした。
こちらの内容はまだ咀嚼しきれてないので、別途自分の中に落とし込まねばと思っています。

テストと思考技術

2日目は、水野さんによる「モデリングの育て方」の招待講演がありました(リンクから講演資料に遷移します)。
こちらで紹介されたテスト技法や考え方の中には初見のものも多く、分からなかった単語については片っ端から調べる予定です。
また、テストの知識に依らない部分として思考技術を鍛えることについても取り上げられており、基礎的な思考力の重要性も感じました。
とっつきやすそうな「抽象と具体」から始めてみて、何冊か本を読んでみようと思っています。

全体を通して

自分の中で未消化のテーマもありだらだらと書いてしまいましたが、総じてWACATEはめっっっちゃ楽しかった!!!
バックグラウンドが様々なチームメンバーとああでもないこうでもないと言いながらワークし、朝から晩までテストについて話した時間は貴重なものでした。
また、ワークショップ後の2次会、3次会で盛り上がったのもいい思い出となりました。

1日目の冒頭、MarkさんによるBPPセッションの中で、WACATEという虚飾の中で得たことを通して現実を変えていくとのメッセージがありました。
まずはここで得た経験と知識を会社でも活かし、後々振り返ったときに「この時は未熟だったな」と思えるよう成長していきます。

最後に、お仕事の傍らWACATEを企画・運営してくださった実行委員の皆様、
本当にありがとうございました!

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