FutureStack Tokyo 2023に登壇しました
イオンスマートテクノロジーのCTO室SREチーム @hikkie13 です。
9月13日に、New Relic社主催のFutureStack Tokyo2023で事例登壇を行いました。
その内容について共有いたします。
※本記事は、登壇の報告記事であり、New Relicの宣伝を意図したものではありません。また、New Relic社から商品や金品、その他経済的利益を授受しておりません。
FutureStack Tokyo 2023とは
4年ぶりのオフライン開催で、当日は1,000人以上の来場者があったそうです!
会場ではメインセッション、テクニカルワークショップ、GameDay、ブースが開催され賑わってました。
メインセッションは以下です。
基調講演
・日本のDXとオブザーバビリティのこれから
・New Relic 概要紹介 〜What’s New Relic ?〜
先進事例
・イオンのデジタルシフト戦略を支えるNew Relicプラットフォームの導入と効果
・SBI新生銀行が目指すオブザーバビリティについて
~グループ共通API基盤の運用を支えるNew Relicの活用~
・Leminoの大規模ライブ配信を支えるオブザーバビリティとNTTドコモCCoEの取り組み
・アスクルの大規模システム統合TrylionにおけるNew Relic活用方法
〜開発段階での導入から運用段階での利用とその先について〜
・情シス内の壁を乗り越えろ
オブザーバビリティでサービス全体の可視化を目指して(住友重機械工業)
特別講演
落合 博満 氏(元プロ野球選手 中日ドラゴンズ元監督/元GM)の講演『オレ流チームマネージメント「勝てる組織」の作り方』
なお、FutureStack2023 - Onlineと題して、アーカイブ配信中です。(11/30まで)
ご興味ある方は是非ご視聴ください。
会場の様子
会場がとにかく広いです。(画像で伝わって欲しい...!!)
発表内容「イオンのデジタルシフト戦略を支える NewRelicプラットフォームの導入と効果」
発表概要
イオンスマートテクノロジー様ではイオンのデジタルシフト戦略を担っており、iAEONアプリによるお客様のお買い物体験向上と店舗DXを進めています。
同社はNew Relicを利用し、モニタリング基盤のみならずオブザーバビリティ環境の構築に取り組んでいます。これが組織文化にどのような影響を与えているか、そして今後の展望・期待をお伝えします。
発表詳細
スライド資料はこちらです。
細かい事例の経緯、今後の展望についてはスライドをご参照頂ければと思いますが、経験からお伝えしたいことは以下の点です。
1. 監視や運用を運用チームに投げる組織に良いプロダクトは作れない。
弊社も立ち上げ当初はアプリチーム/インフラチーム/運用チームといった機能カットのチーム構成をとっており、これにより「運用?監視?運用チームお願いします」といった壁の向こう側にボールを投げてお終いという状況が散見されていました。
「You build it, you run it」という有名な言葉がある(https://queue.acm.org/detail.cfm?id=1142065)ように、運用を意識しない、少なくとも自分が作ったものが本番環境でどのように動いているかを意識しない組織に良いプロダクトを作ることはできないと考えています。
このような背景から、SREチームは開発チームがオーナシップを持って運用活動に携われるようにEnablerとしての活動をチームタスクに含めています。
2. New Relicのターゲットユーザはあくまで開発者向けだと感じている
New Relicツール自体は開発者が使う目線のプロダクトだと感じており、ツール自体がEnablerに寄与しチームが目指すものとも相性が良いなと感じています。
(トレーニングも開発者向けが多い...!!!)
とはいえ、ツールを導入すれば終わりという話ではないので、以下のスライドのように組織的な取り組みも行っています。
3. 組織ごとやシステムごとで監視ツールを分けてしまうのは勿体無い。End-to-Endで観測できる状況を作ることが大切
1つのプラットフォームにデータを集めるからこそ、 "looking for a needle in a haystack(干し草の山から針を見つける)"を実現できます。
私も過去の経験上よくあったことですが、アプリ部門とインフラ部門で監視ツールを分けるのは非常に勿体ないと感じていました。プロダクトカットで見られるようにすることが重要だと感じています。
その点では、組織設計は非常に大切だと思います。(皆さん、チームトポロジーズ読みましょう)
※弊社はNew Relicを利用していますが、組織の目指す姿に合わせて1つのツールに統一することが大切です。
以上になります。
今後の展望としては、SLI/SLOの運用に向けて進めていこうと考えており、今後何かしらの形で共有できればと思ってます。
アーカイブ配信
FutureStack2023 - Onlineと題して、アーカイブ配信中です。
(11/30まで)
最後に
イオンスマートテクノロジーでは絶賛エンジニアを採用中です!
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