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コマンド紹介シリーズ:kdash

に公開

コマンド紹介シリーズ第11回目は、kdashというコマンドを紹介します。kdashを使うことでターミナル上でKubernetesのダッシュボードを作成できます。

なお、第10回は以下になりますので、ぜひご興味があればご覧ください。

https://zenn.dev/akasan/articles/841dcbd5c409d5

kdashとは

公式GitHubによると、

A simple terminal dashboard for Kubernetes built with Rust

ということで、Rust製ののターミナルで動くKubernetesのダッシュボードということです。私は最近Kubernetesに入門しましたがまだサードパーティのダッシュボードを使ったことがなかったので、今回はkdashを使ってターミナルでパパッとKubernetesのシステムの状況を把握できるようにしようと思います。

https://github.com/kdash-rs/kdash/

実際に使ってみる

インストール方法

私の環境はmacbookなので、以下のコマンドでインストールできました。

brew tap kdash-rs/kdash
brew install kdash

環境構築

今回は0から検証環境を作らず、以下の記事で作成したGKE上で稼働するFastAPIサーバを対象にkdashを使ってみます。環境構築は省略しますので、適宜以下の記事を参考にしてください!

https://zenn.dev/akasan/articles/6618da4fe05367

kdashを使ってみる

まずは環境構築ができている前提で、kdashを実行してみます。

kdash

すると、以下のような画面が表示されました。

UIをみると、トップレベルには

  • Active Context
  • All Contexts
  • Utilization

のみっつがあり、Active ContextタブではPodをはじめとするリソースを種別ごとに項目が作成されています。

トップレベルの項目はTabキーを押すことで変更できます。

また、Active Contextタブにて数字を入力すると、それに対応したサービスの項目を閲覧できます。なお、十字キーの左右を利用することもできます。

ロードバランサーの情報を見てみる

今回の例では、LoadBalancerを利用して外部IPアドレスによるアクセスを可能としています。kdash上でどのように表示されているか確認してみます。なお、記事公開時点ではすでにサービスを停止しているので、外部IPアドレスはそのまま載せています。結果を見ると、External IPに作成されたロードバランサーが提供するグローバルIPが設定されています。もちろん、このIPアドレスに指定してhttp://34.60.83.218/helloとするとメッセージが表示されました。

まとめ

今回はターミナルでKubernetesのダッシュボードを表示できるkdashを紹介してみました。今回紹介したのはごく一部ですが、各リソースや設定について細かく確認できます。私自身とても使いやすいと感じており、Kubernetesのモニタリングにとてもいいと思うので、ぜひ皆さんも使ってみてください。

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