本当におすすめできる検索AIエージェント5選!パターン別で解説します
ChatGPTをはじめとする大規模言語モデルの普及に伴い、いわゆる“AI検索エンジン”や“AIエージェント”と呼ばれるサービスが増えています。従来のキーワード検索よりも踏み込んだ要約や資料化を行えるため、技術者の情報収集やドキュメント作成、調査効率化に注目が集まっています。
本記事では、Perplexity / Felo / Genspark / Deep Research / DeepSeek R1 の5つを取り上げ、それぞれの特徴や活用の仕方を紹介します。特に開発・技術系の視点からも触れているので、「どれを導入すればいいのか?」「どのように活用すると効率化できるのか?」といった疑問解消の参考になれば幸いです。
まさおのおすすめまとめ
- 課金前提: Deep Research(Gemini Advanced), Felo, DeepSeek
- 無課金で十分: DeepSeek, Felo
- 情報の深さ: Deep Research
- 情報の広さ: Felo, Deepseek
- コスパ & AI能力: DeepSeek
- システム埋め込み用途: Perplexity
YouTubeでも解説したので、もし興味のある方は是非どうぞ!
1. AI検索エージェントとは?
従来型の検索エンジンでは「キーワードを並べて結果一覧を眺める」工程が主流でしたが、近年台頭しているAI検索エンジンでは、質問に対して直接要点をまとめた回答やレポートを返してくれる点が大きな特徴です。
これによって、たとえば以下のような作業が効率化できます:
- 大量のWebページを個別にチェックする手間を省ける
- 結果をPPT資料やマインドマップ形式に自動変換してくれる
- リサーチを何段階にも分解して、要点を蓄積していく
さらに近年はOpenAI APIや独自の大規模言語モデル(LLM)を取り入れ、SNS分析、学術文献レビュー、業務系ツールとの統合など、多彩な拡張を見せています。検索という概念が大きくアップデートされてきていると言えるでしょう。
2. 今回比較する5つのAI検索サービス
2.1 Perplexity
特徴
- GPT-4やClaudeなど複数のモデルを活用可能
- ニュースや論文など、比較的リアルタイムに近い情報検索に強い
- 出典リンクを自動付与するため、開発者がファクトチェックしやすい
おすすめポイント
- 最新のテック系ニュースや学術研究のトレンド把握
- 引用元の確認をしながら情報を検証したい
料金
- 無料プランあり
- 有料プラン(Pro)は月20ドル程度
- GPT-4o等のLLM利用を想定するならProがおすすめ
2.2 Felo
特徴
- マインドマップやPPT生成機能に強み
- 日本語対応が比較的充実しており、SNSデータ(X/Reddit/小紅書など)を深掘り可能
- 企業のプレゼン資料作成などを短時間で仕上げられる
おすすめポイント
- グラフィカルな資料作成を素早く済ませたい
- SNSの口コミ分析やトレンド情報調査に注力したい
料金
- 無料プランあり(高機能検索は1日5回まで)
- 有料プラン(Pro)は月14ドル程度
- PPT/マインドマップの生成回数に大きな制限なし
2.3 Genspark
特徴
- “AI Parallel Search” により複数ソースをまとめて解析
- 独自の「Sparkpages」で結果を1ページにまとめる編集力が特徴
おすすめポイント
- なんか色々とできる
料金
- 月19ドル程度
- GPT-4o系やsonnet、画像生成系モデルなどを無制限で使える
2.4 Deep Research(Google / Gemini Advanced向け)
特徴
- Googleが開発している “AI研究支援機能”
- 複雑なテーマを多段階に分解し、自動構造化レポートを生成
おすすめポイント
- ビジネスリサーチや学術文献レビューなど、体系的に大量の情報を扱いたい
- Googleエコシステム(検索、ドキュメント、クラウド等)と深く連携させたい
料金・提供形態
- 現在はGemini Advancedの有料サブスク(月額2,900円程度)が前提
- 将来的に一般公開やフリープラン拡充などの可能性もあり
2.5 DeepSeek R1
特徴
- 660Bパラメータ級の大規模言語モデルを採用
- Chain-of-Thought (CoT) による高度な論理推論や数理問題解決に強み
- 自己評価・修正を組み込む強化学習フレームワークを持ち、精度が高い回答を生成
- **オープンソース(MITライセンス)**かつAPI利用コストがリーズナブル
おすすめポイント
- 数学的・プログラミング的に複雑な問題解決をリサーチしたい
- オープンソースで自由にカスタマイズしたい企業や開発者
- 大規模モデルをコストパフォーマンス良く使い込みたい
料金
- OSSとして公開されており、API利用時も比較的低コスト
- 商用プランも他社と比べると安価な傾向
3. 主要な比較ポイント
リアルタイム性:
