【もう記述式は怖くない!】応用情報技術者試験(科目B:ストラテジ系/マネジメント系)問題文/設問を読むコツ ※前編
はじめに
この記事では、応用情報技術者試験(科目B)、特に記述式の設問を解きやすくするためのテクニックをご紹介します。
対象の読者
応用情報技術者試験を受験予定で、下記に該当する方を対象としています。
- 科目Bはストラテジ系/マネジメント系を選択する(テクノロジ系ではない方)
- まだ具体的な対策や勉強をしていない
- 記述式の設問が、なかなか上手く解けない
対象の分野
ご紹介する方法は、科目Bで主に下記の分野(問題)に有効であると思います。
- 問2:経営戦略
- 問9:プロジェクトマネジメント
- 問10:サービスマネジメント
- 問11:システム監査
CBT化に対応
試験方式が令和8年度春期より、紙の方式からCBTに変更となります。
紙では問題文に直接書き込みができたりしました。
しかし、CBT方式ではPC画面に書き込みはできないものと予想しています。
(もし、メモやマーキング機能が実装されていたらラッキーですがね)
ですが、おそらくメモ用紙とペンは渡されるのではないかと思います。
私自身が受験した、多くのCBT試験では渡されるのを経験しているからです。
この記事では、下記の条件が前提で使えるテクニックをご紹介します。
- 画面には書き込み(目印を付けることが)できない
- メモ用紙とペンは渡される
時間配分
使える時間を計算する
1問(情報セキュリティ)は固定、4問は選択の計5問を2時間30分で解く必要があります。
単純計算では1問あたり30分となりますが、問題選択や見直しを考慮した方が良いです。
- 解く時間:1問あたり25分
- 問題選択:10分程度
- 見直し:15分程度(1問あたり3分)
自分のペースを把握する
時間配分が計算できても、その通りに解くことができるのでしょうか?
それは、過去問を数多く解いて自分のペースを把握しつつ調整する必要があります。
もし、遅いようであれば短縮できるよう工夫する必要があります。
たとえば・・・
- 一字一句を読まず、大事そうなキーワードを中心に読む
- いきなり設問を見て、いきなりその近辺を見る(個人的に非推奨、私が失敗したので;)
次以降のセクションでご紹介するテクニックを参考に、工夫してみましょう。
記述式対策
ここからが本題となります。
この記事では、下記の問題文と設問をサンプルとして使います。
※出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午後 問題冊子
画面表示(予想)
CBT方式では、おそらく問題文と設問が分割表示されるのでは?と予想されます。
理由は、やはり他のCBT方式試験での長文読解にて、同様の表示を経験したためです。

CBT方式での画面表示予想図
万が一、分割表示ではなく問題文をひたすら縦にスクロールして設問を表示する方式であったとしても、対策は変わらないのでご安心ください。
解く手順(概要)
個人的に推奨するのは下記の手順ですので、参考にお試しいただけると幸いです。
- 問題文の全体を浅く読み、構成を把握する
- 設問をうっすら確認する(※上記の『浅く』より更に浅く)
- 問題文を最初から読み始め、下線や空欄が出てきたら設問を解く
- 設問は後ろから読む!
では、1つずつ見ていきましょう。
1. 問題文の全体を浅く読み、構成を把握する
問題文はストーリーになっており、当事者または関係者となって考えるような問われ方がされます。
ですので、そのストーリーがどんなものなのかを、まずは把握します。
ちなみに、過去問の傾向では下記のような流れの場合が多いです。
- 会社と事業、関係者の概要(※小売業の営業部、など)
- 事業の状況(※売上が伸びている、競合他社に負けそう、など)
- 課題が発生(※何か問題がおきた、または既存の課題を解決したい)
- 解決に向けて対応(※解決のためにシステム開発や運用整備、など)
- 対応したが新たな課題発生(※対応したがために起きた不都合の解決、など)
では、具体的にこれらを判断する方法です。
まず、冒頭は基本的に概要と状況と考えて良いです。

どんな会社?どんな状況?
あとは、段落を押さえます。
タイトル付きで区切られている箇所が、段落と思って良いです。

現状では[]で囲まれているのが段落(変わる可能性もあり)
最初に読むときは「なるほど、ここで話が変わっているんだな」程度の認識で。
もし、忘れそうであれば渡されるメモ用紙に書いておいても良いと思います。
どんどん見てきます。




ここまで見たタイトルをまとめると、下記の構成であることが分かりました。
- 概要説明(タイトルなし)
- ソリューションビジネスの現状分析
- ビジネス戦略の施策
- バランススコアカード
- SECIモデルの適用
- 財務目標
そして、次の工程に活用します。
2. 設問をうっすら確認する(※上記の『浅く』より更に浅く)
設問は、問題文中の空欄や下線が引いてある文章について問われることが大半です。
しかし、時折そうではなく全く目印のない箇所について問われる場合があります。
ここでは、それぞれの設問について把握します。
- どの段落について問われているか?
- どの空欄または下線について問われているか?
- 目印のない問われ方をしているか?(空欄や下線がない箇所から)
このように見て、把握しておきます。

設問をチェックするポイント
タイトルとの紐づけをまとめると、下記の通りです。
- 概要説明(タイトルなし)
- ソリューションビジネスの現状分析
- ビジネス戦略の施策 → 設問1の(2)
- バランススコアカード → 設問1
- SECIモデルの適用 → 設問2
- 財務目標 → 設問3
尚、ここでの最大の目的は目印のない問われ方をしているか?(空欄や下線がない箇所から)を見つけることです。
問題文を読み進めて、都度空欄や下線に到達したら設問を解くというやり方をします。
そのため、目印がない(空欄や下線がない)ために設問を見逃してしまうのを防ぎたいのです。
もし、目印がない設問があったら忘れないように工夫しましょう(メモ用紙にメモするなど)
さいごに(次回に続く)
次の『 3. 問題文を最初から読み始め、下線や空欄が出てきたら設問を解く』以降がまだ残っておりますが、長文となってしまうため、次回『後編』にてご紹介とさせていただきます。
また、YouTubeでも同様に解説しておりますので、もしよろしければ併せてご確認いただけるとよりイメージしやすくなるかと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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