PagerDuty on Tour TOKYO 2024に登壇する機会をいただきました!
こんにちは。イオンスマートテクノロジー株式会社(AST)でSREチームの林 aka もりはやです。
2024年8月6日に行われた「PagerDuty on Tour TOKYO 2024」にSREチームで同僚の齋藤 光さんと登壇させていただきましたレポートです。
登壇した内容
私たちASTは「エンタープライズ企業の障害対応革新 – PagerDuty導入とその成果 -」のタイトルでお話をさせていただきました。
他セッションの登壇者が1人で話されていたのと異なり、私たちは2人での登壇でしたので20分の発表枠を前半と後半に分けて話しました。
前半パートを齋藤 光さんより「障害対応にまつわる改善の歴史」と題してASTの障害対応の今昔とこれからについて紹介し、後半パートを私(もりはや)より「PagerDutyによる障害対応の民主化」と題してPagerDutyの基本的な機能やユーザ管理、AIOpsへの期待についてお話しさせていただきました。
ありがたいことに反響をいただきまして、特に目に入ってきたのが懇親パーティでご挨拶できた@yokawasaさんの以下のツイートです。(3Kを超えるLikeを集めておりびっくりでした&@yokaawasaさん、ご紹介ありがとうございます!)
その他にも幾つかのブログで言及をいただきまして大変嬉しいです、ありがとうございます!
- techblog APC - 【PagerDuty on Tour TOKYO 2024】レビュー : AIとPagerDutyが拓く新時代のインシデント管理
- iret.media - 【PagerDuty on Tour TOKYO 2024】参加レポート:インシデント対応 × AIと自動化
個人的には当日のKeynoteでも発表があったPagerDuty Advanceの日本語対応のベータ版検証について紹介できたのがタイムリーだったかなと感じています。
登壇者裏話
せっかくなので登壇者目線の裏話を少し紹介します。
控室の雑談が楽しい
会場の”東京ミッドタウンホール&カンファレンス(ホールA)”は広大で雰囲気のある素晴らしい建物で、登壇者用の控室を用意いただきました。初めましての方も以前から見知った方もいらっしゃって、自分のセッションまでの適度な緊張感を持ちながらする雑談はなかなか味わえない楽しさがありました。
Datadogの@taiponrockさんが楽しげな写真を撮っていてくれたので引用します。
直前の舞台袖で緊張はMAX
自分のセッションの開始10分ほど前には舞台袖に案内され待機状態となります。私たちASTの直前のセッションでは3-shakeの尾張 厚史さんが「生成AI時代における運用モダナイゼーションとPagerDutyの活用」のタイトルで大変面白そうな発表をされていましたが、スクリーンの真下にいるため資料も見えませんし、緊張も最高潮なため全く耳に入ってきませんでした...
暗がりで自身の出番を待ちながら緊張に震える時間は、日常では味わえない貴重な体験でした。この機会をくれたPagerDuty Japanの皆様に感謝です。
拝聴したセッションへの感想
当日は途中からの会場入りだったり、控え室での登壇者トーク、リハーサルや最終調整などで全てのセッションに参加することはできませんでしたが、拝聴したいくつかのセッションについて一言感想を述べます。
同じ壇上に立った者として、あの立派な会場で大勢の方々に向けて話された皆様に敬意を表します。(大変緊張しますよね...!!)
