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【SG試験】令和6年度(科目B:問14)バックアップポリシーを遵守し、適切なリカバリを考える
バックアップポリシー
前回までとは異なり、あまり身近に感じない方も多いテーマかもしれません。
インフラやDB関連で、災害対策などに馴染みのある方には、すぐ理解できる内容です。
科目Aの勉強で得た知識(または基本情報や応用情報のセキュリティなど)を使って、素早く状況を把握することにより選択肢の絞り込みが容易になる問題です。
今回のサンプル
こちらの公開問題を使い、解説をします。
※出典:情報セキュリティマネジメント試験(SG)公開問題(令和6年度 科目B)
科目B
この問題を使います。
用語のオンパレード
エンジニアであれば、もしくはIPAの他の試験を受験されるのであれば、避けては通れない単語が沢山出てきます。
- RPO(目標復旧時点):サービスマネジメント
- RTO(目標復旧時間):サービスマネジメント
- IaaS(ハードウェアやOSを提供するサービス):クラウドサービス
- RAID5(データを複数のハードディスクに分散保存):ハードウェア
- NAS(ネットワーク上のストレージ):ハードウェア
- DBMS(データベースマネジメントシステム):データベース
- レプリケーション(リアルタイム複製):データベース
解き方
用語の意味は勉強する必要がありますが、設問に関係があるか見てみましょう。
なるほど、いくつかは何なのか知らないと判断できなさそうです。
『何の』再発防止策か?
そもそも何を問われているのか?
それを考えると、この問題は設問から遡って問題文を読むのが、実は効率的だったりします。
では、設問に答えるための最低限の情報をピックアップします。
問われていること
再発防止策とは?
守るべきポリシーは?
つまり
- バックアップは1週間保持する。
- データが壊れたら、テープから復旧させる。
- テープも壊れていたとしても、どうにかしてデータを復旧させる。
- 復旧させる時は、システムは停止させない。業務が止まっちゃうから。
正解は
『ェ』です。テープメディアの破損に備え、NASにも同じ内容を保存しておく。
『イ』も迷いますが『増分バックアップ』と『レプリケーション』の違いを考えると適切ではありません。
結論
いかがでしょうか?
今回は、情報セキュリティマネジメント試験(科目B)の公開問題としては、かなりテクノロジ系に寄った内容だったと思います。
この問題に出てくる用語が全て理解出来ていると、他のIPA試験にも有利かと思います。
特にインフラ系のエンジニア、もしくは目指す方はぜひ!!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
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