AmazonLinux2のnginxを1.24.0にバージョンアップ(導入)
AmazonLinux2のnginxのを1.24.0にバージョンアップ
はじめに
初めまして。アイディオットDX開発部、インフラ担当の小野です。
EC2を使っていて、AmazonLinux2のnginxのバージョンを1.24に上げる対応をした際にハマったので
同じように苦しんでいる方の助けになればと思い記します。
前提
- AmazonLinux2でサーバを起動していること
- 9/14現在、nginxのStable版である1.24を導入することとする
yum を利用したnginxのバージョンアップ
リポジトリを追加してyumでインストールする方法では、色々と頑張ってみましたがnginx1.22.0までしか入りませんでした。
nginxをソースコードからコンパイルしてインストールする
yumが不可能ならソースコードからコンパイルしてインストールしましょう。
手順
※rootユーザで実行しています。
- 実行しているnginxを停止する
systemctl stop nginx
- 既存のnginxの設定を使いたい場合はbackupを作成する(例)
cd /etc
cp -Rp nginx nginx.bk
- nginxパッケージのアンインストール
yum remove nginx
- nginxのインストール
wgetを使ってnginxのソースコードをダウンロードします。 nginxの公式サイトからダウンロードできます
※バージョンは希望のものを公式サイトより選択ください
cd /usr/local/src
sudo wget https://nginx.org/download/nginx-1.24.0.tar.gz
sudo tar xvzf nginx-1.24.0.tar.gz
- configureスクリプトファイルを実行
cd /usr/local/src/nginx-1.24.0
./configure
- ./configure実行時のエラー対応
Cコンパイラが足りないときのエラー
[root@ip-xxxx.xx.xx.x nginx-1.24.0]# ./configure
checking for OS
+ Linux 5.10.192-182.736.amzn2.x86_64 x86_64
checking for C compiler ... not found
./configure: error: C compiler cc is not found
以下コマンドを実行
sudo yum install gcc gcc-c++ make
PCRE(Perl Compatible Regular Expressions)ライブラリに依存するエラー
./configure: error: the HTTP rewrite module requires the PCRE library.
You can either disable the module by using --without-http_rewrite_module
option, or install the PCRE library into the system, or build the PCRE library
statically from the source with nginx by using --with-pcre=<path> option.
以下コマンドを実行
yum install pcre pcre-devel
gzipモジュールがzlibライブラリに依存していると指摘された場合のエラー
./configure: error: the HTTP gzip module requires the zlib library.
You can either disable the module by using --without-http_gzip_module
option, or install the zlib library into the system, or build the zlib library
statically from the source with nginx by using --with-zlib=<path> option.
以下コマンドを実行
yum install zlib zlib-devel
- コンパイルしてインストール
make
make install
- 既存のnginxの設定を使用したい場合はbackupから戻す
cd /etc/
cp -Rp nginx.bk nginx
- systemdにサービスを登録
Linuxの起動処理やシステム管理を行うsystemdの起動スクリプトを生成してsystemctl start nginx みたいな感じで起動できるようにする
vim /usr/lib/systemd/system/nginx.service
- 以下の通り記述し、保存(既存のnginx設定を使用したい場合は次項目を参考)
[Unit]
Description=nginx - high performance web server
Documentation=http://nginx.org/en/docs/
After=network.target remote-fs.target nss-lookup.target
[Service]
Type=forking
PIDFile=/usr/local/nginx/logs/nginx.pid
ExecStartPre=/usr/local/nginx/sbin/nginx -t -c /usr/local/nginx/conf/nginx.conf
ExecStart=/usr/local/nginx/sbin/nginx -c /usr/local/nginx/conf/nginx.conf
ExecReload=/bin/kill -s HUP $MAINPID
ExecStop=/bin/kill -s QUIT $MAINPID
PrivateTmp=true
[Install]
WantedBy=multi-user.target
- 既存のnginx設定を使用する場合の記述例(nginxアンインストール前のご自身の設定を参考に編集してください)
[Unit]
Description=The nginx HTTP and reverse proxy server
After=network.target remote-fs.target nss-lookup.target
[Service]
Type=forking
PIDFile=/run/nginx.pid
ExecStartPre=/usr/bin/rm -f /run/nginx.pid
ExecStartPre=/usr/local/nginx/sbin/nginx -t -c /etc/nginx/nginx.conf
ExecStart=/usr/local/nginx/sbin/nginx -c /etc/nginx/nginx.conf
ExecReload=/bin/kill -s HUP $MAINPID
KillSignal=SIGQUIT
TimeoutStopSec=5
KillMode=process
PrivateTmp=true
[Install]
WantedBy=multi-user.target
- 上記のポイント
以下のように、-t -cコマンドなどを使用して場所を指定する
ExecStartPre=/usr/local/nginx/sbin/nginx -t -c /etc/nginx/nginx.conf
ExecStart=/usr/local/nginx/sbin/nginx -c /etc/nginx/nginx.conf
- パスを通す
vim /etc/profile.d/nginx.sh
- 以下の通り記述し、保存
export PATH=$PATH:/usr/local/nginx/sbin
- すぐさま反映させたい場合(ユーザごとに実行する必要がある)
※ssh接続し直す場合は必要なし
source /etc/profile
- nginxの起動
systemctl start nginx
systemctl enable nginx
- version確認
nginx -v
まとめ
AmazonLinux2に入れれることができるyumでの限界nginx1.22
これだとEOLに達しているのであまりよろしくないですね。
はやくAmazonLinux2023にあげろーということでしょうか笑
同じようにAmazonLinux2のnginxバージョンを1.24に上げたい・導入したいという方の
参考になれましたら幸いです。
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