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【効率10倍UPテク】utihubとNotebookLMを組み合わせると、Githubのソースコードの学習が超捗る話

2025/02/22に公開
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はじめに

GitHubのリポジトリに含まれるコードやドキュメントを、"まるごとAIに読んでもらって理解を深めたい"というニーズは多いですよね。ただ、リポジトリが複数ファイルから成り立っていると、1つひとつを手動でコピー&ペーストするのは非常に面倒です。

そんなときに活躍するのが、uithub というサイトです。
GitHubのURLの一部を“ちょっと変えるだけ”で、Markdown形式のツリーテキストをサクッと生成してくれます。

そして、生成したテキストをNotebookLMに読み込ませると、ソースコードの全体像をつかみながらQ&Aを行うことができ、しかもハルシネーション(誤情報)も最小限に抑えられるのがポイント。

この記事では、uithub + NotebookLMの組み合わせの流れやメリットをまとめていきます。

uithubとは?

https://uithub.com/

GitHubのURLを1文字変えるだけ

GitHubリポジトリのURLのうち、github.com の部分を uithub.com に書き換えると、そのリポジトリのファイル構造や中身がMarkdown形式で表示されます。
例えば、

https://github.com/browser-use/browser-use

というリポジトリのページを開いている場合、

https://uithub.com/browser-use/browser-use

のように変更してアクセスすると、リポジトリの内容がテキストとして自動生成されます。

主な特徴

  • Markdown形式で出力: ツリーテキスト形式なので、どのフォルダに何のファイルがあるか一目瞭然。
  • 簡単コピー: 生成画面の上部にあるテキストをそのままコピーできます。
  • ソースコードの抜粋も可能: 大まかなフォルダ構成だけでなく、各ファイルの中身もある程度表示されます。
  • プライベートリポジトリには非対応: 自前でソースを外に出したくない場合は他の方法が必要です。

NotebookLMとは?

https://notebooklm.google.com/

Googleが提供するAIノート&リサーチ支援ツール

Googleアカウントで使える、クラウド上のノートブック兼AIアシスタント。

  • ユーザーがアップロードしたPDFやテキスト、ウェブページ、YouTube動画などの“ソース”のみを参照しながら要約やQ&Aを行う仕組み。
  • 外部情報を検索しないため、誤った回答(ハルシネーション)が出にくいのが魅力。

Gemini 2.0でパワーアップ

NotebookLMは、Googleの次世代AIモデル「Gemini 2.0」を搭載したことで、扱えるトークン(文字数)が増加し、速度や精度が大幅に向上。
無課金(無料版)でも十分に使えるほど機能充実で、特に要約やQ&A機能が強力です。

uithub × NotebookLM の相性が良い理由

  • リポジトリ全体の構造を短時間で取得:
    uithubを使うことで、GitHubのリポジトリ構成が一括でテキスト化されます。フォルダ階層からファイルの概要まで確認でき、NotebookLMにそのまま放り込みやすい。

  • NotebookLMでハルシネーションを抑えたQ&Aができる:
    NotebookLMは「与えたソースの範囲内」で回答を生成するため、根拠のない情報はあまり出てきません。ソースコードをアップロードすれば、実際に存在するクラスや関数を前提とした回答を得られます。

  • 要約や補足説明が簡単:
    複数のファイルをまとめて読み込ませれば、NotebookLMに「このプロジェクトの概要を教えて」「メインの関数だけ列挙して」など、好きな形で要約や補足説明を求められます。

  • 長大なコードベースでも整理しやすい:
    大規模リポジトリであっても、まずはuithubで Markdownテキスト化 → NotebookLMに分割アップロード or ノートブック化 というステップを踏めば、段階的に内容を確認できます。

具体的な使い方

  1. GitHubリポジトリのURLを変換(uithub編)

    • ブラウザで読みたいGitHubリポジトリを表示する
    • アドレスバーの github.comuithub.com に変更
    • ページを再読み込みすると、Markdown形式のファイルリスト&ソースコードが表示
    • そのまま全選択→コピー しておく
  2. NotebookLMに取り込み

    • NotebookLMの公式サイトにアクセスし、Googleアカウントでログイン
    • 新規ノートブックを作成(プロジェクト単位で作っておくのがオススメ)
    • 「ソースを追加」画面でテキスト入力を選ぶ、あるいはGoogleドキュメントに貼り付けてからアップロード
    • uithubでコピーしたMarkdownテキストを貼り付け→保存
    • 文字数オーバーの場合は、複数に分割してアップロードする方法もあります
  3. Q&Aや要約を試す

    • NotebookLMのチャット欄で「このリポジトリのアーキテクチャを要約して」など質問
    • AIからの回答を確認。必要に応じて「具体的な関数名を挙げて」「使用ライブラリとバージョンを教えて」など追加で聞く
    • 気になる回答はメモにピン留めしておくと、後からまとめて見返せて便利

どんなときに役立つか

  • コードレビュー前の概要把握:
    リポジトリ全体のディレクトリ構造や依存関係をNotebookLMで要約させれば、ポイントを押さえてレビューに臨める。

  • 学習教材として:
    気になるOSS(オープンソースソフトウェア)をuithubで一気にテキスト化→NotebookLMで「どのファイルに処理の中核があるの?」と質問→効率的に理解。

  • ハンズオンやチュートリアル向けドキュメント生成:
    「このコードを外部公開用ドキュメントに再構成して」という指示で、NotebookLMに初期ドラフトを作らせるのも手。

注意点

  • プライベートリポジトリには向かない:
    uithubはPublicのサービスなので、プライベートリポジトリを直接解析させるのはリスクがあるか、もしくは非対応の可能性大です。自社内や個人のソースコードを扱う場合は、自前のツールか手動でテキスト化しましょう。

  • リポジトリが大きすぎると時間がかかる:
    例としてReactのリポジトリをテキスト化した際には、ページの生成に20秒ほどかかったケースも。さらに NotebookLMに取り込む際も、分割アップロードやノートブック複数作成を検討しましょう。

  • NotebookLMは良くも悪くも与えられたソースを参照:
    与えたソース以外の情報は参照されないので、「世間での評価」「類似プロジェクト」のような外部情報は得られません。純粋にリポジトリ内部の理解・要約に特化している点を覚えておきましょう。

まとめ

1文字変えるだけでGitHubリポジトリをMarkdown化してくれるuithubと、与えたソースからのみ回答してくれるNotebookLMを組み合わせると、ソースコード学習が爆速で捗ります。特に以下が大きなメリットです。

  • 全体構造の把握がラク:
    階層やファイル概要が一目瞭然

  • 質問しながらコードを読む効率:
    「この関数の役割は?」「テストファイルに何が書かれている?」など逐次聞ける

  • ハルシネーションが少ない:
    NotebookLMはアップロードしたテキストのみを参照

OSS学習や、新しいプロジェクトの技術調査、コードレビューなど幅広いシーンで役立つので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

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