VSCode で Roo Code (Roo-Cline) を使えるようにするところまで

Visual Studio Code の拡張で Roo Code を使う。
APIキーの準備
なんらかのモデルを使うためのAPIキーを取得しておく。
今回はとりあえず安く試したいので、Open AI API で、gpt-4o-mini を使う。
vscode拡張インストール
Extensions から Roo Code を選んでインストール。
設定
左端のメニューアイコンに Roo Code が追加されているので選択し、APIキーとモデルを設定。

とりあえずこれだけでも動いてくれるようになった。
型エラーになってるとこがあるなと思ってたら、それすら勝手に見つけて直してくれる。
これは確かにいちいち目視でApproveするのがめんどくさくなってくる。。

.clinerules ファイルに何を書くかが大事っぽいが、使ってみないと勘所がわからないので、とりあえず
https://docs.cline.bot/improving-your-prompting-skills/prompting#clinerules-file を参考に最低限を書いてみる。
# CLINE RULES
## 役割
あなたは、React, Next.js, TypeScript のエキスパートであるエンジニアです。
日本語で応答しつつ、効率的にコーディングを進めてください。
## プロジェクト構成
### 技術スタック
- TypeScript
- Next.js
- App Router を使用
- Bulma.css
- Supabase
- ORM として drizzle を使用
## セキュリティ
### 機密ファイル
以下のファイルを読み書きしないでください。
- .env files
- APIキーやトークン、認証情報を含むすべてのファイル
### セキュリティプラクティス
- 機密ファイルをコミットしない
- 機密情報には環境変数を使う
- ログや出力に機密情報を含めない

軽く試してみた感じ、確かに体験としてはゲームチェンジングではあるけれど、コーディング能力自体はやはりモデルに依存するのだと思うので、もう少し良いモデルで使ってみたいところ。
あとはお金との兼ね合い。。

もう少し試してみた感想。
- gpt-4o-mini だと、やはりコーディング能力自体が上がるわけじゃないので、シームレスに作ってくれてもあんまり使い物にならないコードになるケースが多かった
- DeepSeek の reasoner でも試してみたが、コーディングの能力は向上したと感じるものの、頻繁にレスポンス解析時にエラーになったり、複雑すぎるからと別のモデルを勧められたりして、十分に動作できていない感じがある
- エラーになっているせいなのか待ち時間もだいぶかかる
やはりケチらずに Claude 3.7 Sonnet を使うのが大前提な気がする。。

Open AI の API から o3-mini が使えるようになっていたので、o3-mini-high x Roo Code を試した。
やはりこのレベルのモデルを使ってはじめて、おーすげー便利ーというのを体感できた感じ。
しかしまあ当たり前だけど学習済みコードに含まれるフレームワークしか使えないのだろう、プロジェクトを一から作らせるとどれも参照しているライブラリが古いし、Tailwind CSS V4 の書き方をさせようとしてもまだ知識がない。
この点に関しては Claude を使おうが同じでしょう。

結局 Claude 3.7 Sonnet に課金した。
多少値が張るものの、thinking のほうでなければ、 o3-mini-high を推論で使うよりは使用トークンは多少抑えらえるように感じる。
それに o3-mini-high よりもやはり精度が上がるように感じられるので、指示して出来上がったものに修正を再指示することが減ることを考えると、結局最初から Claude 3.7 Sonnet を使うのが結果的に安上がりなのかも。
以上でいったん検証は終了。