データ解析のためのホワイトボードツールCelboを触ってみた
はじめに
とりあえず、新しく出たものは触ってみる精神で今回は、Celboと呼ばれるデータ分析系のホワイトボードツールを触ってみました。
まだ、クロードベータとのことで、一部の方しか利用できないようですが、気になる方は、下記のサイトから応募してみてください。
Celboって何?
Celboは、Pythonでデータ解析のためのホワイトボードツールです。
データソース(CSV)やPythonの処理をつなげることで、データの過程を繋げていくことで処理を追いやすいツールとなっています。
Celboのワークフロー画面
Celboを触ってみた感想
実際にCelboを触ってみたので、メリット/デメリットを紹介していきます。
メリット
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解析処理の過程がわかりやすい
初学者にとって、解析の処理を追うことは大変であるが、視覚的に追いやすい形になっているため処理の過程を追いやすく容易に内容を理解しやすい。 -
AI機能によるインタラクティブな解析が可能
Pythonノード内でChatbotがあり、インタラクティブに解析を行うことができます。また、Pythonの文法を理解しきれてなくてもAIによるサポートを行うことが可能になっています。
AI機能を活用してみた
- 他者への共有が簡単に可能
import/exportをすることで、他者に共有することができます。(とはいえ、URLの共有の方が使い慣れてるかも?)
import/exportの画面
デメリット
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seabornが使えない
ブラウザ上で動くPyodide
を利用しており、seabornを使うことができない仕様となっています。データ可視化では使いたいと感じてしまいますね。 -
タブを更新するとデータが消える
こちらもPyodide
を利用している仕様上、データを残さない(保存しない)ようにしているためタブを更新すると消えてしまうようです。頻繁にデータのexport/importを繰り返すことでデータが消えないようにしていく必要があります。
最後に
今のところ、ユースケースがかなり限られるツールであるという印象を受けました。
しかし、GUIのワークフローで処理の過程を視覚的に追えることや初学者にとってAI機能よる分析をスムーズに行えるのは非常にUXとして優れていると感じました。今後の機能アップデートに期待しているツールの1つです。
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