なお、セッションタイトル・お写真・所属などの画像についてはPagerDuty on Tour TOKYO 2024のタイムテーブルから引用しています。
NEC - NEC社内IT 運用DXの取り組み
NEC 菊地 謙一さんのセッションは発表資料のおしゃれなデザイン性の高さや、動画を利用した演出などに目を奪われました。冒頭の会社紹介をショート動画で行われていて映像も音楽もCoolで印象に残りました。登壇において動画を活用することは私たちもどこかで挑戦したいです。
PagerDutyの取り組みについては組織として着実に進められていることが良く伝わりました。組織の構成図やインシデント対応のフローなどの図のセンスが優れていたことが印象的でした。
ANAシステムズ - センターオペレーション改革でのイベント管理業務の自動化について
ANAシステムズ 西田 哲也さんのセッションはPagerDutyの導入を通じた障害対応の堅実な改善振りに身が引き締まる思いで拝聴しました。今後の展開も見据えられているのも大変参考になりました。
MIXI - 約10年間MIXIのインフラを支えてきたPagerDutyの活用事例
MIXI 清水 勲さんのセッションはタイトルにもある通り約10年にもわたるPagerDutyの活用事例の紹介でした。間違いなく国内では最長期間でPagerDutyを使われている会社の一つであり、積み重なった厚みのある実績の紹介は頷くことの多いものでした。シンプルにPagerDutyのコアの機能を適切に利用されている印象でしたし、ガラケーなどの歴史を感じる話も面白く拝聴しました。
資料は以下で公開されていました。
Datadog - DatadogとPagerDutyで改善するシステム障害対応
Datadog 萩野 たいじさんのセッションは、DatadogとPagerDutyのインテグレーションについて紹介されていました。PagerDutyとの連携が如何に簡単にできるかの動画デモは見応えがありましたし、「PagerDutyのメトリクスをDatadogに渡してダッシュボードで見ることで、他のメトリクスなどと同じようにDatadogで見れる」といった話は興味深かったです。(当社はNew Relicを採用しているため直接的な設定ではなく考え方の参考になりました)
資料は以下で公開されていました。
懇親パーティで光栄にも表彰いただきました
私たちASTのセッションが最後となり、会場を移動して"Toast & Networking"の時間となりました。
登壇させていただいたこともあってか多くの方から話しかけてもらい、PagerDutyをテーマに様々な会話に花を咲かせました。(なお懇親会場では面白そうなLTも行われていたのですが、私は会話に夢中でほとんど聞けずじまいでした...)
LTが終わってからは”Award”の時間として、さまざまなテーマで表彰が行われていき、私は大変光栄にも「コミュニティチャンピオン」賞をいただきました...!!!
受賞にあたっては、技術書典16で頒布した「PagerDuty FANBOOK Vol.1」の発案と取りまとめを評価いただきました。改めて「PagerDutyの技術同人誌を作ってみないか!?」の呼びかけに応えて記事を寄稿してくれた執筆者の皆さまに感謝します!!以下は章立てと執筆者になりますので、興味がある方はチェックしてみてください。
- PagerDuty導入初めの一歩 / @takahiro-impara
- PagerDutyとの出会いと二人三脚のあゆみ / @yuta_k0911
- PagerDutyと運用分析 / @ymd65536
- PagerDuty & Terraform / @officel a.k.a raki
- Incident Command Systemから学ぶインシデント管理 / @jacopen
- PagerDuty & Emacs org-mode / @hiroakit
- Escalation Policy を中心に PagerDuty を探る / @morihaya55
執筆者の中でも特に、PagerDuty Japanの中の人でもあり、執筆者の1人でもあり、表紙写真の提供や執筆に利用したGitHubリポジトリのCIセットアップにも尽力してくれた@jacopenさんこと草間 一人さんには改めてお礼と尊敬をお伝えします。様々なコミュニティでも活躍されるjacoさんのバイタリティは本当すごいぜ...!
おわりに
振り返ってみて、"PagerDuty on Tour TOKYO 2024"は学びと出会いのある良いカンファレンスだったなとしみじみと思い出しています。
最後に、素晴らしい場を提供してくれたPagerDuty Japanの皆様に感謝を申し上げます。Xに投稿されていたPagerDutyの皆様とペイジーくんの写真が大変素敵だったので引用して本記事の結びとします。
PS: 私も大変お世話になっているPagerDutyのOps Guidesの日本語化プロジェクトをコミュニティで発足するとの発表が当日ありました。気になる方はコミュニティSlackに参加をどうぞ!
Slack - PagerDuty Japan Community *2024/09/15まで有効なリンク
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皆さまとお話できるのを楽しみにしています!
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