話題のHTMXを使って気軽にリアルタイムグラフを作りたい
はじめに
アイディオットDX開発部の中川です。
リアルタイムなデータ解析周りを実装している際に、
少し前から話題になっていたHTMXが気になりレンタルサーバーでも動作するような
簡単なデモを作成してみようと思いました。
作ったもの
このようなグラフですが本来WebSocketを使わないと難しいものを
ポーリングに近い形でSSEと組み合わせて動作させています。
グラフはおなじみPlotlyです。
HTMX記述
こちらのHTMX記述は非常に単純ですが、
レンタルサーバーにおいて通常のようにSSE(Server Sent Events)は動作しませんでした。
そのためそこをポーリングの要領で一定間隔にアクセスすることで、
SSE処理を記載したPHPを動作させるという、ある種荒技になります。
<div id="time" hx-get="events.php" hx-trigger="every 1s" style="display:none"></div>
hx-triggerにてevery 1sと記載すると1秒ごとにhx-getにて指定したevents.phpにアクセスします。
本来はその返却値をhx-swap="innerHtml"などで<div>の中で表示するのですが。
今回はグラフ表示が目的のためdisplay:noneで非表示にしています。
これだけの記述でajaxと同じ処理ができてしまうのが、
やはりhtmxの良いところですね!
SSE送信
SSEの処理は本来メインループを記載して
サーバー上にてWebSocketのように常に動作させるのが通常なのですが、
レンタルサーバーでも動く構成ということでアクセスするたびに返却する
普通のスクリプトとして記載しています。
events.php
<?php
header("Content-Type: text/event-stream");
header("Cache-Control: no-cache");
$time = date('r');
$data = rand(1, 100); // デモ用のランダムデータ
echo "data: {$data}\n\n";
ob_flush();
flush();
SSE受信
SSEの発火トリガーは先に記載したHTMX記述で行っていました。
受け取りはjsにてEventSourceで受け取っています。
// SSEを購読
const source = new EventSource('events.php');
source.onmessage = function(event) {
// ここに受け取った時の処理を記載
};
ソース全文
最後にソースの全文を載せておきます。
events.php
<?php
header("Content-Type: text/event-stream");
header("Cache-Control: no-cache");
$time = date('r');
$data = rand(1, 100); // デモ用のランダムデータ
echo "data: {$data}\n\n";
ob_flush();
flush();
index.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>htmx every example</title>
<script src="https://unpkg.com/htmx.org"></script>
</head>
<body>
<div id="time" hx-get="events.php" hx-trigger="every 1s" style="display:none"></div>
<div id="chart"></div>
<script src="https://cdn.plot.ly/plotly-latest.min.js"></script>
<script>
// データポイントの最大数を定義
const maxDataPoints = 20;
// Plotlyグラフの初期設定
const trace = {
y: [],
type: 'scatter'
};
const layout = {
title: 'Real-time Data with Limited Points'
};
Plotly.newPlot('chart', [trace], layout);
// SSEを購読
const source = new EventSource('events.php');
source.onmessage = function(event) {
console.log("done!");
const newData = JSON.parse(event.data);
// データが最大数を超えたら、古いデータを削除
if(trace.y.length >= maxDataPoints) {
trace.y.shift(); // 配列の先頭を削除
}
// 新しいデータを追加
Plotly.extendTraces('chart', { y: [[newData]] }, [0]);
// グラフが更新された後に、データポイントの最大数を超えていれば修正
if(trace.y[0].length > maxDataPoints) {
const update = {
y: [trace.y[0].slice(-maxDataPoints)] // 最後のmaxDataPoints個のデータのみを保持
};
Plotly.restyle('chart', update, [0]);
}
};
</script>
</body>
</html>
最後に
こちらかなり簡単なデモでしたが、
うまく使うことで双方向の通信も可能となります。
HTMXはまだまだ設計によってできることが多そうなので
引き続き実験してみたいと思います。
あとがき
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