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【Silver DBA】表領域の管理について

2024/03/14に公開

表領域内のエクステントの内部管理方式の違いにより、
ローカル管理方式とディクショナリ管理方式の2つに分類される。

エクステントの内部管理方式
どの領域をどのエクステントに割り当てるか、
どの領域が開いているか、を管理する方法。

ローカル管理方式

ほぼ全てのデータベースがこちらの方式を採用。
CREATE_TABLESPACEコマンドを実行すると、ローカル管理方式となる。

できることは以下の通り
・エクステント割り当ての自動化
・自動セグメント領域管理（セグメント内のブロックの空き状態の管理を自動的に行う。）
・bigfile表領域の管理
・遅延セグメント作成
・セグメントの縮小

セグメント領域管理とは、
新しい行データを表に追加する場合に、行データを格納するのに
十分な空き領域があるブロックを高速に探し出す仕組み。
表領域単位で設定。SEGMENT SPACE MANAGEMENT句で設定。

[自動セグメント領域管理方式]
・すべてのブロックの空き状態を4レベルに分類。
・空き領域があるブロックをツリー形式の管理構造で管理（並行処理性能が高い）
・表レベルの設定項目がPCTFREEのみ

[手動セグメント領域管理方式, フリーリスト管理方式]
・空き領域があるブロックをリスト形式の管理構造で管理
・PCTFREE, PCTUSED, FREELISTS, FREELIST GROUPSの設定が必要

※セグメント領域管理方式は表領域ごと、PCTFREEなどの初期化パラメータは表ごとに設定する。

PCTFREE
このパラメータに設定された値の割合だけ、空き領域を残す。
自動セグメント領域管理方式の時、行データを追加することで
ブロックの空き領域がこの割合より小さくなる場合は、行データを追加できない。
デフォルトは10。

PCTUSED
ブロックの領域のうち、実際に使用されている割合。
手動セグメント領域管理方式の時、この割合を下回った場合、そのブロックに新企業を追加できる。
デフォルトは40。

FREELIST
空き領域があるブロックを管理する地スト形式の管理構造の数。

FREELIST GROUPS
複数のフリーリストを使用する場合の、フリーリストのグループ数。

セグメントの縮小

HWM
High Water Markの略。そのセグメントのどこまでデータが格納されたことがあるかを示す。
・HWMより後ろのブロックにはデータが存在しない。
・セグメントの先頭〜HWMの間に全てのデータが格納されていること。
が保証できる。

しかし、データを削除してもHWMは自動的に変更されないので、
ALTER TABLE SHRINK SPACEで命令してあげる必要がある。

ALTER TABLE <表> SHRINK SPACE [COMPACT] [CASCADE];

[オプションなし]
セグメント縮小後、HWMを引き下げて、HWM以降のエクステントを解放する。
＊セグメントの縮小中に索引のメンテナンスも行われるので、
　セグメント縮小後、索引を再構成する必要はない。

[COMPACT]
セグメント内のデータの再編成のみ行う。

[CASCADE]
表に作成されている索引に対しても縮小処理を行う。
＊別途ALTER INDEX 索引名 SHRINK SPACE [COMPACT][CASCADE]コマンドで
　索引セグメントの縮小も可能。

※オンラインセグメント縮小の実行には、
　・対象の表について、行移動が有効となっている（デフォルトは無効）ENABLE ROW MOVEMENT
　・対象の表が自動セグメント領域管理方式の表領域内にある
　の2点を満たす必要がある。

将来的に非推奨となる可能性が高い方式。

ローカル管理方式
それぞれの表領域の管理ブロックでエクステントを管理（高速）。
エクステントのサイズは自動で決定。
空き領域の断片化は起こりにくい。

ディクショナリ管理方式
SYSTEM表領域のデータディクショナリでエクステントを管理（低速）。
エクステントのサイズは手動で管理者が設定しなければならない。
空き領域の断片化が起こりやすい。