[jQuery]Shorthand Methodsについて解説!
jQueryのShorthand Methodsについて書いていきます。
jQuery: Shorthand Methodsとは
jQueryには、Ajaxを実装するためのShorthand Methodsと呼ばれる短縮記法がある。
Shorthand Methodsは、より簡潔なコードでAjaxを実現することができるため、
初心者にとっても扱いやすい機能。
以下がShorthand Methods一覧です。
メソッド名 | 概要 |
---|---|
$.get() | GETメソッドでデータを取得するためのメソッド。 |
$.post() | POSTメソッドでデータを送信するためのメソッド。 |
$.getJSON() | JSON形式のデータを取得するためのメソッド。 |
$.getScript() | JavaScriptファイルを取得して実行するためのメソッド。 |
$.load() | HTMLファイルを取得して、指定した要素に表示するためのメソッド。 |
疑問:postとgetはあるのに、他の3つのhttpメソッドはないの?
jQueryのShorthand Methodsには、
HTTPメソッドのPOSTとGETが含まれているが、他のHTTPメソッドは含まれていない...?なんで?
<理由>
jQueryのShorthand Methodsが最初に作られたとき、
POSTとGETがWeb開発で最も一般的に使用されるHTTPメソッドであるため。
Shorthand Methodsにはなくても、jQueryは既存のHTTPメソッドを使用することもできるので、
他のHTTPメソッドを使用する必要がある場合は、jQuery.ajax()メソッドを使用してHTTPメソッドを設定する。
Shorthand Methodsを使用するメリット・デメリット
メリット
-
簡潔なコードが書ける
Shorthand Methodsを使用することで、より簡潔で読みやすいコードを書くことができる。 -
デフォルト値が設定されている
Shorthand Methodsはデフォルト値が設定されているため、
特定のオプションを指定する必要がない場合には、より短いコードでAjax処理を実現することができる。 -
一般的な用途に適している
Shorthand Methodsは一般的なAjaxの用途に適しており、GETやPOSTなどのHTTPリクエスト、JSON形式のデータの取得、JavaScriptファイルの取得などを簡単に実現することができる。
デメリット
-
オプションが限られる
Shorthand Methodsはデフォルト値が設定されているため、詳細なオプションを指定することができない。
より高度なAjax処理を行いたい場合には、$.ajax()メソッドを使う必要がある。 -
コードの可読性が低下する
Shorthand Methodsは簡潔なコードを書くことができますが、オプションが省略されているため、
コードの可読性が低下することがある。特に初心者にとっては、理解が難しい場合がある。 -
柔軟性が低い
Shorthand Methodsは一般的な用途に適しているため、より複雑なAjax処理を行いたい場合には、柔軟性が低くなることがある。例えば、非同期通信の中断や、リクエストの再送信などを行いたい場合には、$.ajax()メソッドを使う必要がある。
メリットデメリットを踏まえたうえで...
【$.ajax()メソッドとShorthand Methodsを使い分けるには】
各メソッドについて: 解説
1. $.post()メソッド
- $.post()メソッドは、HTTP POSTリクエストを送信するために使用されるメソッド。
【定型】
$.post( url [, data ] [, success ] [, dataType ] );
-
url :
リクエストを送信するURLを指定する。 -
data (オプション) :
サーバーに送信するデータを指定。オブジェクトや文字列など、さまざまな形式で指定できます。 -
success (オプション) :
リクエストが成功した場合に呼び出されるコールバック関数を指定。レスポンスデータを引数として受け取る。 -
dataType (オプション) : レスポンスのデータタイプを指定。
=> "xml"、 "html"、 "script"、 "json"、 "jsonp"、 "text"のいずれかを指定。
$.post()メソッドを使用すると、サーバーにデータを送信し、成功した場合にはレスポンスを受け取ることができます。dataパラメーターを使用して、送信するデータを指定することができます。
ex.
$.post('example.com/api', {name: 'John', age: 30}, function(response) {
console.log(response);
});
これは、'example.com/api'に対して、
以下のようなデータを送信し、成功した場合にはレスポンスを取得するという意味。
{
"name": "John",
"age": 30
}
この場合、サーバーからのレスポンスデータは、response引数として渡されるfunction()内で処理され、console.log()を使用してコンソールに出力されている。
また、dataTypeを使用することで、
自動的にレスポンスデータを解析して指定したデータタイプに変換することができる。
ちなみに、このコードを$.ajax()メソッドに変換すると...短縮できることがよくわかる!
$.ajax({
url: 'example.com/api',
type: 'POST',
data: {name: 'John', age: 30},
success: function(response) {
console.log(response);
},
error: function(xhr, textStatus, errorThrown) {
console.log(textStatus);
}
});
2. $.get()メソッド
GETメソッドでのAjaxリクエストを簡単に実行するためのメソッド。
【定型】
$.get(url, [data], [callback], [dataType]);
- callback (オプション): リクエストが成功した場合に実行する関数を指定。
※url,date,datetypeは$.post()
メソッドと同じなので省略。
ex.
$.get('example.com/api', function(response) {
console.log(response);
});
'example.com/api'に対して
HTTP GETリクエストを送信し、成功した場合にはレスポンスを取得している。
サーバーからのレスポンスは、response引数で受け取るため、
function()内でレスポンスを処理することができる。
また、上記した通り、第2引数としてオプションを指定することができる。
これを利用し、以下のようにデータを送信することもできます。
$.get('example.com/api', {name: 'John', age: 30}, function(response) {
console.log(response);
});
ここでもう一度,根本の $.ajax()メソッド
について振り返ってみましょう。
$.ajax()メソッドとは
$.ajax()メソッドは、jQueryに含まれるAjax関数の1つであり、サーバーからデータを非同期で取得するための機能を提供している。
【基本的な使い方】
$.ajax({
url: "データ取得用のURL",
type: "GET",
dataType: "json",
success: function(data) {
// 成功時の処理
},
error: function(xhr, textStatus, errorThrown) {
// エラー時の処理
}
});
上記のコードでは、$.ajax()メソッドを使用して、
データを取得するためのURLを指定し、取得したデータをsuccessコールバック関数で処理。
また、エラーが発生した場合には、errorコールバック関数で処理を行います。
【$.ajax()メソッドのオプション】
以下のようなオプションが用意されている。
- url: データ取得用のURLを指定。(相対パスでも指定可)
-
type: HTTPリクエストの種類を指定。デフォルトは"GET"。
他には"POST"、"PUT"、"DELETE"などがあります。 -
dataType: 取得したデータの形式を指定。
デフォルトは"Intelligent Guess"。他には"json"、"xml"、"html"、"text"など。
指定しない場合は自動的に判断されます。 - success: 通信に成功した場合に実行されるコールバック関数を指定。
- error: 通信に失敗した場合に実行されるコールバック関数を指定。
- beforeSend: 通信前に実行されるコールバック関数を指定。
- complete: 通信完了後に実行されるコールバック関数を指定。
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