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AWSアーキテクチャ図の作成ステップについて詳しく解説!!

2023/10/30に公開

AWSを利用しようと思ったときに、このように思ったことはありませんか?

「使いたいけど何から手をつければよいかわからない」
「AWSのサービスが多すぎてどれを選んだらよいかわからない」

AWSを利用するうえで、まず考えなければならないのがアーキテクチャです。
全体構成をしっかりと設計しないと、どのサービスを利用していいのか、最適な構成はどうすればいいかわからなくなるからです。
アーキテクチャ図を描いてみることで頭の中が整理でき、最適な構成を設計できます。
この記事では、AWSのアーキテクチャ図を描くためのステップやアーキテクチャ図作成に便利なツールについてご紹介します。
この記事を読むことでAWSのアーキテクチャ図が描けるようになり、作成に必要なツールが使いこなせるようになります。
AWSを利用するときには、この記事の内容を参考にしてアーキテクチャ図を描いてみてください。

どうやって AWS のアーキテクチャ図を描くのが正解なのか?6つのステップに分解してみた

AWSのアーキテクチャ図を作成するステップは以下の6ステップです。

  1. システムの構成上必要となるAWSサービスを洗い出す
  2. サービスの配置場所(利用するリージョン、AZ)を洗い出す
  3. リージョン、AZ内のネットワーク構成を考える
  4. 各AWSサービスをどこに配置するか考える
  5. ネットワークとサービスの通信に整合性があるか確認する
  6. 整理できた構成をアーキテクチャ図として落とし込む

それぞれのステップについて解説します。

システムの構成上必要となるAWSサービスを洗い出す

まず、AWSを利用して何をしたいのか明確にしなければなりません。
ここでいう「明確にする」とは、Webサーバー、アプリケーションサーバー、DBサーバーの3層構造のシステム、もしくは静的コンテンツの配信だけ行うWebシステム、3層構造だけれども、他のシステムとアプリケーションの連携が必要、というイメージです。
この点を明確にしなければ、そもそもAWSが提供しているどのサービスを利用すればよいかがわかりません。
まずは大枠で構いませんので、この点をイメージして使用しなければならないAWSサービスにあたりをつけます。

サービスの利用場所(利用するリージョン、AZ)を洗い出す

次に、AWSの各サービスをどこで利用したいのか考えます。
ここでは、JPリージョンを使用するのか、USリージョンを使用するのか、JPリージョンであればAZは東京と大阪どちらにするのか、こういったレベル観で構いません。
このとき、可用性や拡張性についても考慮してみましょう。
例えば、障害発生時に別のリージョンを利用するのか、同じリージョン内で複数のAZを使用するのか、将来的には拡張できるようにしておくのか、このような視点で考えると、後で全体構成の大幅な見直しと構成変更を行う負荷が減ります。
将来的な予測が立てにくければ現在取りうる構成でも柔軟に対応できるため、あくまでできる範囲で洗い出しができれば十分です。

リージョン、AZ内のネットワーク構成を考える

利用するリージョン、AZのめどがついたあとはリージョンやAZ内のネットワーク構成を考えます。
例えば、パブリックゾーンとプライベートゾーンはAZ内にいくつ設置するのか、VPCはどう配置するのか、こういった点です。
ネットワーク構成についてはあとから構成変更を行うと大変な負担となりますので、ある程度拡張性がある構成にするべきです。
特にネットワークアドレス帯(CIDR)は枯渇してしまうとIPアドレスが使用できなくなるため、現時点でIPアドレスが必要なサービスの数に対して、将来的にどのぐらい増える可能性があるのか十分に検討しなければなりません。
ネットワーク設計については、他の構成設計に比べるとより具体的なレベルでの落とし込みが必要です。

各AWSサービスをどこに配置するか考える

ネットワーク設計と同時に各AWSサービスをどこに配置するのか具体化することも重要です。
例えば、Webサーバーは外部公開するためパブリックゾーンに配置し、DBサーバーはセキュリティ上プライベートゾーンに配置するといった具合です。
AWSは外部公開向けのサーバレスサービスを多数提供していることから、利用するサービスがどこに配置されるべきか確認しながら進めましょう。
この他にも、可用性を考慮して複数AZにEC2を配置し、Auto Scalingできるようにする、DBサーバーはAuroraマルチAZを採用するといったような、配置場所によって採用するサービスをより具体化することも重要です。

ネットワークとサービスの通信に整合性があるか確認する

ネットワーク構成と各サービスの配置場所を決めた後で、ネットワークの通信に整合性がとれているのか、セキュリティ上問題がないのか見直します。
ここでは新たに構成を考えるというよりも、構成に間違いがないのかを確認する作業になります。
構成ができあがっても通信できなければ意味がないため、この確認は机上で慎重に行います。

整理できた構成をアーキテクチャ図として落とし込む

ここまで作成した構成をもとに実際にアーキテクチャ図に落とし込みます。
アーキテクチャ図そのものは後ほどご紹介するツールを使えば簡単に作成できます。
アーキテクチャ図を作成した後に、第三者のレビューを行い、本当に間違いがないのか確認し、可能であれば検証環境を構築して問題がないか確認することをおすすめします。

AWSのアーキテクチャで本当に便利なツール厳選5つ

ここまでアーキテクチャの構成を考えるステップについてご紹介しました。
実際にアーキテクチャ図を作成するうえで、このようなツールを利用できます。

・Cacoo
・Cloudcraft
・EdrawMax
・Lucidchart
・Visio

ここでご紹介するツールはいずれもAWSのサービスをアイコンで表示させることができるため、視覚的にわかりやすいものばかりです。
もちろん、これ以外にもシステム構成図を作成するためのツールはたくさんありますが、AWSに特化したアーキテクチャ図を作成したいのであれば、これらのツールを利用した方がよいでしょう。
AWS公式サイトではアーキテクチャアイコンやダイアグラム作成ツールが紹介されています。ぜひご参照ください。

参考:AWS アーキテクチャアイコン

まとめ

今回は、AWSアーキテクチャ図の作成ステップと便利なツールについてご紹介しました。
アーキテクチャ図を作成するためには、まずは要件確認が前提となりますが、大まかなイメージを作成することが重要です。
いきなりアーキテクチャ図を作成しようとすると混乱してしまうため、まずは利用するAWSサービスの洗い出しを行い、リージョン、AZから考え、ネットワーク構成、配置と徐々にブレークダウンさせることがポイントです。
その際には完成形を目指すのでなく、あくまでブループリントを作成し整合性がとれたアーキテクチャなのか確認したうえで徐々に修正を加えていくようにしましょう。
ここまで読んで、AWSのアーキテクチャについて興味を持たれた方もいらっしゃるかと思います。

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