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バイブコーディング時代こそ、エンジニアは出社すべき理由

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はじめに

みなさんこんにちは!株式会社エアークローゼットでCTOをしているです。

最近「バイブコーディング」って言葉、よく聞きますよね。AIに自然言語で「こんな感じで作って〜」って伝えるだけでコードが生成される、まさに革命的な開発手法。正直、めちゃくちゃ便利です。

でも、この時代だからこそ言いたい。エンジニアは出社すべきだと。

「え、AIがコード書いてくれる時代に、なんでわざわざ出社?」

って思いますよね。わかります。でも実は、バイブコーディング時代だからこそ、リアルタイムコミュニケーションが事業スピードを爆速にするって確信してるんです。

今日は、CTOとしての経験から、なぜバイブコーディング時代にこそ出社が重要なのか、そしてそれがエンジニアのキャリアにどう影響するのか、私の考えを話したいと思います!

バイブコーディング時代こそ、出社が事業を加速させる

コーディングから戦略的思考へのシフト

GitHubの最新調査によると、2025年現在、全コードの41%がAI生成82%の開発者が週次または日次でAIコーディングアシスタントを使用してるとのことです。GitHub Copilotだけでも130万人の有料ユーザーがいて、開発者の生産性を55%も向上させてるらしいです。すごくないですか?

実際、私も最近Claude Codeを使って権限管理の自動化ツール作ったんですけど、従来なら2週間かかったであろう作業を、たった8時間で完成させちゃいました。トークン課金も200ドル弱。コスパやばいです。

ただ、ここで重要なのは「コード書く時間が短くなった〜」ってことじゃないんですよ。

McKinseyの調査によると、実際のコーディングってソフトウェア開発ライフサイクルの**たった10-15%**しかありません。じゃあ残りの85-90%は何か。それは要件理解、システム設計、ステークホルダーとのコミュニケーションです。

つまり、AIがコーディングを担うことで、エンジニアの役割が**「How(どう実装するか)」から「Why(なぜ作るのか)」と「What(何を作るのか)」へ**根本的にシフトしてるってことです。

Why、Whatの重要性とコミュニケーション

プログラムを作ること自体は、今後よりエンジニア自身が手を動かすことが少なくなっていく。その中で、なぜ作るのか、何を作るのかというWhy、Whatがより重要になってくると考えてます。

そして、それを理解し、深めるためにはコミュニケーションが最重要だし、思ったタイミングで話せることがより重要になります。

「ちょっといい?」の一言で始まる相談。ホワイトボードの前での議論。廊下での雑談から生まれるアイデア。これら全部、リモートでは再現できない価値なんですよね。

フィードバックサイクルの高速化

事業を前に進めるには、この4つのステップを高速で回すことが重要:

  1. 企画を練る
  2. 実装を行う
  3. インサイトを得る
  4. 次の改善に活かす

今後は2の実装が飛躍的に速くなることは間違いない。でも、他の部分はコミュニケーションの速度がそのサイクルの速度に直結すると考えています。

Stanford大学の大規模調査によると、週2-3日のオフィス勤務を含むハイブリッドワークが、完全リモートや完全出社よりも5%高い生産性を実現してます。さらに、Microsoft、Berkeley、MITの共同研究では、完全リモートワークが部門間コラボレーションを25%も減少させることがわかっています。

データが示す対面コミュニケーションの価値

MIT教授のThomas Allenの研究「アレンカーブ」って知ってますか?この研究、10メートル以上離れたチームメンバー間のコミュニケーション頻度が劇的に低下するってことを示しています。

「いやいや、今はSlackとかTeamsあるじゃん」

って思いますよね。でも2007年の追跡調査でわかったのは、デジタルコミュニケーションツールも同じパターンに従うってこと。つまり、対面で頻繁に会う相手ほど、SlackやTeamsでも活発にコミュニケーションを取ることがわかっています。

テック企業の出社回帰トレンド

2025年、テック業界では面白い動きが起きてます。Resume Builder社の調査によると、90%の企業が何らかの出社要件を導入する見込みです。

  • Amazon:2025年1月から週5日の完全出社を義務化
  • Google:週3日のハイブリッドモデルを継続
  • Apple:週3日の出社を要求

Andy Jassy CEOのメモでは「より強い企業文化とチームワーク」を理由に挙げてます。これ、まさにバイブコーディング時代の要請なんですよね。

エンジニアとしてのキャリアへの影響

面白いことに、最近の採用面接で候補者から聞かれる質問が変わってきました。

以前:「リモートワークできますか?」
現在:「チームメンバーとどれくらい密に働けますか?」「AIをどう活用してますか?」

優秀なエンジニアほど、AIと協働しながら、チームで大きな価値を生み出すことに興味持ってるんです。つまり、フル出社のエンジニアの価値がどんどん上がっていくと考えてます。

エアークローゼットのコミュニケーション文化

そして私たちエアークローゼットでは、創業以来とにかくコミュニケーションを大事にしてきてます。コロナ禍でも緊急事態宣言期間中以外は原則フル出社でコミュニケーションをとってきました。

コミュニケーションを円滑にする仕組み

全員ニックネーム制度

本当にそれでしか呼び合うことがなく、気軽にフラットなコミュニケーションがとれる文化になってます。CEOの天沼も「Ash」、私も「Ryan」。新卒エンジニアが「Ryanさん、ちょっとこのアーキテクチャについて相談があるんですけど...」って気軽に声かけてくれる。これがイノベーションを生む土壌になっています。

みんな会議(全社会議)

毎週全員の時間を2時間使って、代表が考えてることや、グループごとのKPIの状況、進行中のプロジェクトの共有などを行い、組織としてどういう方向に向かってどういう状況なのか、全員が把握できるようにしてます。

バイブコーディングで開発スピード上がった今、組織全体の認識を揃えることの重要性はますます高まってますね。

全社合宿

半期に一回全員が参加する合宿を行って、普段の業務から離れて自由な発想で特定のテーマに対するディスカッションを行ったり、チームビルディングを行い結束を高めてます。

エンジニア、スタイリスト、CS、マーケター...いろんな職種のメンバーが混ざってディスカッション。そこから生まれたアイデアが、実際に新機能として実装されたものも多々あります。
出社により生まれる密なコミュニケーション心理的安全性が、チームのパフォーマンスを最大化してる証拠だと思ってます。

まとめ:AIと人間の最適な協働モデル

バイブコーディング時代。AIがコード書いてくれる時代。

だからこそ、人間にしかできないことに集中すべきだと思っています。それは深い共感、創造的な問題解決、そして何よりチームで大きな価値を生み出すこと

Googleのプロジェクト・アリストテレスが示したように、最高のチームを作る要因は「誰がメンバーか」じゃなくて「どう協力するか」。そして、その協力を最大化するのが、対面でのコミュニケーションです。

今後はフル出社のエンジニアの価値がどんどん上がっていくと考えてます。それが事業スピードに直結するし、それこそが競争優位性になる。

AIがコードを書く時代。だからこそ、対面で議論できるエンジニアが最強。

これが、私の考えです。


最後に

私がCTOをしている株式会社エアークローゼットでは、バイブコーディング時代を一緒に切り開くエンジニアを絶賛募集中です!興味のある方はエアクロクエストをチェックしてみてくださいー。

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