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高額になった「Affinity Photo 2」は買うべきか? 手放せない理由をまとめてみた

2023/03/23に公開

Affinity Photo 2」を買うべきか迷った挙句、結局、購入することにした。試用版で試してみると、やはり手放せない機能が便利。以下、その便利な点を説明していく。

古いAffinity Photoはもう再ダウンロードできない

新しいパソコンを導入してから困ったことがある。それは古いAffinity PhotoAffinity Designerを再インストールできなかったことだ。

調べてみると、Affinityシリーズは新バージョンにリニューアルされており、それぞれ「Affinity Photo 2」、「Affinity Designer 2」に名称が変更されていた。

それに伴い、古いバージョンのAffinity PhotoやAffinity Designerは購入先から再ダウンロードできないようになっていたのだった。

せっかく購入して気に入って使っていたのに、もう使えないのは残念だが、これを機にそもそも「Affinity Photo 2」は自分にとって必要なのかを改めて考えてみることにした。

Affinity Designerとの連携機能が便利

Affinity Designerはアドビのイラストレーターようなアプリで、主に動画のサムネイル画像の作成に使っていた。

イラストレーターのために毎月高額な料金を支払うことなく、買い切りで購入できるというのが大きなメリットで、他に代わりとなるようなアプリはない。

したがって、「Affinity Designer 2」は絶対に購入することになるわけだが、この「Affinity Designer 2」と「Affinity Photo 2」は互いに連携して使えるというメリットがある。

具体的には「Affinity Designer 2」で画像を貼り付けた際、ファイルメニューから「Affinity Photo 2」を呼び出すことができ、編集後はさらに「Affinity Photo 2」から「Affinity Designer 2」を呼び出してアプリをすばやく切り替えることができる。

もし他の画像編集ソフトを使えば、この連携機能が全く使えななくなり、不便になることから、やはり「Affinity Photo 2」が必要になってくる。

画像の切り抜き(背景除去)が便利

通常の画像の切り抜きはGIMPを使っているが、余計な背景が入っているときはAffinity Photoを使っていた。これはAffinity Photoの「選択ブラシ」ツールが非常に便利だったためだ。

選択ブラシ」ツールは細かい個所を気にせず、大雑把にオブジェクトの近くをなぞるだけで大体うまく選択してくれる。もし失敗してもすぐに編集(Photo 2からは「型抜き」という)して再選択できるので問題ない。

この背景除去ができるおかげで、オブジェクトの背景を白やその他の色に変えることができる。他の画像編集ソフトでも同じことができるだろうが、「Affinity Photo 2」は「選択ブラシ」ツールの認識精度が大幅に上がっており、より便利に使えるようになっている。

ボタン一つですべてできるわけではないが、この機能は短時間ですばやくできるので仕事には欠かせない。

複数レイヤーを使ったグラフィック作成が便利

レイヤーというのはおそらく一般の人はあまり使用しないだろう。自分も以前は全く使うことがなかった。しかし、動画作成の際に、サムネイル画像やその他の画像を使うようになり、より見栄えがよくなるようにアレンジする必要が出てきた。

これは実際に動画を作っている人にしかわからないことだろうが、アレンジを加えなければインパクトがない、平凡でつまらない映像になってしまう。

動画で動きをつけることは可能だが、やはり元の画像の段階でそれなりにインパクトがあり、見栄えのいいものにしておくのがベストだ。

そういうとき、「Affinity Photo 2」の複数レイヤーを使ったグラフィック作成が大いに役立つ。

具体的には背景の色を変えたり、ブラシなどでちょっといた加工を加えたり、図形やイラスト、テキストを織り交ぜたりし元の画像を加工していく。

面倒な作業だが、これをするかどうかで動画の「質」にも大きな差が出てくるように思う。

RAW現像→画像編集が便利

RAW現像という作業も一般の人はあまりしないだろう。これは一般的なJPGやPNGからの画像編集よりもはるかに劣化の少ない画像データを作成するためのもの。

具体的にはRAW対応のカメラで撮影→PCでRAW現像するという流れなのだが、その際に必要になるのが現像ソフトだ。有名なのはAdobe Lightroomだが、

Affinity Photo 2」でもRAW現像が出来るようになった。しかもオマケのようなしょぼい機能ではなく、かなり本格的だ。

実際に試してみると、非常に細かいところまで編集でき、明らかにプロ使用でも十分に活用できるレベルになっている。

ちなみにRAW現像した後に、さらにレイヤー機能を駆使して画像編集することもでき、よりクオリティの高い作品が作れる。

2つのソフトを使うことなく、「Affinity Photo 2」だけでRAW現像から画像編集まで行えるのが便利だ。

まとめ

Affinity Photo 2」は一万円ほどする高額なアプリになってしまったが、それでも購入するメリットは大きいと感じる。

特に動画制作する際に、画像の見栄えをよくするためには必須だろう。

複数のレイヤーを使った加工は知識や技術も必要になるが、それを学ぶことで自分のグラフィック力も向上する。

Affinity Photo 2」を何に、どう使うのかが明確であれば、迷わず購入した方がよい。

参考サイト

公式サイト
デスクトップ版Affinity Photo 2のすべて https://affinity.serif.com/ja-jp/learn/photo/desktop/

公式動画
(1) Affinity Photo - YouTube https://www.youtube.com/channel/UCQZN-kIrZUQyoTnexM3jJAw

Affinity Photo - YouTube https://www.youtube.com/@AffinityPhotoOfficial/playlists?view=50&sort=dd&shelf_id=1

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