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EMとしての2025振り返り。エンジニアはどこを目指すべきなのか改めて考えてみる。

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この記事はエアークローゼットのアドベントカレンダー2025の4日目の記事です。

こんにちは、エアークローゼットでEMをしている三好です。

はじめに

プロダクト開発に関わる人間として、エンジニアのキャリアやこれからの働き方について考える時間が増えています。

特にAIの進化が止まらない中で、「エンジニアとして何を武器にしていくべきか」という問いは、自分自身にとっても、チームメンバーにとっても、重要度が高く、よくメンバーと話すテーマになっています。

今回はそんな中で最近考えていることを書いてみようと思います。

プログラムを書くという仕事の変化

まず個人的には、プログラムを書くという作業そのものがAIに置き換わっていくことは止められないと思っています。

人間は本質的に楽をしたい生き物ですし、そうやって進化してきたと思っています。
実際にClaudeCodeやCopilot・Cursorなどを使っていると、コーディングの生産性は飛躍的に上がっていて、数年でこれなので、10年単位でいうと今後の進化は恐ろしいです・・・

僕はコーディング作業自体は大好きで、特に単体テストを自分で0からケースの漏れなく築き上げて、全てのケースがPassedするあの快感は何度やっても最高だなと思っています。

そのコーディング作業が置き換わってしまうことは、悲観的に捉えることもできますが、そうは言ってても仕方ないので、捉え方を変えています。

実装力より設計力、技術力よりドメイン理解

全体の設計力とビジネスやドメインの理解力、そしてそこへの興味関心は、これからのエンジニアは必須の能力になると考えています。

AIはコードを書くことはできても、「なぜそのシステムが必要なのか」「どんな課題を解決するのか」「どういう設計が最適なのか」といった、抽象度の高い判断はまだ難しいし、最終的な人間の判断は残ります。

ビジネスサイドから「こういう機能が欲しい」という要望が来たときに、その背景にある本質的な課題や目的を理解して、本当に必要な機能を一緒に具体化していける力が大事になるなと思っています。

ジェネラルなスキルセットへのシフト

もう少し抽象度を上げて考えると、職種の垣根がどんどん曖昧になっていく未来が見えてきます。

ビジネス側のひとがプロダクト側の仕事をできるようになってくし、逆にプロダクト側のひともビジネス側の仕事ができるようになってくと思います。

実際、最近ではビジネス側のメンバーがAIにプロンプトを渡して、新規の管理画面をさくっと作成していて、僕の心は少しザワつきました。

逆に、エンジニアもAIを活用すれば、これまでマーケティングやビジネスサイドの専門領域だった分野にも、割りと気軽に踏み込むことができます。

例えば、SEO対策では、従来は一定の専門知識が必要でしたが、今はAIに質問しながら、メタタグの最適化やコンテンツの構造化など、エンジニアが主導できるようになってきています。

データ分析や計測の設計も同じです。Google Analyticsやビッグデータの分析、A/Bテストの設計なども、AIのサポートがあればエンジニアが十分に対応できる領域になってきました。

他にも、カスタマーサポートのデータ分析から改善提案を出したり、ユーザーリサーチの結果をもとにグロースハックの施策を考えたりと、本来は別の職種が担当していた領域に、エンジニアが価値を提供できる範囲が広がっています。

つまり、最終的な判断は残るものの、全員がよりジェネラルなスキルセットを持つようになっていくということだと思っています。

イケてるUI/UXの勝負が加速する

ここからは僕の想像ですが、会社ごとの技術的な差は徐々に埋まっていくと思っています。

AIの進化によって、基本的な技術実装のハードルはどんどん下がっていきます。
フレームワークやライブラリも充実していて、普通の機能であれば誰でも作れるようになってきています。

こうなったときの差別化を考えたときに、僕はイケてるUI/UXの勝負が加速するんじゃないかなと考えています。

使っていて気持ちがいい、楽しい、かっこいい、続けたくなる。
そういう、エンタメっぽい、ゲームっぽい感覚がどのサービスにも求められるようになるのではないかと。

この感覚は単純な技術力だけではなく、お客様が体験するUI/UXへの理解と、細部へのこだわりから生まれるものだと思います。

(個人的にはDuolingoにハマってまして、大好きなUI/UXです。いま1ヶ月継続中です。)

エンジニアから積極的にUXのディスカッションを

このような未来を前提としたときに、以下のような状態だと生き残れないんじゃないかなと思っています。

・目的を分かっていない
・言われたことをやるだけ
・ハードスキルにしか興味がない
・コミュニケーションを取りたがらない

ビジネス側の理解を深めて、よりいいUI/UXのディスカッションをエンジニアから積極的に発信していくことが必要だと考えています。

「この機能開発の目的はなんなのか」
「もっとシンプルな導線にできないか」
「このUIの方がかっこよくないか、使っていて気持ちよくないか」

こういった提案をエンジニアからしていきたいなと思っています。

そのためには、ドメインの理解はもちろんですが、ワクワクするUI/UXを知っていて想像できることが必要なのと、それを伝えられるコミュニケーション力が必要になると思います。

エアークローゼットでの取り組み

エアークローゼットでは、こういった考えを実現するために、エンジニア全員がUXに責任を持つというミッションをプロダクトグループで掲げています。

エンジニアの仕事は、「システム開発」ではなく、「最高のUXの実現」だと捉えています。

技術的に正しいだけじゃなくて、お客様にとって本当に良い体験になっているかどうか、会社にとって本当に良い選択なのか、そこまで含めてエンジニアの仕事だという考え方です。

新しいアイデアや課題があれば、すぐにステークホルダーと自らコミュニケーションを取り解決する文化が浸透しています。

まとめ

いま、エンジニアという職業のターニングポイントがきています。

それは単純な作業から解放されて、より創造的で本質的な仕事に集中できるようになるということだと捉えています。

時代や価値は変わっていくものなので、どんな変化も楽しんでやっていけたらいいなと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!


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明日のアドベントカレンダーもお楽しみに🎄🎄

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