Kubernetes Upstream Trainingに参加してきました!
イオンスマートテクノロジーの DevSecOps Div SREチーム @hikkie13 です。
去る2025/5/22(木)に開催された『Kubernetes Upstream Training in Japan at CNDS2025』にオンライン参加してきました。(沖縄に行きたい人生だった)
参加レポートとしてまとめていきたいと思います!
イベントについて
イベント概要は、以下の通りです。
Kubernetes Upstream Training in Japan は Kubernetes コミュニティでコントリビューションを始めたい方のためのコミュニティ参加入門講座です。Kubernetes コミュニティの説明、参加のための心構え、様々なコントリビューション方法、Kubernetes コミュニティ公式の Slack や練習用リポジトリを用いたコントリビューションの練習を日本語で紹介しています。
講師陣は、現役のメンテナーやコントリビューターが担当しています。お気軽にご参加ください!
Kubernetes Upstream Training in Japan は、Cloud Native Community Japan (CNCJ) の SIG の一つである Kubernetes Upstream Training Japan (KUTJ) が、Kubernetes コミュニティと連携しながら運営しています。
Kubernetes Upstream Training in Japan を CloudNative Days Summer 2025 (CNDS2025) にてハイブリッドで開催します!
資料にも記載がありますが、以前よりkubecon等で実施しているトレーニングを日本語でも継続的に実施されているようです。日本語で実施頂けるのは非常にありがたいですね。
源流を辿ると、2019年のKubernetes Contributor Summitでの NewContributorWorkshopのようです。
日本からKubernetes Upstreamにcontributeできる人を増やしたいというパッションを感じます...!
なぜ参加しようと思ったか
自分は過去にKubernetesドキュメントの日本語翻訳をいくつかcontributeしたことがあるのですが、他にも貢献したいという気持ちがありました。
そのため、貢献できるポイントが他にないか、「これだったら自分も貢献できるな」という点を探る良い機会になるのではと思い参加させて頂きました。
トレーニングセッションについて
資料は以下に公開されています。説明時に利用していたスライドのいくつかもこちらから辿れます。
以下、内容について抜粋して軽く触れていきます。
Contributionの目的と価値
以下のリンクに記載のある価値の話がとても良かったのでshareします。
https://github.com/kubernetes-sigs/contributor-playground/blob/master/japan/assets/slide.pdf より
- 集中より分散
- プロダクト・会社を超えたコミュニティ
- プロセスの自動化
- 排他的より包括的
- 停滞より進化
そして、"文化は戦略を簡単に打ち消す" というドラッカー氏の言葉で締められているこのページは
コミュニティに限ららずとても良いお話だと思いました。
そして、それを支えるためのCoC(Code of Conduct)が ** "いい人でいましょう" ** であり、健全なコラボレーションには相互の尊敬と尊重が必要です。
https://github.com/kubernetes-sigs/contributor-playground/blob/master/japan/assets/slide.pdf より
Contributionのやり方は多様
https://github.com/kubernetes-sigs/contributor-playground/blob/master/japan/assets/slide.pdf より
この図のようにContributuionはコードを書くことだけではないそうです。
コードの貢献以外に
- Issue作成、コメント追記
- バグ報告
- 機能要望
- Docs
- 日本語翻訳
- 最新の実装への追随
- コミュニティの活性化
- 今回のトレーニングのような新しいContributorを増やしていく活動がまさにそう
などがあります。
- 今回のトレーニングのような新しいContributorを増やしていく活動がまさにそう
コミュニティ
コミュニティ関連の内容は以下にまとめられています。
- SIGs
- 永続的なオープンなグループ
- 各SIGは一連のsubprojectsを持ち、開発をする。一部のsubprojectは主要な成果物の一つなるが、
kubernetes-sigs
にも存在する - https://github.com/kubernetes/community/blob/master/sig-list.md にリストがある。(かなり多い...ここを見てみるだけでも楽しそう)
- SIGsはオープンであり、サクッとmeetingに参加して聞くのもアリらしい。
SIG以外にも、一時的なWGs(Working Groups)やCoC(Code of Conduct)を扱うCommitteeなどがあります。
PRを送るハンズオン
こちらを使って実際にPRを送るハンズオンが実施されました。
この過程でCLA(Contributor License Agreement)へのサインも求められます。
以降のContributeで必要になるので、このイベント内で済ませられるのはありがたいです。
開発環境やガイドについて
コードで貢献する際の開発環境についても説明がありました。
うろ覚えな所が多いですが、kindを利用しているケースが多いと記憶しています。
また、以下のContributors Guideが有用そうです。
その中にTestやReviewに関するプラクティスなどについても記載があります。
感想とまとめ
非常に有益な素晴らしい機会でした。
特に
- コントリビューションの価値の再認識できたこと
- 様々なコミュニティグループがあることを知れたこと
が印象的でした。
OSSは無料で使えるソフトウェアではなく、皆が貢献し合い作り上げていくものと思っているので
自分なりのペースでどう貢献できるかを考えて、実際に貢献したいなとモチベーションが上がった良い時間でした!
改めて開催頂いた Cloud Native Community Japan の皆様、ありがとうございました!
6/16,17はKubeCon Japan!
そして来る6/16,17はKubeCon Japanの開催ですね!初の日本開催ということで非常に楽しみです。
日本開催してくださってありがとうございます!
当日参加予定ですので、現地でお会いする皆様、よろしくお願いします🙇
イオングループで、一緒に働きませんか?
イオングループでは、エンジニアを積極採用中です。少しでもご興味をもった方は、キャリア登録やカジュアル面談登録などもしていただけると嬉しいです。
皆さまとお話できるのを楽しみにしています!
Discussion