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HyperEVM Testnet でのコントラクトデプロイ手順まとめ

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はじめに

この記事では、HyperEVM Testnet でスマートコントラクトをデプロイし、検証(Verify)する手順を解説します。
なお、 Foundry の基本操作には慣れていることを前提に進めます。
Foundryの基礎的な扱い方については、以下のdocsを参照ください。

1. 事前知識を得る

まずは HyperEVM の仕組みや特徴を理解するために、以下の資料を読んでおくと良いです。

2. アカウント準備とガス取得

HyperEVM Testnet 上で動作するには、まず $USDC$HYPE を準備する必要があります。

手順

  1. メインネットの Hyperliquid アカウントに $USDC を用意
    (アカウントを有効化しておく必要があります)

  2. テストネット用 $USDC を取得
    公式のファウセットから請求します。
    👉 Testnet Faucet

  3. $USDC を $HYPE に交換
    👉 Hyperliquid Testnet 取引ページ

  4. $HYPE を HyperCore から HyperEVM に転送

  5. ウォレットにネットワークを追加し、残高確認

3. Big Blocks への切り替え

HyperEVM には Small BlockBig Block の2種類があります。

種類 ガス上限 実行時間
Small Block(デフォルト) 2M gas 約1秒
Big Block 30M gas 約1分

コントラクトをデプロイする際、2M gas では足りないため Big Block に切り替える必要があります。

切り替え方法

方法1: LayerZero CLI を使用

npx @layerzerolabs/hyperliquid-composer set-block --size big --network testnet --private-key $PRIVATE_KEY

参考: LayerZero Docs

方法2: ブラウザUIを使用
👉 Big Blocks Switch UI

4. デプロイと検証

デプロイ

Foundry を使って通常の EVM チェーンと同様にデプロイできます。
詳細は公式ドキュメントを参照してください。
👉 Foundry公式ガイド

検証(Verify)

HyperEVM Testnet では、使えるエクスプローラーが限られていますが、以下のサイトで比較的スムーズに検証できます。

Sourcify を使った例:

forge verify-contract 0x5A98FcBEA516Cf06857215779Fd812CA3beF1B32 src/<ContractName>.sol:<ContractName> \
  --chain-id 998 \
  --verifier sourcify \
  --verifier-url https://sourcify.parsec.finance/verify

その他の検証オプションはこちら:
👉 PurrSec Verify

まとめ

これで、HyperEVM Testnet 上でのコントラクトデプロイと検証 が完了です!
お疲れさまでした 🎉

💡 補足

  • Big Blocks への切り替えを忘れるとデプロイ時にガス不足で失敗します。
  • 検証時はチェーンID(998)やエクスプローラーの仕様に注意してください。

参考文献

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