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[jQuery]Shorthand Methodsについて解説!

2023/04/07に公開

jQueryのShorthand Methodsについて書いていきます。

jQuery: Shorthand Methodsとは

jQueryには、Ajaxを実装するためのShorthand Methodsと呼ばれる短縮記法がある。
Shorthand Methodsは、より簡潔なコードでAjaxを実現することができるため、
初心者にとっても扱いやすい機能。
以下がShorthand Methods一覧です。

メソッド名 概要
$.get() GETメソッドでデータを取得するためのメソッド。
$.post() POSTメソッドでデータを送信するためのメソッド。
$.getJSON() JSON形式のデータを取得するためのメソッド。
$.getScript() JavaScriptファイルを取得して実行するためのメソッド。
$.load() HTMLファイルを取得して、指定した要素に表示するためのメソッド。
疑問:postとgetはあるのに、他の3つのhttpメソッドはないの?

jQueryのShorthand Methodsには、
HTTPメソッドのPOSTとGETが含まれているが、他のHTTPメソッドは含まれていない...?なんで?
<理由>
jQueryのShorthand Methodsが最初に作られたとき、
POSTとGETがWeb開発で最も一般的に使用されるHTTPメソッドであるため。
Shorthand Methodsにはなくても、jQueryは既存のHTTPメソッドを使用することもできるので、
他のHTTPメソッドを使用する必要がある場合は、jQuery.ajax()メソッドを使用してHTTPメソッドを設定する。

Shorthand Methodsを使用するメリット・デメリット

メリット

  1. 簡潔なコードが書ける
    Shorthand Methodsを使用することで、より簡潔で読みやすいコードを書くことができる。

  2. デフォルト値が設定されている
    Shorthand Methodsはデフォルト値が設定されているため、
    特定のオプションを指定する必要がない場合には、より短いコードでAjax処理を実現することができる。

  3. 一般的な用途に適している
    Shorthand Methodsは一般的なAjaxの用途に適しており、GETやPOSTなどのHTTPリクエスト、JSON形式のデータの取得、JavaScriptファイルの取得などを簡単に実現することができる。

デメリット

  1. オプションが限られる
    Shorthand Methodsはデフォルト値が設定されているため、詳細なオプションを指定することができない。
    より高度なAjax処理を行いたい場合には、$.ajax()メソッドを使う必要がある。

  2. コードの可読性が低下する
    Shorthand Methodsは簡潔なコードを書くことができますが、オプションが省略されているため、
    コードの可読性が低下することがある。特に初心者にとっては、理解が難しい場合がある。

  3. 柔軟性が低い
    Shorthand Methodsは一般的な用途に適しているため、より複雑なAjax処理を行いたい場合には、柔軟性が低くなることがある。例えば、非同期通信の中断や、リクエストの再送信などを行いたい場合には、$.ajax()メソッドを使う必要がある。

メリットデメリットを踏まえたうえで...

$.ajax()メソッドとShorthand Methodsを使い分けるには

各メソッドについて: 解説

1. $.post()メソッド

  • $.post()メソッドは、HTTP POSTリクエストを送信するために使用されるメソッド。
    定型
$.post( url [, data ] [, success ] [, dataType ] );
  • url :
    リクエストを送信するURLを指定する。
  • data (オプション) :
    サーバーに送信するデータを指定。オブジェクトや文字列など、さまざまな形式で指定できます。
  • success (オプション) :
    リクエストが成功した場合に呼び出されるコールバック関数を指定。レスポンスデータを引数として受け取る。
  • dataType (オプション) : レスポンスのデータタイプを指定。
    => "xml"、 "html"、 "script"、 "json"、 "jsonp"、 "text"のいずれかを指定。
    $.post()メソッドを使用すると、サーバーにデータを送信し、成功した場合にはレスポンスを受け取ることができます。dataパラメーターを使用して、送信するデータを指定することができます。

ex.

$.post('example.com/api', {name: 'John', age: 30}, function(response) {
    console.log(response);
});

これは、'example.com/api'に対して、
以下のようなデータを送信し、成功した場合にはレスポンスを取得するという意味。

{
    "name": "John",
    "age": 30
}

この場合、サーバーからのレスポンスデータは、response引数として渡されるfunction()内で処理され、console.log()を使用してコンソールに出力されている。

また、dataTypeを使用することで、
自動的にレスポンスデータを解析して指定したデータタイプに変換することができる。

ちなみに、このコードを$.ajax()メソッドに変換すると...短縮できることがよくわかる!

$.ajax({
    url: 'example.com/api',
    type: 'POST',
    data: {name: 'John', age: 30},
    success: function(response) {
        console.log(response);
    },
    error: function(xhr, textStatus, errorThrown) {
        console.log(textStatus);
    }
});

2. $.get()メソッド

GETメソッドでのAjaxリクエストを簡単に実行するためのメソッド。

定型

$.get(url, [data], [callback], [dataType]);
  • callback (オプション): リクエストが成功した場合に実行する関数を指定。
     ※url,date,datetypeは$.post()メソッドと同じなので省略。

ex.

$.get('example.com/api', function(response) {
    console.log(response);
});

'example.com/api'に対して
HTTP GETリクエストを送信し、成功した場合にはレスポンスを取得している。

サーバーからのレスポンスは、response引数で受け取るため、
function()内でレスポンスを処理することができる。

また、上記した通り、第2引数としてオプションを指定することができる。
これを利用し、以下のようにデータを送信することもできます。

$.get('example.com/api', {name: 'John', age: 30}, function(response) {
    console.log(response);
});

ここでもう一度,根本の $.ajax()メソッドについて振り返ってみましょう。

$.ajax()メソッドとは

$.ajax()メソッドは、jQueryに含まれるAjax関数の1つであり、サーバーからデータを非同期で取得するための機能を提供している。

基本的な使い方

$.ajax({
    url: "データ取得用のURL",
    type: "GET",
    dataType: "json",
    success: function(data) {
        // 成功時の処理
    },
    error: function(xhr, textStatus, errorThrown) {
        // エラー時の処理
    }
});

上記のコードでは、$.ajax()メソッドを使用して、
データを取得するためのURLを指定し、取得したデータをsuccessコールバック関数で処理。
また、エラーが発生した場合には、errorコールバック関数で処理を行います。

$.ajax()メソッドのオプション
以下のようなオプションが用意されている。

  • url: データ取得用のURLを指定。(相対パスでも指定可)
  • type: HTTPリクエストの種類を指定。デフォルトは"GET"。
        他には"POST"、"PUT"、"DELETE"などがあります。
  • dataType: 取得したデータの形式を指定。
        デフォルトは"Intelligent Guess"。他には"json"、"xml"、"html"、"text"など。
        指定しない場合は自動的に判断されます。
  • success: 通信に成功した場合に実行されるコールバック関数を指定。
  • error: 通信に失敗した場合に実行されるコールバック関数を指定。
  • beforeSend: 通信前に実行されるコールバック関数を指定。
  • complete: 通信完了後に実行されるコールバック関数を指定。

参考

Discussion