Salesforceアンケート周りのオブジェクトについて
おはようございます。
ご無沙汰しております。加藤です。
本記事ではSalesforceの標準機能として使用できるアンケート機能のオブジェクト構成と、
それぞれの役割について解説していきます。
アンケート機能とは?
アンケート機能自体は、先人の方々が既に投稿してくれているものがあるので
ここでは簡単な説明にします><!
- ユーザーID 責任者ID リードIDを指定してアンケートを送る
- メールアドレスを指定してアンケートを送る
- QRコードを発行して匿名アンケートを送る[1]
- URLを発行して匿名アンケートを送る
といったことができます。
アンケート機能を使いこなせば、例えば
・あるキャンペーンに参加しているキャンペーンメンバーにキャンペーンの感想ヒアリングアンケートを一括送信する
・お客様満足度アンケートを条件を満たす責任者に一括で送信する
・個別で受注時のアンケートを手動送信する
などができます。割となんでもできます。
そしてアンケート結果をそのまま集計してダッシュボードやレポートで活用できる
というなかなかなものです。
ちなみに、1,000件の回答ごとに300ドルの追加料金がかかるのでそこは注意です。
1,000件のアンケートを送るごと ではなく、回答を受けるごと です。
ただし!! Platformライセンスユーザーはアンケートに関連するオブジェクトはアクセスできないため
回答結果などを参照させたい場合は別途カスタムオブジェクトを作成し、回答を転記する仕組みづくりが必要です。
オブジェクト構成
さてここからが本題です。
このアンケートに関連するオブジェクト、かなりたくさんあります。
わ〜〜
では一つずつ解説していきます!
なお、オブジェクトAPIはそのままSalesforce公式のAPIリファレンスに遷移できるようにしました!わ〜!!ぱちぱちぱち!!
そしてオブジェクト名の左についている番号は上記添付画像の番号に対応しています。
Survey
①アンケートアンケートの名前やら、最新のバージョンはどれだやら といったレベルの情報のみ格納しています。
後述のアンケートの件名を親にもちます。
項目を追加したり、レイアウトを編集したりできます。
Survey Version
②アンケートのバージョン
最新のバージョンが作成される度に作成されます。
そのバージョンがテンプレートに使用されているのか や 有効バージョンなのか といった情報を格納しています。
アンケートを親にもちます。
Survey Question
③アンケートの質問
アンケートの質問が1問1問バラバラに格納されています。
アンケートのバージョンを親にもち、バージョンごとに質問を管理しています。
Survey Page
④アンケートページアンケートのページにどんな質問が掲載されているかを保持します。
アンケートのバージョンを親にもちます。
※Classicからしか確認できません。
Survey Question Choice
⑤アンケートの質問の選択
アンケートの質問が選択項目だった場合にその選択肢が格納されます。
主にアンケートの質問を親にもちます。
Survey Response
⑥アンケートの回答
アンケートの招待に対して、回答があったかや
いつ回答されたのかの情報を格納します。
主に後述のアンケートの招待を親にもちます。
SurveyQuestionResponse
⑦アンケートの質問への回答
特定の質問に対しての回答を格納します。
主に後述のアンケートの招待、アンケートの質問を親にもちます。
Survey Invitation
⑧アンケートの招待
アンケートと、参加者を紐づけるオブジェクトです。
アンケートを送付したりURLを発行したりする度に作成され、フローでの作成[2]も可能です。
一意のリンクの値がFALSEとなる匿名のアンケートでは、「参加者」項目はnullになります。
項目を追加したり、レイアウトを編集したりできます。
責任者の「アンケートの招待」関連リストはアンケートの招待オブジェクトを参照しています。
この関連リストから、回答を直接確認することができます。
なお、リードには本関連リストは表示されません。
リードへ表示させたい場合は、別途リードを参照するカスタム項目をアンケートの招待内に作成し、参加者IDを保持させる必要があります。
Survey Subject
⑨アンケートの件名アンケートの招待と、任意のオブジェクトを紐づけるオブジェクトです。
必須ではないため、アンケートの招待を作成したからといって必ず作成されるものではありません。
※Classicからしか確認できません。
項目を追加したり、レイアウトを編集したりできます。
「アンケートの招待と回答」関連リストはアンケートの招待オブジェクトを参照しています。
この関連リストから、回答を直接確認することができます。
表示名が素直じゃないですよね、素直に「アンケートの件名」としてくれたらいいものを・・
ちなみに、アンケートの招待を作成する際に「関連レコード」を指定すると生まれます。↓↓
さいごに
アンケートの招待とアンケートの件名は結構カスタマイズできるので、色々と便利です。
例えば、商談をトリガとして自動発行したアンケートが回答されると、
元となっている商談の特定項目を更新するなど そういったフローも作成できます。
さすがは標準オブジェクトと言わんばかりに謎な細かい制約(前述したリードには関連リストが出てこないなど)はあるものの、使いこなせるとかなり便利です。
ではでは・・!
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