Cursorをこれから触る人へ:設定と機能

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Cursorをこれから触る人向け:設定とコア機能

という題で今回は書きます!
私は半年ほど前からCursorを使用して個人開発をしています。
これから使ってみたい人・設定で迷っている人に向けて、
公式ドキュメント+体験ベースでまとめてみました!
(進化も早いのでドキュメントも確認してください!)

📍[About]Cursorって?

https://www.cursor.com/ja

  • AI搭載IDE。
  • ベースはVSCodeでありながら、
    AIとのやりとりに最適化されたUIと機能が追加されているのが特徴です。
作られた経緯など,インタビュー動画

🏢 誰が作ったの?

  • 開発元:Anysphere社(米スタートアップ)
  • 由来:VSCodeをフォークし、「AIとの開発に最適化されたUX」を再設計
    • VSCと互換性もあるのでショートカットなども同じで使いやすい!(独自のコマンドもあり)

🎙 インタビュー動画

📍Cursorのコア機能とおすすめ設定について

AIアシストの中核機能としては以下のようなものがあります。
このような機能の活用などについて、設定から追いながら書いていく。

機能名 説明
Cursor Tab 複数行の編集や指示ベースの補完が可能で、コードの文脈や変更履歴を活用して予測動作する。
(最近の変更履歴が保存されている)
Chat 通常のチャットに加え、YOLOモード(自動実行)制御の設定項目。
Docs 外部サイト(MDNやTailwind等)のクローリング範囲を指定し、@Docsとして検索・補完に活用。
Editor / Terminal エディタ表示やターミナル操作周りの各種細かい制御。

🍟 CursorTab vs GitHub Copilot

  • デフォルトでは、CursorがGitHubCopilotよりも優先される設定になっているが、
    Cursorを使うならばCopilotを無効化することが推奨されている。
    → どちらを使うか切り替えること可能。

🍟@Symbols

Cursorにおいて「AIに参照させたい文脈(コンテキスト)」を明示的に指定するための仕組みです。
チャットや Cmd+K@ を入力すると、
現在のプロジェクトや設定に基づいて選択肢が表示される

✨ @ 機能一覧 以下タブに格納↓

@ 機能一覧
項目名 説明
Files & Folders プロジェクト内のファイル・フォルダ単位で文脈に追加。特定ファイルだけ渡したいときに便利。
Code 関数・クラス・変数などのコードシンボル単位で選択。より細かく制御したい場合に使う。
Docs 外部ドキュメントを読み込ませる。MDN, Tailwind, Next.jsなどが対象。
Git コミット履歴や変更差分など、Gitの状態を文脈として渡せる(例:git diff のレビュー)。
Past Chats これまでの会話履歴を再利用して文脈として使用。会話の連続性を保ちたいときに◎。
Cursor Rules User Rules や Project Rules を明示的に指定。AIがどのルールを参照するか制御できる。
Terminals ターミナルの出力ログを渡す。ビルドエラーやログの読解支援に便利。
Linter Errors ESLintなどの静的解析エラー結果を文脈として渡せる。エラー修正指示がより的確に。
Web 任意のWebページを指定して読み込ませる。公式ドキュメントなどの補足に活用。

📍設定とその設定から機能をみていこう!

General

General
VScode Import VSCodeの拡張機能・キーバインド・設定をそのままインポート
Appearance エディタの外観設定
Privacy mode 学習に使ってもいいか使わないかの選択。
リクエストはバックエンドを経由するので、データ(コード)自体は送られないわけじゃない。[※参考]

Feature: Cursorの「AIアシストの中核」設定

Feature
Cursor Tab コード補完に関する設定
複数行の編集や指示ベースの補完が可能で、コードの文脈や変更履歴を活用して予測動作する。
(最近の変更履歴が保存されている)
Chat チャットとyoloモードに関する設定
Ask Cursor や Agentの動作挙動に関する細かな制御
Docs クローリングする外部サイトの設定
@Docs で外部サイトをコンテキストに含めることができる。
→ デフォルトでスクレイピングされているサイトはこのページで確認可能。
Editor エディタに関する設定
Terminal ターミナルに関する設定

☠️ YOLOモード (Enable auto-run mode)

"確認なしでAIに変更を任せる" 自動化モード
(試す価値はありましたが、本番には以下の内容等意識して慎重に...!)

Cursorの設定では以下のチェックボックスがYOLOモードに相当します:
feature>chat>Enable auto-run mode
🔧 YOLOモードで有効になる動作

機能 通常(auto-run OFF) YOLOモード(auto-run ON)
ファイル保存 手動 or 確認ダイアログあり AIが即保存(ユーザー操作不要)
ファイル生成・削除 明示的に許可を取る 勝手に生成・削除も可能
CLIツールの実行 ユーザー確認あり 勝手にCLI叩いて実行
Gitの操作(例: git reset) 非許可 設定次第で実行可能(危険)

⚠️ もしオンにするならば、安全対策として以下を併用すべき!

CursorSettings > feature > chat

保護機能 説明
Command allowlist / denylist 許可・禁止するコマンドを明示
Delete file protection ファイル削除をブロック
Dot files protection .envや.gitignoreなどの編集防止
Outside workspace protection ワークスペース外のファイル操作をブロック

Rules

AIへの仕様書.自分専用の開発パートナーに育てるze⭐️

Rules
User Rules ユーザー個人のルール
AIとの全チャット・Command-K・提案生成において参照されるルール群.
Cursor で開くリポジトリ、ディレクトリに関わらず、常に適用される。
記述形式は自然言語でOK!
Project Rules プロジェクトごとのルール
特定のプロジェクトコードベースの命名規則やアーキテクチャポリシーなどをAIに教える仕組み。
.cursorrules ファイルが以前は使用されていたが現在は非推奨(将来的に廃止予定)とされていて、このsettingから設定するのが推奨されている。
→ ルール自体は作成すると .cursor/rules/ 以下に.mdcという拡張子で保存される。

Project Rulesについて

• ルールはテキストおよび、ファイルのシンボルが使用できて、プロジェクト内のファイルを正確に指定することができる。
• ルールが発動する条件を細かく指定できる。

⚙️ 発動条件(Trigger Type)の指定:以下の4種類の条件で発動できる:

発動条件 説明
Always 常にAIの文脈に含まれる
Auto Attached globパターンに一致するファイルに基づき自動で参照される
Agent Requested エージェントが description をもとに、参照の要否を判断
Manual プロンプトで明示的にルールを指定したときのみ参照

⚠️設定の注意

ここで登録されたルールの内容は、モデルコンテキストの先頭に取り込まれるため、
闇雲にたくさん設定することはトークンを消費するだけなのでよろしくない
※参考:how-rules-work

📚 他、設定時に参考になるページ

- Github: awesome-cursorrules
https://github.com/PatrickJS/awesome-cursorrules

Cursor固有のコマンド等

⚡️ Cmd + K(AIアクションを呼び出す魔法のショートカット!)

選択範囲に対して以下のAI機能を即時実行:

項目 説明
Edit Selection 部分的にコード修正提案を受ける
Edit Full File ファイル全体を対象にAI修正
Quick Question コードに関する簡単な質問をAIに投げる
Send to Chat Chatモードへ選択コードを送信する

Terminal Cmd K

ターミナルでも使えるよ


💬 Chat モード(3タイプ)

モード 特徴
Agent AIが直接操作まで実行(YOLOモード併用時に最強)
Manual 変更提案のみ。確認・反映は手動
Tools AIがツール(コマンドやコード検索)を活用しながら補助

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