国内向けシステム開発のエンジニアに英語は必要なのか
はじめに
なんとなく「英語ってあったほうがいいのかな」と思いつつ、特に英語を勉強しなくても仕事はこなせるから差し迫って困ってない。
そんなあなたに、仕事を始めるまで英語どっぷりだった筆者の主観による、エンジニアとして英語力があって嬉しいこと、なくて困ることを語りたいと思います。
対象読者
- 普段の仕事では、ほとんど英語を使う機会はない
- 英語を身に着けたほうがいいのか悩んでいる
筆者について
- 10歳から進研ゼミの英語講座を受講して英語にハマる
- 高校は英語科に進学し、3週間の短期留学を経験
- 大学は文学部で外国文学を専攻
- TOEIC730点(全盛期)、英検準一級の資格保有
- 現在は全盛期には劣るが、なんとなく読める聞ける書ける話せる
英語力があると得られること
公式リファレンスを原文で読める
「自動翻訳できるじゃん!」と思いますよね。
- その翻訳、果たして本当にあっているのでしょうか。
- 読んで正確に理解できる日本語なのでしょうか。
例えば、この自動翻訳の表の見出しの意味が分かるでしょうか?
2025/1/17時点のスクリーンショット
https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/ja/integer-types.html より
「署名された最大値」って何のこと?って感じですよね。
こちらは原文だと「Maximum Value Signed」。符号なしの場合の数字の最大値を意味しています。
「Signed」がシステム用語として捉えられず、一般的な意味の「署名」で翻訳されたようです。
このページは、表の値を見れば、なんとなく意味は伝わるかもしれませんが、本当に全然意味が違う翻訳をしているリファレンスを見たこともあるので、「なんだか意味がわからないぞ?」となったときに臆せず原文を読めて助かっています。
課題解決の手段を英語で探すほうが情報量が多い
日本語が母国語のエンジニアよりも、英語が使えるエンジニアのほうが当然のように数が多いので、英語で書かれた情報のほうが世の中に出回っている数が多くなります。
数ある情報の中から必要な情報を探し出そうとしたときに、原文が英語であれば英語の検索キーワードを使いこなせたほうが、自分の探している状況にピッタリの情報が見つかる可能性もグンと上がります。
公式リファレンスは単に自動翻訳すればいいですが、検索キーワードを考えるのは英語の力が問われるのではないかなと個人的には思っています。
ほかの人とは違った仕事を任せてもらえる
これは他の利点と比べて主観的な面が強いのですが、「英語が得意です」と明言するエンジニアは、国内システム向けの会社だとほとんどいません。
私の場合「プロジェクト内で一番英語ができる人」となることがほとんどで、その分、他の人とは違った仕事をいただくことが何度もありました。
たとえば・・・
- 外部APIのリファレンス(紙)が英語だけだから翻訳してほしい
- 会社PRの動画のアクセントとして英語を使いたいんだけど、おかしくないか見てほしい
- 外部から海外出身の講師を招くから会議に参加してほしい
個人的にかなりの飽き性なので、一風変わった仕事をとてもありがたく感じています。
英語力がないと困ること
特にない
さて、これまでと反対に、英語がなくて困ることですが、
身もふたもないですが、ないです!笑
自動翻訳機能もひと昔前よりは発達しましたし、今後ますます自然な翻訳をするように進歩していくと思われます。
たまに間違っていることがあるとはいえ、仕事での使い道がない状態で「正直不得意」「英語に時間を割きたくない」方が、無理してまで英語を勉強する必要性はないのかなと感じています。
ちょっと「英語やってみたいかも」と意欲が出てきてから勉強しても遅くはないですよ。
まとめ
英語力、あればそれだけ利点を得やすくなるので、この記事を読んで「勉強したい!」と思った方、ぜひぜひ迷わず勉強を始めてください!
それとは反対に「英語やったほうがいい気がするけどやる気がない」方、なくても困るものではないので、得意なほかのスキルの向上にぜひぜひ力を注いでください!
この記事が、みなさまの選択の一助になれば幸いです。
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