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Cisco ルータ基本設定 part.1 ( CCNA対応 )

2024/05/12に公開

まずはシスコルータの接続方法

ルータには3つの接続がある

接続方法 説明
コンソール接続 コンソール・ポートからケーブルによってPCと接続する方法
VTY接続 遠隔からTELNET・SSHのプロトコルで通信して接続する方法
AUX接続 補助ポートとモデムを接続して、電話回線経由で接続する方法。あんま使わん

ルータの操作

Cisco IOS

Cisco独自のOSが、cisco製のルータにはインストールされておりCLIで操作することで色々な設定ができる

ルータの起動直後の状態

初期化時の場合

コンソール接続でのみ接続可能。setupモードによって質問形式で初期設定ができる。使用しない場合には自身でコマンドを打って設定

設定済みの場合

設定は必要なく、そのままEXECモードに移行される。

Cisco IOSモード

ciscoの操作の権限にはいくつかのモードがあり、できることがかわる

モード名 プロンプト 説明
ユーザEXECモード > 機器のステータス確認
特権EXECモード # 制限なくステータス確認やファイル操作
Global config モード (config)# 機器全体の設定
Interface config モード (config-if)# インターフェースの設定
Routing config モード (config-router)# ルーティングの設定
Line config モード (config-line)# ライン( コンソール・AUX・VTY )の設定

モード切り替え

ユーザEXECから特権EXEC

ユーザEXECから特権EXEC:enable
ユーザへ戻る時はdisable

特権EXECからGlobal Config

特権EXECからGlobal Config: configure terminal
戻る時 : exit または end

設定ファイル

主要な設定ファイルは2つあります。

ファイル名 説明 保存場所
startup-config 起動時に読み込まれるファイル。再起動しても消えない。手動で更新する必要がある NVRAM
running-config 起動時のリアルタイムのの設定内容のファイル。再起動で消える設定ファイルであり起動時にはstarup-fileの設定が共有される。 RAM
::: alert
runnign-configは再起動で内容が消えるが、最新の内容が記録されてる
startup-configの内容は消えませんが、自動で更新されない
つまり現在の設定を保存したいの生らrunnig-configをstartup-configにコピーしなければいけない
:::

Ciscoルータのメモリ

メモリ名 説明 保存内容
ROM ( Read Only Memory ) ROMは読み込み専用メモリです。ROMには3つのプログラムが格納されており、このプログラムは消去することはできません。 mini IOS・Bootstrap・POST・ROMモニタ
RAM(Random Access Memory) RAMは読み書き可能なメモリです。このメモリにある情報だけはルータの電源OFF時に全て消去されます。RAMはいわばルータの作業領域です。以上の事からこれらの情報だけでなく動的な情報であるルーティングテーブルやARPテーブルなどについても、RAMに格納されることになります。(一般的にはDRAM) running-config・フラッシュメモリ内のIOSが展開する領域としても使用されます。
NVRAM ( Non-Volatile Random Access Memory ) NVRAMは読み書き可能なメモリです。不揮発性ランダムアクセスメモリであるNVRAMはRAMとは異なり
 ルータの電源OFF時にもNVRAM内に格納された情報は保持されます。
保存された設定情報(startup-config)とコンフィグレーションレジスタ(ルータの起動方法を決定する値)の2つが存在します
フラッシュメモリ 読み書き可能なメモリ IOSのイメージファイル

設定の確認

特権EXECで

# show <確認したいファイル内の項目 (runnig-config | startup-oconfig)>

runnnig-configはこんな感じ ( !はコメントアウト )

Current configuration : 780 bytes
!
version 15.1
no service timestamps log datetime msec
no service timestamps debug datetime msec
no service password-encryption
!
hostname Router
!
///略///
!
ip cef
no ipv6 cef
!    

設定の保存

# copy <コピーもと> <コピー先>

ルータの初期化

既存の設定をすべて消去して、また最初から設定を行いたい場合などは、初期化を行います。

手順

①NVRAM上のstartup-configを消去する

#erase startup-config

②再起動する

#reload

ヘルプ機能と省略機能

ヘルプ機能

// 実行可能なコマンドをリスト化してくれる
Router# ?
// 入力途中の文字から可能なコマンドを予測してくれる
Router# con?
// 続くオプションや設定時をリスト化してくれる <cr>と表示されたらコマンドはいらないということ
Router# configure ?

省略機能

### 単語が入力範囲の文字列で一意に絞られている場合、そのまま実行できる
Router# conf t
Router# show run

補完機能
tabキーで保管してくれる ( 一意に絞られている時のみ利用可能 )

Router# conf t
Router# show

doコマンド

グローバルコンフィギュレーションモードは設定ができるが、設定確認などは特権EXECモードで行います。グローバルコンフィギュレーションモードで確認コマンドを入力すると、本当はエラーメッセージが表示されるが、コマンドの前にdoを付ければ、特権EXECモードのコマンドが実行できるようになります。

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