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個人情報を扱うデータベースのレコード暗号化の方法の一つ
はじめに
イオンスマートテクノロジー株式会社(通称AST)のCTO室TechLeadチームの@t0doroki_takaです。
個人情報を扱うデータベースのレコードの暗号化の方法
ECシステムなど会員を扱うサービスでは、会員退会後に会員の個人情報を削除する必要があります。バッチ処理で該当するレコードの内容の削除やスクランブル処理が必要になります。
方法
会員情報基盤
- 会員登録時に「会員IDに対応する共通鍵(暗号鍵・復号鍵)」を生成する。
- 退会した場合は、「会員IDに対応する共通鍵」を削除する。
xxxサービス
- アプリ側で会員IDに紐付く個人情報を参照・更新する際は、「会員IDに対応する共通鍵」で暗号化・復号する。
- 会員が退会した場合は「会員IDに対応する共通鍵」は存在しないので、会員IDに紐付く情報を復号できず参照することができない。
利点
- 会員が退会した場合、「会員IDに対応する共通鍵」の削除のみで、各レコードの個人情報の削除・スクランブル処理は不要。「会員IDに対応する共通鍵」= 複合鍵は既に存在しないので復号不可能。
- 該当するレコードの処理漏れという事態は発生しない。(特にリプレース案件ではデータベース定義書を見ながら該当するレコードをリストアップするのは大変です)
- 但し、そもそもレコードのデータの暗号化処理が漏れていた場合は、この限りにあらず。
- マイクロサービスでデータベースがサービスごとに別管理になっている場合に有利ではないか?
- 各データベースを更新しなくても「会員IDに対応する共通鍵」だけ削除すれば良いため。
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