- Perplexityが最新ニュースや学術情報を素早くキャッチ
- FeloはSNS方面(X/Redditなど)を把握しやすい
SNSリサーチ:
- Feloがいい感じ
マインドマップや資料生成:
- Feloの自動生成が便利
- Gensparkも「Sparkpages」でユニークな編集が可能
- PerplexityやDeep Researchは主にテキスト要約主体
高度な論理推論や数学的分析:
- DeepSeek R1がChain-of-Thoughtアプローチで強み
- Deep ResearchやPerplexityも高性能モデルを利用できるが、推論特化ではない
4. 料金・プランのざっくりまとめ
- Deep ResearchGoogleのGemini Advancedで使える(課金必須)
- Perplexity: 月20ドルでGPT-4oなどを活用できるProプラン
- Felo: 月14ドルで深い検索やPPT・マインドマップ生成をほぼ無制限
- Genspark: 月19ドルで色々出来る
- Deep Research: Google Gemini Advanced(月2,900円)向け拡張
- DeepSeek R1: オープンソース/APIの安価利用でコスパ◎
5. シーン別おすすめ活用例
5.1 ビジネスリサーチ・市場分析
- Perplexity: リアルタイムのニュース・市場動向のキャッチアップに
- Felo: 調査結果をすぐにマインドマップやPPTへ変換
- Deep Research: 大量の情報源をテーマ別に深掘り・構造化
- DeepSeek R1: 数値が絡む分析やロジカル検証が多い場合に有利
5.2 学術研究・論文チェック
- Perplexity: Google ScholarやarXiv系の最新情報をフォロー
- Deep Research: マルチトピックを分割して自動レポート化
- DeepSeek R1: 数理モデルや論理的証明を扱う場面で特に強力
5.3 SNS解析・トレンド調査
- Felo: XやReddit、小紅書などから口コミ・トレンドを深掘り
- Genspark: ハッシュタグやフォーラム情報を横断検索→「Sparkpages」で1ページ集約
- Deep Research / DeepSeek R1 はSNS特化というよりは汎用リサーチ寄り
5.4 プレゼン資料・ドキュメント作成
- Felo: マインドマップやPPTの自動生成がほぼ独走的に強い
- Deep Research: 構造化されたレポートをGoogle Docsにエクスポート→追加編集
5.5 大量情報の一元管理・共有
- Genspark: Sparkpagesを使って1ページに集約し、URLで共有
- DeepSeek R1はAPI活用で独自UIを構築すれば可能。標準機能でのビジュアル管理は薄め
5.6 論理的推論・数理解析
- DeepSeek R1: Chain-of-Thoughtで複雑な数理モデルやロジック解析に適性あり
- PerplexityやDeep Researchも高精度モデル利用可だが、DeepSeek R1ほど推論特化設計ではない
6. どれを選ぶ?まとめ
- 最新ニュース&論文を調べたい: Perplexity
- プレゼンやマインドマップを速攻で作りたい: Felo
- いろいろやりたい: Genspark
- 多階層リサーチ & Google連携を重視: Deep Research
- 複雑な数理・論理推論や安価で大規模モデル: DeepSeek R1
いずれのツールも無料トライアルやデモ版を用意しているケースが多いので、まずは実際に触ってみるのが一番。技術者としては、API連携やプラグイン拡張の有無などをチェックしつつ、自分のワークフローに合ったものを選ぶと良いでしょう。
8. まとめ
本稿では、Perplexity / Felo / Genspark / Deep Research / DeepSeek R1 を比較し、それぞれの強みやプラン、エンジニアならではの活用しどころを紹介しました。いずれも従来の検索エンジンを大きく超える情報処理力を備えていますが、専門性や使い勝手には違いがあります。
- Perplexity: リアルタイムの論文・ニュース追跡
- Felo: マインドマップ・SNS分析・資料生成
- Genspark: 色々したい人
- Deep Research: Google連携の多階層リサーチ
- DeepSeek R1: 論理・数理推論を重視したOSS大規模モデル
最終的には使うシーンや目的に応じて、上記をベースに選定してみてください。開発や調査の効率化が劇的に進むはずです。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。今後もAI分野の新しい活用方法や開発テクニックを、X(旧Twitter)やYoutubeでいち早く紹介していきます。少しでも興味があれば、ぜひフォローして最新情報をチェックしてくださいね!👇
この記事で紹介した検索AI
Discussion