【Silver DBA】表圧縮

表圧縮

表を圧縮することで
・使用するストレージ領域の削減
・使用するデータベースバッファキャッシュのメモリーサイズの削減
ができる。

基本表圧縮

・ダイレクトパスロード操作
・ALTER TABLE ... MOVE
・表のオンライン再定義
が圧縮可能。

データウェアハウス、意思決定支援システムなど
データが一括で投入されるタイプのシステムでの使用に適する。

Oracle Database Enterprise Edition が必要。

ROW STORE COMPRESS BASIC
ROW STORE COMPRESS
COMPRESS

高度な行圧縮

すべての操作でデータ圧縮が可能。
オンライントランザクション処理システムを含む、あらゆるシステムで適する。
有料のAdvanced Compression Optionが必要。

ROW STORE COMPRESS ADVANCED

ダイレクトパスロード操作とは
大量のデータを一括で高速にロードできる仕組み。
「ダイレクトパスインサート」ともいう。

以下の処理はダイレクトパスロードを用いて実行される。
・SQL*Loaderのダイレクトパスロード
・CREATE TABLE AS SELECT文
・パラレルINSERT（並行実行されたINSERT）
・APPEND, APPPEND_VALUESヒントを指定したINSERT

ダイレクトパスロード操作では、データベースバッファキャッシュを介さず、
データファイルにデータを直接書き込む。

表圧縮の仕組み

1ブロック内に格納される複数の行で同じ列値がある場合に、列値の記録を省略する。
圧縮処理の負荷は非常に小さい。
基本表圧縮、高度表圧縮ともに同じ仕組み。

ハイブリッド列圧縮
変更頻度が低いデータをより小さく圧縮できる機能。

基本表圧縮、高度表圧縮とは全く異なる圧縮の仕組みを使用。
行を列で分割し、同じ列の異なる行のデータをグループ化し、圧縮処理する。
列形式の圧縮という。
（基本表圧縮、高度表圧縮は行優先形式の圧縮。）

ハイブリッド列圧縮機能を使用する場合、ウェアハウス圧縮、アーカイブ圧縮が利用可能。
ウェアハウス圧縮はデータウェアハウス、意思決定支援システムに適するが、より高い圧縮率。
アーカイブ圧縮は長期保存されるデータに適する。ウェアハウス圧縮より高い圧縮率。

表圧縮の方法

表圧縮をするには、対象の表に圧縮の設定を行う。
CREATE TABLEの際に圧縮を指定することができる。
ALTER TABLEでも設定することが可能だが、設定前のデータに対しては圧縮がされない。

// 基本表圧縮
CREATE TABLE テーブル名 ... ROW STORE COMPRESS BASIC;
CREATE TABLE テーブル名 ... ROW STORE COMPRESS;
CREATE TABLE テーブル名 ... COMPRESS;

// 高度な業圧縮
CREATE TABLE テーブル名 ... ROW STORE COMPRESS ADVANCED;