Power Automate でWebサイトのスクショ貼付作業を自動化してみた
はじめに
この記事はAEON Advent Calender 2024の5日目です。
イオンネクスト株式会社 IT部 Reliability GroupでCREをやっている hayasaka0711です。
CRE(Customer Reliability Engineering)チームでは、顧客が滞りなく業務を行えるようシステムへの問い合わせ・インシデント等の対応をリードしています。現在では、ユーザーからいただいた問い合わせから定常的な作業(トイル)を特定し、運用改善や自動化を進めながら顧客の信頼を得るべく日々業務に取り組んでいます。
本記事ではその手始めとして、弊社で運営しているGreenBeansのコンテンツの確認をMicrosoft Power Automateを使って効率化出来ないか、と試した内容を紹介します。
概要
CREチームではGreenBeansのコンテンツ更新を行う際に、それが正しく表示されるかを確認する、いわゆるQA作業を行っています。この作業を効率化するため、 「Webサイトを表示してスクリーンショットをとってExcelに貼り付ける」 という作業をMicrosoft Power Automateを使ってやってみたいと思います。
Power Automateでやること
- ブラウザを開いてGreenBeansのサイトへアクセスする
- スクリーンショットをクリップボードにコピーする
- Excelを開いてシートにコピーする
さっそくやってみる
Power Automateにはさまざまなサンプルフローが最初から用意されていて、それを参考に自分の作りたいフローを作成することも出来ます。今回やりたい「Webサイトのスクリーンショットを取る」も既にテンプレートとしてありました。
ここにクリップボードにコピー、Excelに貼り付けというアクションを追加していきます。
「クリップボードにコピーする」ようにアクションを編集
用意されているワークフローでは、スクリーンショットをファイルに保存するようになっているので、これをクリップボードにコピーするように修正します。
以下の「Web ページのスクリーンショットを取得します」アクションを編集します。
「保存モード」を「ファイル」から「クリップボード」に変更。(「ファイルの名前を変更する」などの不要なアクションは合わせて無効化してください)
「Excelファイルに貼り付ける」アクションを追加
ここからは、新規でアクションを作っていく事にになりますが、ウィンドウ左のアクションのリストからやりたい処理を見つけてフローに追加していくだけなので感覚的にフローを構築できます。
Excelの処理もリストにあるので、追加したいアクションをドラッグ&ドロップで追加していきます。
-
Excelの起動
-
ワークシートのセルをアクティブ化
-
セルに貼り付け
を追加していきます。
ページのリンクをクリックしてもう1枚スクショを取ってみる
せっかくなので、別のページでもう1枚スクショを取って別シートに貼り付けてみます。
同じようにスクリーンショットを取って貼り付ける処理の前に「Webページのリンクをクリックするアクション」を追加します。
ここで、どのリンクをクリックするかを「UI要素」として追加します。
「UI要素ピッカー」というウィンドウが出てくるので、書いてある通り「Ctrl+左クリック」でブラウザのクリックしたいリンクを選択します。
追加されました。
あとは、前項の手順を参考に以下のアクションを追加していけば完成です。
- 新しいワークシートの追加
- スクリーンショットを取ってExcelに貼り付ける
さいごに
今回はシンプルでありながら、実際にありがちな「スクリーンショットを取ってExcelに貼る」作業を自動化してみました。Microsoft Power Automateにはサンプルフローが用意されているので簡単な処理であればすぐにワークフローを構築できます。また、アクションもここでは紹介しきれないくらい種類があったので眺めてみてこういう事も出来るかも、とイメージを膨らませてみるのがいいかなと思いました。さらにレコード機能もあるので、ワークフローを作り慣れてない人でもとっつきやすそうです。
以上、このブログがどなたかのご参考となれば幸いです。
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