OutSystemsでメールを送信してみた
OutSystemsではメールを送信することもできます。
この記事では、メール関連が未設定の状態から、とりあえず送信できる状態にするための手順をまとめます。
メールを送るには
OutSystemsでは、Server Actionsでメール送信専用のSend Email処理を呼び出すことでメールを送信できます。この際、画面作成時と同じように送信内容を記載したメールテンプレートを指定する必要があります。また、SMTPサーバーを用意する必要もあります。
メール文章の作成
メールを送信する際は、メールのテンプレートが必要です。
InterfaceのEmailsにEmailを追加します。

メールテンプレートの名前を入力してCreate Emailをクリックします。

左ペインからTextをドラッグして、メールの文章を入力します。

送信ロジックの作成
メールを送信するための処理を作成します。Server Actionsに作成する必要があります。
適当な名前でServer Actionsを作成し、左ペインからSend Emailをドラッグします。

送信するメールテンプレートを選択し、送信先などを指定します。
- To: 送信先メールアドレス
- From: 送信元メールアドレス
- Email: メールテンプレート
ボタンのOn Clickイベントに設定したClient Actionから上記のServer Actionを呼び出すようにしておきます。

SMTPサーバーの設定
メールを送信するにはSMTPサーバーを用意する必要があります。
今回は利用されている方が多いと思われる、Gmailのサーバーを利用することにします。
Gmailのアプリパスワードを作成する
現在、GmailのSMTPサーバーは通常ではID/パスワードによる認証はできなくなっています。このため、アプリパスワードと呼ばれるアプリ(用途)ごとに専用のパスワードを発行します。
Google アカウントの管理ページを開き、左メニューから「セキュリティ」をクリックします。
その後「2段階認証プロセス」をクリックして、パスワードを再度入力して認証します。

画面下部にある「アプリ パスワード」をクリックします。

わかりやすい名称を入力後「作成」ボタンを押下します

パスワードが表示されるので、そのまま次のSMTPサーバーの設定に進みます。

OutSystemsにSMTPサーバーを設定する
OutSystemsのService CenterでSMTPサーバーを設定します。
上部メニューAdministration > Emailを開き設定します。
- Authentication: Basic
- SMTP Server: smtp.gmail.com
- SMTP Port: 587
- Username: 【Gmailのメールアドレス】
- Password: 【上記で作成したアプリパスワード】
- Default Sender Email: 【Gmailのメールアドレス】
- Default Sender Name: 【送信元名称】
メールを送信する
画面上のボタンをクリックして、Server Actionからメールを送信します。
正常に受信できれば完了です。
メールのログ
メールに関するログは、Service Centerの上部メニューMonitoring > Emailsに表示されます。

まとめ
OutSystemsではメールも送信できます。
Server ActionでSend Emailを用いるとメールを送信できます。送信内容はInterfaceにてEmailを用いて定義します。実際に送信する際はSMTPサーバーの情報を設定する必要があります。
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