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データローダーをバッチモードで使用してみた

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はじめに

データローダーは、データを一括でインポートまたはエクスポートするためのクライアントアプリケーションで、Salesforceレコードの挿入、更新、削除、またはエクスポートに使用できます。
さまざまな操作を実行できるデータローダーですが、Windowsコマンドラインからバッチモードで実行することで、データのインポートとエクスポートを自動化することができます!

この記事では、実際にデータローダーをバッチモードで使用する際の注意事項を3つご紹介いたします✍️

注意事項

⚠️その1:実行環境に注意!

データローダーのコマンドラインインターフェースは、Windows環境でのみ サポートされています。
バッチモードでは、バッチ(.bat)ファイルを使用して、一連のデータローダープロセスが特定の順序で実行されます。そのため、LinuxやMacOS環境はサポートされておりませんので、実行環境には注意が必要です。

⚠️その2:文字化けに注意!

Windowsのコマンドプロンプトは、通常 Shift_JIS(日本語環境)をデフォルトの文字コードとして使用します。そのため、UTF-8で保存されたバッチファイルやCSVファイルをUTF-8で保存した場合に、文字化けが発生する可能性があります。
この事象は、バッチファイルで使用する文字コードの設定する もしくは、バッチファイルのエンコードを指定する ことで文字化けを防ぐことができます。

通常、データローダーを使用する際も、CSVファイルの文字コードやデータローダーの設定に注意する必要がありますが、バッチモードでも同様に、文字化けや不安定な動作をすることがありますので注意が必要です。

⚠️その3:セキュリティトークンのリセットに注意!

データローダーのバージョンは、メジャーリリースごとに 1 ずつ増加し、Salesforce社からは、常に最新のバージョンのデータローダーを使用することが推奨されています。
最新のデータローダー(バージョン 62以降)のログイン時のパスワードには、Salesforceにログインするためのパスワードに加えて、セキュリティトークン が必要になります。ただ、何らかの理由でセキリティトークンのリセットすると、リセット以前に使用していたセキュリティトークンは無効となるため、新しいセキュリティトークンを使用して、暗号化パスワードの作成および再設定が必要となります。

セキュリティトークンのリセットが必要になった場合には、暗号化パスワードにも影響がありますので注意が必要です。

さいごに

データローダーをバッチモードで実行することは、コマンドライン操作が必要になるので、GUIに慣れていない方にとっては、少し敷居が高いかもしれません。また、バッチ(.bat)ファイルの作成や、設定ファイルの整備等も必要になるので、初期設定に若干時間がかかります、、。
とはいえ、定期的なインポートやエクスポートが必要な場合に、非常に便利だと思います🙌

株式会社アクトビ

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