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【Silver DBA】動的パフォーマンスビューとは
はじめに
以下で説明する 動的パフォーマンスビュー
とディクショナリビュー
は
Oracle内部情報を確認するための特別なビューのこと。
動的パフォーマンスビュー
制御ファイル/インスタンス(SGA)で保管している内部管理情報を確認するためのビュー。
→制御ファイルが稼働しているMOUNT状態、インスタンスが稼働しているNOMOUNT状態でアクセス可
ビュー名は V$
から始まる。
インスタンスが停止している場合、制御ファイル/インスタンスにアクセス不可のため、
動的パフォーマンスビューにもアクセス不可。
読み取り一貫性は保証されない。
主な動的パフォーマンスビュー
ビュー | 確認できる内容 |
---|---|
V$PARAMETER | 初期化パラメータの値 |
V$SGA | SGAのサマリー |
V$SGAINFO | SGAのサイズ情報 |
V$SESSION | 全セッション情報 |
V$DATAFILE | 制御ファイルに格納されたデータファイル情報 |
V$TEMPFILE | 制御ファイルに格納された一時ファイル情報 |
V$INSTANCE | インスタンス情報 |
V$SQL | 共有プールにキャッシュされているSQL情報 |
V$SYSSTAT | インスタンスの稼働統計情報 |
V$SESSTAT | セッションの稼働統計情報 |
ディクショナリビュー
所有ははSYSユーザー。格納先はSYSTEM表領域。
データディクショナリをもとにして作られたビュー。
データディクショナリ自体は人間にとって読みやすい形ではないので、
データディクショナリビューに変換し、人間にも読みやすい形にする。
→簡単にデータディクショナリの管理情報を参照できる。
読み取り一貫性は保証される。
主なディクショナリビュー
ビュー | 確認できること |
---|---|
DBA_TABLES | 表の情報。ALL_TABLES, USER_TABLES |
DBA_INDEXES | 索引の情報。ALL_INDEXES, USER_INDEXES |
DBA_VIEWS | ビューの情報。ALL_VIEWS, USER_VIEWS |
DBA_SEQUENCES | シーケンスの情報。ALL_SEQUENCES, USER_SEQUENCES |
DBA_SYNONYMS | シノニムの情報。ALL_SYNONYMS, USER_SYNONYMS |
DBA_CONSTRAINS | 制約の情報。ALL_CONSTRAINS, USER_CONSTRAINS |
DBA_USERS | Text |
DBA_TABLESPACES | 表領域の情報 |
DBA_DATA_FILES | データファイルの情報 |
DBA_FREE_SPACE | データファイルの空き領域に関する情報 |
DBA_
データベース全体の管理情報を表示。SELECT_ANY_DICTIONARYシステム権限
または、SELECT_CATALOGロールが必要。
ALL_
問い合わせを実行したユーザーがアクセスできる範囲の管理情報。
USER_
問い合わせを実行したユーザーが所有する範囲の管理情報。
データディクショナリ
SYSユーザーが所有している、SYSTEM表領域に格納された表。
オブジェクトの定義情報や、一般ユーザーのパスワード情報、ロール情報などが格納されている。
データベースがOPENでない場合データディクショナリ/ディクショナリビューにはアクセス不可。
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