WSL上にObsidianをインストールし日本語環境を構築する手順
0. 概要
Claude CodeやGemini CLIといったCLI(コマンドラインインターフェース)ベースの生成AIアシスタントをターミナルから直接利用して、コードの生成、デバッグ、情報収集を行う機会が増えてきました。
それに伴い、開発作業の拠点であるWSL(Windows Subsystem for Linux)環境で、思考の整理やメモ書きも完結させたいと思ったのでObsidianをWSL上にインストールし、日本語環境を整えるまでの手順を解説します。
あとおじさんは日本語じゃないと落ち着かないので、日本語対応できる手順も残します。
1. Obsidianのインストール手順
WSL環境
WSL2
* ディストリビューション: Ubuntu 24.04.2 LTS
スクリプト内容
インストールに利用したスクリプトとなります。
#! /bin/bash
# Works on Ubuntu/Debian systems
deb_link=$(curl -s https://api.github.com/repos/obsidianmd/obsidian-releases/releases/latest | grep "browser_download_url" | grep "amd64.deb" | cut -d '"' -f 4)
if [ -z "$deb_link" ]; then
echo "Obsidianのダウンロードリンクが取得できませんでした。"
exit 1
fi
wget "$deb_link"
deb_filename=$(basename "$deb_link")
sudo dpkg -i ./$deb_filename
sudo apt-get install -f -y
実行方法
- 上記スクリプトを
obsidian_install.bash
などのファイル名で保存。 - ターミナルで
bash obsidian_install.bash
を実行。
2. 日本語文字化け・日本語入力対策(WSL/Windows/WSLg)
日本語フォントのインストール
sudo apt-get update
sudo apt-get install fonts-noto-cjk fonts-ipafont-gothic fonts-ipafont-mincho
WSLgで日本語入力ができない場合の対応
WSL2のGUI(WSLg)でObsidianを利用する際、日本語入力方法は複数あります。
方法1: Windows側IMEを利用(これは設定しても日本語になりませんでした。)
1.Windows側で日本語IMEを有効化
- Windowsの「設定」→「時刻と言語」→「言語」→「日本語」を追加し、Microsoft IMEを有効にしてください。
2. ObsidianをWSLgで起動する前に、Windows側で日本語IMEに切り替えておく
3. 半角/全角キーで切り替わらない場合
- Windows側のIMEが有効になっているか、タスクバーのIMEアイコンで確認してください。
- IMEが有効でも切り替わらない場合は、Obsidianを一度終了し、Windows側で日本語IMEをONにしてから再度Obsidianを起動してください。
方法2: Linux側でIBus + Mozcを利用
Windows側のIMEが機能しない場合、Linux側でIBusとMozcを設定できます:
-
IBusとMozcのインストール
sudo apt-get install -y ibus ibus-mozc
-
環境変数の設定
echo 'export GTK_IM_MODULE=ibus' >> ~/.bashrc echo 'export QT_IM_MODULE=ibus' >> ~/.bashrc echo 'export XMODIFIERS=@im=ibus' >> ~/.bashrc source ~/.bashrc
3. WSLg内で日本語を設定する
-
Windowsのスタートアップ画面からObsidian(Ubuntu)などのアプリを見つける
-
Obsidianが起動できたら左下の歯車から画面のLanguageの日本語を選択し、再起動する。
まとめ
WSL上でもObsidianは簡単にインストールでき、日本語フォント・日本語入力環境を追加することで快適に利用できます。
Windowsのアプリのようなかたちで動作させることも可能ですのでぜひやってみてください!
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