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Biomeの2025年 ロードマップとv2.0
2025年1月22日にBiomeのブログで今年のロードマップとv2.0のことを触れられていたのでそれをまとめてみました。
2024年のまとめ
マイナーバージョンリリース
2024年に関してはブログからになるが以下のマイナーバージョンがリリースされました。
- v1.6
- v1.7
- v1.8(ブログでは記述されていないがgithub上ではリリースがあったため)
- v1.9
便利機能
-
bimoe search
やbiome explain
やbiome migrate
などのコマンドが追加された-
biome search
: ソースコードの構造検索を実行するためのコマンド(GritQLのクエリ言語) -
biome explain
: lintのルールの説明をMarkdown形式で出力をしてくれるコマンド -
biome migrate
: ESLintとPrettierからのBiomeの移行を簡潔にしてくれるコマンド
-
- CSSおよびGraphQL のフォーマットとリンティングのサポート
- Astro、Svelte、Vueファイルの部分的なサポート
- 構成ファイルを相互に拡張できる機能
- カスタムレポーターにより、CIの統合が向上し、機械可読な出力が可能
-
.editorconfig
のサポート - 新しいlintルールとさまざまな修正および改善が追加
エンタープライズサポート
2025年1月からBiome側でエンタープライズサポートを提供を開始されました!
※商用サポートが必要な場合はDiscordやGithubからご連絡する必要があります。
v2.0
現状具体的なリリース日は決まってはおりませんが以下の新規機能が予定されております。
- Plugins(プラグイン機能)
- 2024年1月に始まったRFCプロセスを経て開発が実施されておりました。v2.0ではGritQLを使用して独自のLintルールを作成できるようになるそうです。
- Domains(ドメイン機能)
- 特定のドメイン(React, Next.js, テストフレームワーク)に関するルールを簡単に有効化もしくは無効化できる設定機能になります。
- package.jsonに記載された依存関係に基づいて、推奨されるドメイン固有のルールを自動的に有効化したりします。
※ドメイン機能のREADMEに実際に追加されるものが載っています。
- Monorepo Support(モノレポサポート機能強化)
- 元々biome.jsonのextends機能(こちらが参考)でモノレポのサポートはある程度改善をしていましたが、まだ弱点が残っておりました。v2.0で内部のProjectLayoutに基づく改善をされたアーキテクチャにより、機能がさらに強化された形になっています。
- Suppressions(抑制機能強化)
- コード無視をする上での既存の
// biome-ignore
の抑制コメントに加えて、// biome-ignore-all
や// biome-ignore-start/biome-ignore-end
のコメントのサポートが追加されます。
- コード無視をする上での既存の
- Multi-file analysis(マルチファイル解析機能)
- マルチファイル解析がサポートされることにより、他のファイルから情報を参照することができるようになり、より協力なLintルールが可能になります。
※実際にファイル間での型の一貫性チェックが行えたり、未使用のexportの検知も行えるようになる可能性があります。
- マルチファイル解析がサポートされることにより、他のファイルから情報を参照することができるようになり、より協力なLintルールが可能になります。
2025年 ロードマップ
2025年度は以下の機能に対して重点を置くそうです!
- HTML support(HTMLサポート)
- Embedded languages(埋め込み言語)
- Type inference(型推論)
- .d.ts generation(.d.ts 生成)
- JSDoc support(JSDocサポート)
- Markdown support(Markdown サポート)
- More plugins(プラグインの追加)
まとめ
HTMLサポートや埋め込み言語(VueやAstroなど)のサポートが今年中にリリースされれば、プロジェクトでの利用範囲が広がり、利用率も増加するでしょう。ぜひともリリースされてほしいです!
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